解説:(1)は「核兵器の開発のための計画」、(2)は「核兵器のための開発計画」と訳せる。(2)の場合、「核兵器自体の開発」ではなく、「核兵器のための別のものの開発」とも読めてしまうため、不適切な表現と分かる。前置詞の基本の意味を知り、混同しやすい前置詞は、不適切な文脈で使っていないかを、注意して確認することが大切です。前置詞を選択した後、再度日本語に訳し直して不適切でないかを確認することで、混同しやすい前置詞の誤りを防ぎ、正確・明確に書くことができると思います。「~の」と書く際にofかforのいずれを使えばよいか迷った場合、ofとforの両方を使ってみて、再度日本語に訳し分けてみるとよいでしょう。その際、次のような日本語により、訳し分けてみるとよいと思います。日本語と英語は、本来逐一対応するものではありませんが、迷ったときの使い分けの指針にはなると思います。テクニカルライティングのセミナー参加者から、次のような質問を受けました。本連載は、日本工業英語協会による機関紙『工業英語ジャーナル』に2009年6月から2014年6月にわたって連載した「日英翻訳スキルアップ」(中山裕木子著)を元に、加筆修正したものです。別の例を見てみます。例えば「蒸気発生器の制御部の設計の工程」の場合、次のように、ofとforを入れ替えて使うことも可能です。ofを使った場合とforを使った場合で、どのようにニュアンスが異なるかを知っておくことが大切です。質問:ofとforのどちらを使えばよいか、よく迷います。例えば、「核兵器開発計画」は、plan for development of nuclear weapons が正しいと思うのですが、plan of development for nuclear weapons などとしてしまいそうです。簡単な使い分けの指針のようなものがあれば、教えてください。「核兵器開発計画」は、plan(計画)の後に前置詞ofまたはforを使って、次のように表現することができます。(1)と(2)では、ニュアンスが少し異なります。 また、はじめの数がさらにもっと大きい場合には「A in B」はあまり使いません。◎ Four out of five cats are cute.△ 79 in 100 cats have green eyes.上の文章だと、このオフィスには5人しか女性がいないことになります。その5人のうち2人がアベンジャーズを好きだといっています。〇 Two out of five women like the Avengers movie.「~を代表する」を英語で表現する場合はrepresentがよく使われま…= One out of five cats is brown.Three out of the ten cats in my neighborhood are grey.「〇〇人中、▲人がこれを好きだ」といった場合でも、ある特定のグループの範囲内の話(うちのオフィスの5人の女子社員のうち3人が嵐を好きだ)といった具体的なケースと、世の名の全般の事象としての話(10人中、3人が離婚している)といった割合のケースでは扱いが変わります。上の場合は、世の中に存在する猫の10匹のうち、3匹が割合として灰色だといったケースです。言い換えると「世の中の猫の30%が灰色」といった意味です。少しややこしい話ですがout ofのoutがなくてもOKな場合があります。これはややこしいので順番に紹介します。上のケースでは、このオフィスには5人またはそれ以上の女性がいることになります。カタカナではコンピューター関係の用語で「処理にラグがあるね」のように見…上の2つの文章はどちらも同じで「5匹の猫のうち1匹は茶色だ」となります。別にinを使うのが間違いではありません。しかし、そのはじめの数字が1ではなくもっと大きな数字の場合には、「A out of B」の方がより使われます。図にするとoutのイメージは以下のような感じです。outは飛び出しくるようなイメージ(come outなどのout)で考えるとわかりやすいかもしれません。Three of the ten cats in my neighborhood are grey.Two out of five women in my office like the Avengers movie.上の例文では「私のオフィスにいる女性5人のうち、2人がアベンジャーズの映画が好きだ」となります。これは割合ではなく、具体的な数値の事実です。深く分類していくとかなり細かい話になってしまいますが、基本的なoutの使い方をご紹介します。「in」でも同じ意味は表現可能です。もちろん上の数字はサンプル・例文なので事実とは関係ありません。同じ内容を指しているのに反対の意味である「out」が使えてしまう不思議があります。「〇〇個のうち▲個が」「【数字】個のうち【数字】個が」といった表現をする場合に英語では「out」が用いられることがあります。このoutの使い方は慣れないと非常に混乱する存在です。これも考え方で「8の中に2が4個含まれている(in)」と考えるか、「8から2を4回取り出すことができる(out)」と考えるのか、同じ事象でも視点・考え方を変えるとin / outの両方が成り立つという理屈です。基本的には「out of」を使っていれば間違えることは少ないですが、以下のようなケースでは少し意味する部分が異なってくるので違いを取り上げてみます。=Two of the five women in my office like the Avengers movie.ここから読み取れるのは「5人に2人の割合でアベンジャーズが好きだ」といった割合の話をしているという意味です。10人いれば4人が好きであり、20人いれば8人が好きです。promotion(プロモーション)はカタカナでは製品・商品の宣伝や販…metaphor(メタファー)とは日本語では「暗喩、隠喩」と呼ばれるも…日本語と英語の表現・感覚の大きな違いに「out」の使い方があります。◯ 79 out of 100 cats have green eyes.海外に出ると12個を1組とする「ダース」発音としては「ダズン」が当たり…日本人にとっては「〇〇のうち▲個」「〇〇中▲個」など内側を指して「in」を使う感覚はよくわかります。上の場合は「近所にいるその10匹の猫のうち3匹はねずみ色だ」となり、outがなくても大丈夫です。× Two of five women like the Avengers movie.少しややこしいですが、例えば「one in five」などと表現する場合のはじめの数字が「1」である場合には、「A in B」「A out of B」の形のどちらも使えます。上の例文は、世の中の女性の5人中2人がアベンジャーズの映画を好きだといったケースです。5人に2人の割合でと考えてもいいと思います。relevantは「関連がある、関係がある」といった意味で使われます。…スティーブも説明してくれましたが、outの感覚を不思議がるのはよくわかるそうです。Two of the five women in my office like the Avengers movie.ある限定された特定のグループに対して使う場合はoutをなくして「of」だけにすることができます。Two out of the five women in my office like the Avengers movie.結局、どこを基準に考えるのかという話になります。これが両方成立するのは以下の理屈になります。以下のように特定のグループではなく、世の中の広く一般的なことに対して話すときはout ofとする必要があります。これは「割合」の話と考えてもいいと思います。〇 Three out of ten cats are grey. 6 letter Words made out of develop. eloped