赤ちゃんがしゃべる時期ってママにとっては気になりますよね。女児の方が早いと言われたりしますが、どうなんでしょう?【厚生労働省】の資料に言語機能についての調査報告書がありました。クーイングや喃語をしゃべるのはいつからかも紹介します
同じ位の月齢の赤ちゃんを見ると、赤ちゃんの発達具合を比べてしまうママもいるのではないでしょうか。私も、「あっちの赤ちゃんはたくさんおしゃべりするのになぁ」と、なかなかしゃべりださない自分の赤ちゃんと比べて不安になることがありました。赤ちゃんのおしゃべりは発達段階が長く、個人差が出やすい特徴があります。赤ちゃんのおしゃべりについて、詳しく見て行きましょう。 生後3ヶ月頃になると、「あー」「うー」と言った喃語と呼ばれる赤ちゃん特有の言葉を発するようになります。それから少しずつしゃべるための機能が発達していき、「言葉」として発声が始まるのは、早い赤ちゃんでは生後8ヶ月頃からになります。 生後6~7ヶ月頃から「マンマ」というような反復する喃語が増えていきます。「ママって言えた!」と私は喜んでいた記憶がありますが、これはまだ反復する言葉の響きが言いやすかったり、音の響きで遊んでいたりするものです。生後8ヶ月頃から少しずつ聞き取れる言葉の種類が増えていき、生後10ヶ月頃になると意思を伝えようとする、聞き取れる言葉が増えていきます。 赤ちゃんがしゃべるようになるまでは、どのような過程をたどっていくのか確認していきましょう。 この頃出る声は生理的現象で無意識に出るものです。 「クーイング」と呼ばれる声の出し方が始まります。クーイングは喉の奥から出る音で「声にならない声」で、特にご機嫌なときに出ることが多いです。ここから少しずつ声の出し方を学んでいきます。クーイングで出た音を耳で聞き、声を出すための準備をしています。言語発達の基礎となる時期なので、ママが負担に感じない程度にたくさん話かけてあげましょう。何を話かけていいか悩んだら、まずは「おむつ替えるねー」「朝だよ。お天気だね」といった日常の動作などから声かけしてあげるようにしましょう。 「あー」「うー」といった喃語が出始めます。この時期は母音の喃語が中心です。まだおしゃべりには少し時間がかかりますが、赤ちゃんの喃語はこの時期限定のコミュニケーションツールです。喃語に返事を返したり、何を話したいのか考えたりすることで、赤ちゃんとの絆作りになります。 おすわりが出来るようになると同時に、少しずつ口腔機能も発達していきます。そうすると喃語で出る声の幅が広がっていき、子音を含む喃語も出るようになっていきます。「あーあー」と2音節の喃語や、「マンマンマ」という繰り返す音を出すようになります。生後8ヶ月頃になると、早い赤ちゃんでは簡単な1語が出る赤ちゃんもいます。聞き取れなくても、赤ちゃんの声の調子や表情などから、どんなことを伝えたいのか分かるようになっていきます。 喃語が減っていきます。その代わり、なんとなく理解の出来る意味のある言葉が増えてくる時期です。赤ちゃんの名前を呼ぶと反応する赤ちゃんも出てきます。 「ワンワン」「バイバイ」といったように、意味のわかる1語が増えていきます。1語の言葉が増えていくと、「ママ、あっち」というような2語の言葉を少しずつ話すようになります。 実は、赤ちゃんは言葉をしゃべるよりも先に言葉を理解していると言われています。はっきりしゃべり出す前の生後半年~1歳未満の赤ちゃんでは、赤ちゃんに名前を呼び掛けると反応することもあります。もっと小さな生後まもない赤ちゃんでも、大人の呼び掛けに反応しておしゃべりをしている風な動画も公開されています。 クーイングや喃語が中心の時期に、何をしゃべっているか分からないだろうと、赤ちゃんと一緒にいる時間に無言が続くと、赤ちゃんの言葉の発達に影響が出ることもあると言われています。 赤ちゃんの言語発達は、赤ちゃんへの話かけが大切です。どのようなことが言語発達によいのか、見ていきましょう。 以前は「言葉のシャワーがいい」といわれ、たくさん言葉を投げかけることが赤ちゃんの言語発達にいいと言われていましたが、最近は適切な言葉を適度に言葉掛けしてあげることが大切とされています。まずは「おむつ替えるね」など日常の動作や、お散歩に出たときには「お天気だね」という言葉掛けだったり、赤ちゃんが興味を引き付けられているものの名前を教えたり、無理のない範囲で自然な言葉掛けをしていきましょう。 聴覚は発達している赤ちゃんですが、早口で話しかけると上手く聞き取れないことがあるので、ゆっくりはっきりわかりやすく話かけてあげるようにしましょう。単語で区切るように話かけるのもいいですね。 「これだよね」という指示語よりも、「あれ」や「これ」を示す物の名前で伝えるようにしましょう。具体的な物の名前で伝えたほうが、赤ちゃんも理解しやすく、物の名前を覚えることにも繋がり、言語発達を促します。 赤ちゃんに話かけるときは、長すぎても身近すぎるのもよくありません。「ごはん・おいしね」と言うような、2~3語程度の言葉で話かけてあげるようにしましょう。 上記のような言葉掛けがいいと言われていますが、「赤ちゃんにいいこと」を気にしていると、色々考えて赤ちゃんへの言葉掛けが減ってしまうママも中にはいるかもしれません。私は第一子の時には、赤ちゃんへどう話し掛けていいのかわからず、無言が続くことがよくありました。そんなママへおすすめしたい方法は、絵本の読み聞かせです。絵本には赤ちゃんが聞き取りやすい2~3語で構成されていたり、擬音がたくさん登場したりして、赤ちゃんへの言語発達に役立ちます。この他に保育園では童謡のチューリップの歌が好きで突然口ずさむようになってからどんどんしゃべるようになった子がいました。モンテッソーリ教育では次の行動の説明をしてから行動します。説明と行動が同時だと赤ちゃんが混乱すると言われています。 赤ちゃんがしゃべるのが早いと「たくさん言葉を覚えて、表現するのが上手」とか「言葉を早いうちから出せるのね」という感じで、頭がいいから?と思う人もいるかもしれません。赤ちゃんがしゃべるためには、言葉を理解した上でそれを表現する神経回路の発達も大事ですが、口腔機能の発達も重要になっていきます。しゃべり始める時期は個人差があるのが普通で、早くしゃべったから頭がいいという考えに根拠はないといわれています。小学生になる頃には、早くしゃべれた赤ちゃんも、遅かった赤ちゃんも、ほとんど差がないのです。 赤ちゃんがしゃべることは、赤ちゃんの発達の中でも特に個人差が大きく、8ヶ月以上の差が出ると言われています。平均1歳~1歳半頃に1語以上の意味のある言葉をしゃべると言われていますが、周りの赤ちゃんと比べて「うちの子、ちょっと遅いかも」と思っても、まずは赤ちゃんの様子を見てみましょう。しゃべらなくても、自分の名前に反応したり、言葉を理解していたりするようなら問題ありません。1歳半検診で、問いかけたものを赤ちゃんに指で指してもらうテストをやる場合がありますが、言葉を理解しているかどうかを確かめるもので、しゃべれることを求めてはいません。心配であれば専門家の意見も取り入れながら、ほとんどの場合は3歳までは様子を見て問題はないと言われています。 保育園では外国人の子どもも通っていますが、数ヶ月するとしゃべれなくても理解できるようになってみんなと一緒に整列したりトイレに行ったりできるようになりました。 周りの赤ちゃんが早くおしゃべりを始めたり、おしゃべりが上手だったりすると、自分の赤ちゃんにも早くしゃべって欲しと焦ってしまうママもいるのではないでしょうか。でも、クーイングや喃語は赤ちゃんのとき限定の赤ちゃんのおしゃべりで、この先聞けることはありません。赤ちゃんがしゃべる前から言葉を理解しているというのは、このクーイングや喃語が中心の頃から現れます。クーイングや喃語にはどう返事をしていいのか、話しかけていいのかわからないと初めは私も悩んでいましたが、あまり難しく考えずに赤ちゃんの発する言葉をオウム替えししてみるだけでも、コミュニケーションが楽しめます。私はよく赤ちゃんの言葉にアテレコをして、ストーリーを作り上げて楽しんでいました。クーイングや喃語が減ってきたらいよいよおしゃべりが始まります。舌ったらずなおしゃべりも、小さい時期限定で可愛らしいものです。赤ちゃんの時期限定のおしゃべりも、たくさん楽しみましょう。赤ちゃんとのコミュニケーションは楽しいですよね!赤ちゃんが笑って楽しそうならどんな方法でも大丈夫!川崎市の保育園元園長→代表。私自身4y&1y(2020.7現在)の子持ち^_^普段の育児の関することや悩みの相談、子育て情報の発信、赤ちゃんあるある、保育園・保育士ネタなど書いています。川崎市の保育園元園長→代表。私自身4y&1y(2020.7現在)の子持ち^_^普段の育児の関することや悩みの相談、子育て情報の発信、赤ちゃんあるある、保育園・保育士ネタなど書いています。
早い赤ちゃんは言葉を発する環境あり【保育士体験談】 赤ちゃんがしゃべるときに何度も私は遭遇をしています。 保育士としての体験談なのですが、 環境も大きく左右しているな と思いますね。 特に兄弟がいると話しをしだすのも早いですね。