『言の葉の庭』は、「愛」に至る前の「恋」(『万葉集』では「孤悲」すなわち「孤独に悲しい感情」と表記)を新海誠監督が美しいビジュアルと音楽で描き出した作品です。 物語の舞台は現代の東京。 エンタメブリッジライターのriezoです。今回は「君の名は。」の新海誠監督の「言の葉の庭」についてレビューしていきます。映像美は言うまでもなく、作中で詠まれている短歌もまた趣がある作品です。 ほぼ日の学校Presents「読みたい本観たい映画」。no.36:“愛”よりも昔、“孤悲(こひ)”のものがたり。映画『言の葉の庭』 (ちなみに、雪野先生と僕は同い年でした。)というわけで、二人が出会った新宿御苑のとある休憩所に聖地巡礼しにいくというのが、今回の記事の内容です。また、せっかくなので、「言の葉の庭」本編にて出てくる「新宿駅(タカオの通学駅)」や「甲州街道(タカオの通学路)」、「新宿高校(二人の学校)」、「千駄ヶ谷駅(雪野先生の通勤駅)」等にも行ってきたので、その辺についてもまとめています。あと、「君の名は。」の主人公:瀧くんがバイトしているイタリアンレストランのモデルとなっている店が、「新宿御苑」のすぐ近くにあるということで、その店にも行ってきました。以下、目次。スポンサード・リンクというわけで、さっそく当日です。「新宿御苑」の最寄り駅であり、タカオがいつも通学に使っている「新宿駅」に到着しました。【新宿駅】タカオが降りる駅のホームは総武線のホームで、そこから見える「NTTドコモ代々木ビル」がよく本編の1カットとして映し出されている。総武線ホームからの下へ降りる階段も、本編にて映っている。ちなみに、「新宿御苑」に行くには、東南口が最も近い出口です(以下)【甲州街道】続いて、新宿駅(南口or東南口)横にある、甲州街道。こちらも、本編にてよく出てくる1カットです。【新宿高校】甲州街道沿いにあり、新宿御苑のすぐ横にあるということで、タカオや雪野先生が通う高校のモデルは、「東京都立新宿高等学校」と言われています。(校門の前で、自撮り棒で撮っていると、掃除人らしきおばちゃんにガン見されました。。不審者と思われたのかな?)【新宿御苑】いよいよ、メインとなる聖地:新宿御苑です。まず、本編で最も重要な場所であり、二人が出会った場所。(東屋(あずまや)と言うらしいです。)僕が行った時は、土曜日ということもあり、新宿御苑自体にかなりの観光者が来ていて、この東屋にも人が止めどなく見物に来ていました。(海外の人もいっぱい居たけど、「言の葉の庭」の聖地巡礼で来たのかな?)そして、一瞬誰も居なくなった時があったので、座ってみることに。雪野先生が座っていたところも、いちおう。しばらく、こうして座ったまま運命の人を待ってみたのですが、来る人来る人、友達を連れていたりカップルだったり、、、そもそも女性一人で新宿御苑を歩いている人を見かける事が、ほとんど無かったです。こうして、リア充達の見えない圧力によって、僕はこの場をあとにした。。(そりゃ、なかなかアニメのようにはいかないよな。。あれはフィクションであって現実では無いんだから)・あとは、ストーリー後半で大雨の中、二人が雨宿りした場所。(藤棚(ふじだな)と言うらしい)(ここにも、いっぱい人が居た。)そして、「言の葉の庭」本編の1カットに出てくる、池に掛かる橋や、新宿御苑から見えるNTTドコモビル等の風景。これらもちゃんとありました。(この橋は、「太鼓橋」というらしいです。)(イギリス式庭園から見える風景。)以上です。新宿御苑は、閉園時間が16:00で、入場料が200円掛かり、園内はかなり広大な敷地となっていて広いので注意してください。どこが、二人が出会った場所なのか・・・その辺も事前に確認しておく必要があります。例えば、二人が出会った場所:「東屋」も、園内にはいくつかあって、該当の東屋は、「旧御涼亭」の近くで池の畔(ほとり)にある所です。それから、・太鼓橋 : 日本庭園にある池の一番西側にある橋です。・イギリス式庭園 : 新宿御苑の中央よりちょっと東側にある庭園です。(詳しくは、以下の地図マップを見てください。)・といった具合に、実際に「言の葉の庭」の聖地巡礼に行く場合は、事前にその場所を確認してから行くようにしてください。(御苑内が、かなり広いので)ちなみに、アニメ本編で雪野先生はビールを飲んでましたが、園内はアルコール禁止のようですw新宿御苑内の聖地を一通り巡ったら、次に雪野先生が通勤時に使っていた「千駄ヶ谷駅」がある方面に行きたかったため、園内の南にある出口:「千駄ヶ谷門」を出て、【千駄ヶ谷駅とその周辺】雪野先生が住んでいたとされる千駄ヶ谷。こちらは、千駄ヶ谷門を出たすぐのところで、NTTドコモビルが見える景色になります。このカットも本編では映し出されています。また、新宿御苑(千駄ヶ谷門)から千駄ヶ谷駅へ向かう時の道のり。(総武線や中央線の電車が走っています。)そして、雪野先生が駅のホームで電車を待っていた所(時刻表の前)雪野先生が使っていた新宿行きの電車です。以上、僕が巡ってきた「言の葉の庭」の聖地巡礼まとめでした。現在大ヒット中のアニメ映画:「君の名は。」皆さんご存知の通り、「言の葉の庭」の監督:新海誠の最新作が、こちらの作品となります。2016/12 時点で、あの「もののけ姫」の興行収入を超えて、邦画の歴代3位を記録するといった大ヒットへ。そして、この「君の名は。」の主人公である瀧くんがアルバイトするレストランのモデルとなった店が、「新宿御苑」の近くにあるという。それが、・というわけで、今回せっかくなのでこちらの店にも行ってきました。(アニメ本編のレストラン名が、建物に「IL GIARDINO DELLE PAROLE」と書かれていて、これはイタリア語版:「言の葉の庭」のタイトルと同じだと、ツイッターで話題になったそうです。)場所的には、新宿御苑の「大木戸門」から徒歩1分ぐらいの近場にあります。店は、ガラス張りの外観となっていて、中の様子を見ることができたのですが、むちゃくちゃオシャレで高級そうな装飾がされたレストランでした。自分が行った時は16:00ぐらいで、まだ準備中で外にテーブルやイスが並べられており、店内ではスタッフの人達がミーティングをしているようでした。そして残念なことに、自分が行った日は「貸し切り」ということで、結局店内には入れずじまい。。仕方ないので、行った証だけ残しておきました(以下)本当、むちゃくちゃオシャレで高級感ただよう感じだったので、デートで行くのがおすすめでしょうね。(誰か一緒に行ってください。。)・そして、話はちょっと変わりますが、実は「言の葉の庭」と「君の名は。」には、ストーリー的にある共通点があるのです。それが、、「君の名は。」にも、雪野先生が出演しているんですよ!!(観た人、気づきました?)「君の名は。」のヒロインである「三葉」の学校で古典教師として登場する、ユキちゃん先生。実は、このユキちゃん先生が、「言の葉の庭」の雪野先生なんです(声優も、同じ花澤香菜さん(売れっ子)が担当。)また、その他にもいくつか共通点があるのですが、それについては以下の記事にてまとめているので、良かったら確認してみてください。→ 上述で何回か言っている通り、「新宿御苑」という場所は、むちゃくちゃ広い敷地となっています。(たしか、東京ドーム16個分だっけ?)なので、事前に巡るスポットの場所を確認しておく事はもちろん、「言の葉の庭」の巡礼箇所以外にも、新宿御苑にはたくさんの見所となる場所があります。なので、せっかく新宿御苑に行くなら、それらの見所も同時に巡ってみると良いでしょう。新宿御苑の見所については、以下の記事にて詳細にまとめているので、良かったら見てみてください。→ また、今回僕が行った時は紅葉の時期だったんですけど、桜が咲く花見の時期だったり、また「言の葉の庭」と同じ梅雨の時期なんかに行くと、風景がガラっと変わってるんでしょうね。なので、機会があったらまた運命の人を探しに行ってみたいと思います。ではまた、じゃーねー。この記事の作者紹介スバル君の紹介ページ 僕が大好きな新海誠作品の「言の葉の庭」。 今回、その舞台になっている新宿御苑に聖地巡礼して、雪野先生のような運命の女性を探しに行ってきた記事になります。(「君の名は。」で、瀧君が働くイタリアンレストラン:「カフェ ラ・ボエム」の紹介もしています) 映画「言の葉の庭」のフル動画を無料視聴する方法を調べてみました。調査対象はDailymotion、pandora tvや有名動画配信サービスなどです。ネタバレ無しの簡単なあらすじや感想なども紹介していま … そのうち小説版も読みたいと思うようになり小説版の「言の葉の庭」いいですね。「言の葉の庭」のそれぞれの登場人物たちのことを、もっと深く知ることができて良かったです。それでは小説版「言の葉の庭」について感想や評価、気づいた点などをレビューしていきますので、読むかどうか参考にしてください。雪野と孝雄は、東屋で出会った。二人を中心に、秋月翔太・伊藤宗一郎・相澤祥子・秋月怜美、それぞれの物語が綴られていく。ネタバレあり!言の葉の庭のアニメ映画のほうを、何回も繰り返しみるほど、面白かったので、小説も読んでみました。アニメのほうを気に入って、このストーリーをもっと深く楽しみたい人は、小説を読んでみることをおすすめします。新海監督が「言の葉の庭」をどういうふうに作っていったのかっていうことを、より深く知ることができるんですね。アニメでは雪野と孝雄二人を中心に描いています。もし、この二人だけの世界だけを楽しめれば満足で、他の登場人物のことには興味がないということであれば小説は読まなくてもいいと思います。僕は、読んでよかったと思いました。久しぶりに小説を読んでみて、言葉の連なりから感じる良さというのを思い出させてくれました。小説ではアニメだけでは分からなかった登場人物の心の内面が描かれます。登場人物たちの心の内面が文章で詳しく書かれています。たとえば、雪野と孝雄が新宿御苑の東屋で初めて会ったとき。アニメを観ただけの段階では、雪野は孝雄に対して自分が孝雄が通っている学校の先生だということを、なんとなく察してほしいという感じなのかなとしか思っていませんでした。ところが、小説だと、雪野は孝雄をからかう気持ちがあったということが分かります。大人の女性が、まだ若い男の子をからかい半分で接する感じってありますよね。こんな感じで、アニメでは観客がそのシーンから登場人物たちの心の内面を想像するしかないんですが、小説では、そのあたりの心理面のことがはっきりと書かれているわけです。こういうのは、小説の良さですよね。ただ、アニメという映像と音から成り立つものから、観客が自由に登場人物のことを想像できるという余地があるのも、映像と音のいい面でもあるといえるでしょう。新海誠監督の創作へのきめ細かさが、この小説では存分に味わえます。アニメでは、ものすごく美しくきれいで繊細な映像表現をしていますが、"小説 言の葉の庭<小説 言の葉の庭> (角川文庫)"より、『紙に書きつけるようにして、そう思ってみる。』この表現すごいな。 — てててmovie/drama (@tetete437) この表現、よく思いつくなって思います。「紙に書きつけるように」っていうのを読むと、なんとなく分かるんですよね。どういうふうに心の中で思っているのかっていうのが。紅葉って、黄葉とも書くのか。おすすめの本の紹介:『小説 言の葉の庭<小説 言の葉の庭> (角川文庫)』(新海 誠 著) — てててmovie/drama (@tetete437) そして、この「黄葉」誤字じゃなくて、こう書くことを選んだってことですよね。今は、「紅葉」が使われることが一般的ですが、昔は「黄葉」が使われることもあったみたいです。この小説の、このシーンでは「黄葉」がふさわしいと新海監督が思ったってことなんでしょう。言の葉の庭は、靴を作るという少年が主人公なので、物を作るということに対する言葉が、時折出てきました。"小説 言の葉の庭<小説 言の葉の庭> (角川文庫)"より、『もう創ってるんだ』これだよね。— てててmovie/drama (@tetete437) 他人の創作物に対して、いろいろ批評したり批判したりしていて、自分だったらもっとうまく創ることができるという感じの人いますよね。そういう人は、たいていの場合「創ってみたい」と思っているだけで、いろいろとできない理由を考えてなにも手をつけていないことがあるでしょう。新海監督は、昔、サラリーマンしていたけれど、一念発起して「ほしのこえ」を作ることに集中して、ほとんど一人で作り上げたそうです。だから、そういった体験が、言の葉の庭の孝雄の靴づくりにも反映されている感じがします。映画のラストシーンになったとこでの孝雄のセリフも、なんだか新海監督自身の言葉のように聞こえてくるんですよね。映画では、雪野はすごくきれいで可愛らしさもあって、可憐な女性というふうに描かれていました。そして、性格もおっとりしていて気立てもいいみたいな感じですね。雪野のことや、雪野と孝雄の様子、心の中のことなどが書かれているところを読んでいると、ドキドキとしてきました。アニメは映像と音がありますが小説は文字だけ。文字の連なりだけでも、こんなにもドキドキしたりなど心を動かされるってことがあるのを、久しぶりに「言の葉の庭」の小説を読んで思い出しました。「言の葉の庭」の小説版と映画版の主な違いについてまとめておきます。などなど、映画版と小説版には多くの違いがあります。映画版の「言の葉の庭」の雰囲気が好みだった人は、小説版でさらに「言の葉の庭」という物語の深い部分まで理解できるようになり、より味わい深い作品となります。ということで小説「言の葉の庭」の感想や評価などのレビューでした。まとめると……といったことろです。小説「言の葉の庭」は、映画を観て感動したりしてもっとこの世界を知りたいって思った人には、うってつけの小説です。映画では嫌な女みたいなシーンしかなかった相澤祥子が、小説ではかなり詳しく描かれていたりして、この登場人物に対する印象が大きく変わりました。小説を読んでから映画を観ると、ああこの人にはこういう背景があるんだなって分かって、より楽しめますね。映画だけを観て、自分でいろいろと想像を巡らすのも楽しいです。小説版は、新海監督がこの「言の葉の庭」という作品に対して、どういうことを描きたかったのかっていうのを知りたい人にもおすすめです。マンガ版も発売されています。ブログ「ツヅケル」運営者 シエン です。主に動画配信サービスを利用して映画や海外・国内ドラマを観て感想を書いています。どういう人がブログを書いているのか興味があれば、ブログ「ツヅケル」運営者 シエン です。主に動画配信サービスを利用して映画や海外・国内ドラマを観て感想を書いています。どういう人がブログを書いているのか興味があれば、