ここ数年は投手力に課題の見える西武。ドラフトでは投手を中心に即戦力から将来性ある選手まで幅広く獲得していますね。高橋光成投手や今井投手など2019年にブレイクしている甲子園V右腕もいずれもドラフト1位です。それでは、西武ライオンズの歴代ドラフト1位で活躍した選手、失敗した選手15人を紹介します。目次西武の歴代ドラフト1位で活躍した選手はこちらです!力強い速球が売りの右腕、渡辺久信投手。1983年外れ1位で西武に入団すると、3年目の1986年に16勝をマークしパ・リーグ最多勝に輝きます。通算三度の最多勝に輝くなど、ライオンズの黄金期を支えた投手の1人です。現在は西武のGMを務めていて恰幅の良い体型ですが、当時は細身で男前な選手でしたね。パワフルな打撃で日本球界に名を残したスラッガー清原選手。PL学園時代に桑田投手と「KKコンビ」と呼ばれ世間の注目を集めると、ドラフトでは6球団競合の末、西武に入団しました。1年目からレギュラーに定着し、126試合で打率.304、31本塁打、78打点の好成績を残し新人王に輝きました。その後もクリーンアップに座り、ライオンズの黄金期を支えました。しかし、意外にも打撃三冠のタイトル獲得はありません。今でこそ、薬物の使用発覚で闇の人となってしまいましたが、通算2122安打、525本塁打の栄光は色褪せることはないでしょう。平成の怪物と呼ばれた豪腕右腕、松坂投手。甲子園春夏連覇という功績を引っさげ、3球団競合の末ライオンズに入団すると、1年目のプロ初登板で155キロを計測するなど怪物っぷりを発揮しました。結局、16勝を挙げ最多勝、そして新人王を獲得しその後史上初の入団から3年連続で最多勝を達成するなど若きエースとして活躍しました。その後はメジャーでもレッドソックスなどで活躍し、甲子園優勝、パ・リーグ優勝、日本シリーズ優勝、WBC優勝、ワールドシリーズ優勝など数々の栄光を手にしてきました。引退の噂も出ていますが、最後まで松坂世代を引っ張っていってほしいですね。サイドスローから速球と鋭く沈むシンカーを投げ込むリリーフ右腕の塩崎投手。社会人松下電器で成長し、1989年ドラフト1位で西武に入団すると1年目から43試合に登板し防御率1.84と新人離れした投球を披露しました。1997年に先発転向すると、12勝を挙げるなどさまざまな役割でチームに貢献しましたね。また、細身で甘いマスクだったことから女性ファンも人気がある、まさにドラフト1位の成功例では?西武の黄金期を支えた名捕手の伊東選手。高校時代は甲子園に出場するも、定時制課程だったため、卒業後は西武球団の職員として働きながら学業に励み3年目の1984年に当時の正捕手の怪我で一軍に呼ばれると、113試合に出場し、オールスターにも選ばれるなど正捕手に定着しました。その後は多くのライバルに競り勝ち、20年間に渡り正捕手として活躍し、捕手としては歴代3番目の通算2327試合に出場した鉄人です。冷静な投球で淡々と投げ込むタフネス右腕の涌井投手。高校時代は横浜高校のエースとして甲子園でも注目され2004年ドラフト1位で西武入りしました。1年目は一軍でわずか1勝ながらもファームで経験を積むと、2年目の2006年は高卒ルーキーの炭谷選手と10代バッテリーを組みプロ初完封を挙げるなど12勝8敗の好成績を残しブレイクすると、2007年にはパ・リーグ最多勝に輝きました。テンポの良い投球に加え、フィールディングも優れた投手でゴールデングラブ賞を4回獲得しています。現在はロッテで先発ローテーションとして活躍していますが、いずれは本人の夢であるメジャー移籍を叶えて欲しいですね。日本球界を代表する左腕へと成長した菊池投手。甲子園で最速154キロを計測し、世代ナンバーワン左腕としてドラフト1位で入団しました。しかし、1年目は怪我で一軍登板がなく、2年目以降も目立った成績を残せずにいましたが、4年目の2013年に開幕一軍入りし、リーグトップの3完封を記録するなど成長の兆しを見せました。すると2016年に自身初の二桁勝利を掴み、2017年には最多勝に輝くなどエースとして成長。現在はメジャーリーグのマリナーズで活躍していますが、息子に「レオ」という名前をつけるなどライオンズ愛の強い選手ですからいずれは西武に復帰することでしょう。打てる捕手として山賊打線を盛り立てている若手捕手、森選手。2年時には正捕手として大阪桐蔭の春夏連覇に貢献し、積極的な打撃で将来の主砲候補として期待されていました。1年目から一軍切符を掴むと、2年目の2015年には打力をいかし右翼手や指名打者として138試合に出場し、打率.287、17本塁打、68打点の活躍でブレイクしました。すると、2018年からは正捕手に定着し捕手として自身初のベストナインに選ばれるなど打てる捕手として成長を見せています。今後の日本球界の将来を支えるであろう選手だけに、大事にしていきたいですね。西武の歴代ドラフト1位で失敗した選手はこちらです!広島の中崎翔太投手を弟に持つ、左腕の中崎雄太投手。先のドラフト1位である涌井投手や岸投手に続く逸材としてドラフト1位で入団しましたが、しばらく一軍のマウンドに上がることはありませんでした。2013年にようやく一軍デビューしましたが7試合のリリーフ登板で結果を残せず、プロ未勝利のまま2016年に戦力外通告されました。期待されていただけに、まさに失敗したドラフト1位でしたね。しなやかなフォームからキレのある直球を投げ込む平野投手。社会人のJR東日本東北から即戦力として期待され入団すると、1年目にプロ初勝利を挙げ、3年目には4勝を挙げ開花を予感させました。しかし、その後は怪我にも苦しみわずか8年で戦力外通告を受け引退しました。150キロを超える直球が魅力の左腕、富岡投手。左腕不足の西武にあって期待されていましたが、制球難もあってわずか3年でトレードに出されてしまいます。その後二度も西武に復帰するなど苦労の野球人生で、13年のプロ生活でわずか1勝。三度の戦力外通告を経験するなど、失敗しましたね。専修大学4年次に結果を残し、即戦力右腕として期待された安藤投手。150キロを超える速球と、キレのあるスライダーが魅力でしたが、制球難で一軍登板がないままわずか4年でクビになってしまいました。残念なプロ生活に終わりましたね。潜在能力の高さを買われ、県立高校ながらドラフト1位で入団しました。しかし、投手として芽が出ず、外野手に転向しましたが一軍未出場のまま7年目にトレードで横浜に移籍しました。横浜で6試合に出場しましたが、西武としてはドラフト失敗に終わった選手ですね。東京六大学で活躍し、3球団競合の末入団した左腕の野口投手。速球とカーブが武器で、即戦力として期待されましたが怪我の影響で球威が衰えると、一軍では通算5試合の登板で引退に踏み切りました。最速155キロの速球を武器に早稲田大学で覚醒し、6球団が競合した大石投手。しかし、1年目に右肩を痛め全盛期のスピードボールは投げられなくなりました。2013年、2016年には30試合以上に登板するなどリリーフとして活躍しましたが、一軍に定着することができず期待以上の活躍をすることができません。早稲田大学の同級生の福井優也投手、斎藤佑樹投手らもここ数年目立った成績を残せておらず、注目されていた右腕たちが失敗だったと思われても仕方ないですね。以上、西武ライオンズの歴代ドラフト1位選手の活躍・失敗選手をまとめてみました。活躍した選手は失敗した選手はとなりました。成功、失敗もいずれも高卒の選手が多い印象です。成功では、渡辺投手、清原選手、松坂選手は言うまでもなく近年の涌井投手や菊池投手、森選手も高卒ながらしっかりと経験を積んで球界を代表する選手へと成長しましたね。一方、失敗した選手は全員が投手で怪我や制球難で苦しんだというのが共通点でしょう。西武の過去5年のドラフト1位は全員投手ですでに5人とも一軍デビューしていますが、怪我や制球難など、失敗例の選手に通ずる条件を備えています。焦らずしっかり経験を積んで、活躍したと言われたいですね。タグ : 「「