♪One For My Baby一人目にご紹介するジャズボーカリストはフランク・シナトラです。フランク・シナトラは、1935年から1995年にかけて活躍したアメリカのジャズシンガー。ご存知の通り、ジャズファンだけではなく、世界中から愛される偉大なボーカリストです。シナトラの声はいつ聴いても癒されます☺️♪My Way こんにちは。りかです。今日は、私の趣味になりつつある、音楽記事。女性ボーカルのJAZZを紹介します。 最近、サラ・ヴォーンのラバーズ・コンチェルトという曲を、よく耳にします。「不機嫌なジーン」というドラマの挿入歌に使われたり、キリン コクの時間のCM等、頻繁に流れているようです。もちろん、この曲も悪くないのですが、やっぱりサラ・ヴォーンならこのアルバムを聴いてもらいたい! ジャズボーカルの名盤といえば、このアルバムの名前をあげる人は、多いはず。サラヴォーンとクリフォード・ブラウン(トランペット)のアルバムです。サラヴォーンの初期の代表作です。サラ・ヴォーンの声は、低音・高音のバランスが良くて聴きやすいんです。低音をすごく綺麗に響かせる歌手です。このアルバムの中でも、一番好きなのはやっぱりLullaby of Birdland(邦題:バードランドの子守唄)。ジャズのスタンダードナンバーです。バードランドというのは、ニューヨークにあるライブハウスの名前です。ブルーノート、ヴィレッジバンガードに並ぶ、有名なライブハウスです。このバードランドはJAZZファンの憧れであり、心の拠り所だったわけです。Lullaby of Birdlandって、もう題名だけで素敵だと思いませんか。この曲は、エラ・フィッツジェラルドが歌ったものも有名です。聴き比べてみるのも楽しいかもしれないですね。私は(この曲に関しては)断然サラ・ヴォーン派!!ジャズボーカルのアルバムではこれが、一番好きかもしれない。大好き。 私はといえば、若い頃はビリー・ホリデーを好んで聴くことができませんでした。彼女の有名な曲といえばやはり、Strange Fruit(邦題:奇妙な果実)です。この奇妙な果実というのは、木にぶら下がっている黒人の死体のことを指します。雨風にさらされるその果実は、リンチを受けた黒人の死体だと人種差別を告発した曲です。この時代の人ですから、黒人差別が背景にあるわけです。重い歌を淡々と歌う彼女の曲をあまり聞きたくないというのがありました。彼女は、薬物・アルコール依存やら、恋に身を滅ぼした歌姫であるということは、有名なところです。この破滅していく人生が、彼女の歌を魅力的にしているということもあるのかもしれません。ビリー・ホリデーは有名な割に、マニア受けなのかもしれません。誰かが、ビリー・ホリデーを「くさや」と言っていたのを聞いたことがあります。あの、匂いが強烈な魚の干物です。嫌いな人は、嫌い。ハマる人はハマる。なんだかわかる気がします。 私は、JAZZは鼻歌まじりで楽しく聞きたい。 ちょっと避けていた、ビリー・ホリデーでしたが、最近は聞く機会がすごく増えました。特に、若い頃の声は可愛らしくて聞きやすいんですよ。敬遠していたのが勿体無かった! 紹介したいのはあまり重々しくない、ロマンチックなアルバム。それが、billie holiday lester young。ビリー・ホリデーとレスターヤングの共演を集めたものです。lester young(レスター・ヤング)は言わずとしれたテナーサックス・クラリネット奏者です。このアルバムはレスター・ヤングファンにもオススメ!プライベートでも深い絆で結ばれていた二人。(まあ、麻薬仲間にもなってしまうのですが)親密な雰囲気で歌う彼女の声、狭いホールなんかで聴いたら、素敵だろうなぁなんて思っています。ビリー・ホリデー、ちょっと苦手だなと思う人にこそ聴いてもらいたいアルバムです。 どうやら、私もすっかりハマってしまいました。 ここで、ぐっと若いチョイスです。ノラ・ジョーンズといえば、やっぱりファースト。このアルバムが気持ちいいです。ピアノの弾き語りのジャズシンガー、なわけですが、フォークやポップス寄りな感じです。ジャズ好きじゃなくても、好んで聴いている人が多いアルバムではないでしょうか。ノラ・ジョーンズの魅力は、スモーキーな声と肩に力が入らなず伸びやかに歌っているところ。彼女のお父さんは、ラヴィ・シャンカルというインドの有名なシタール奏者です。インド音楽だけに止まらず、のちのロックやポップスにも影響を与えていると言われています。もう、音楽の才能は血から!ノラ・ジョーンズ、2017年4月に私が住んでいる仙台にきているんですよね。すごく行きたかった。行きたかったけど、息子がまだ小さくて……。諦めてしまいました。息子が、せめて2歳になってから来て欲しかった。 でね。悔しまぎれに「ノラ・ジョーンズに仙台は似合わない。NYで見たいから行かなかったのよ〜。」なんて、強がりをここに書くわけです。大ボラですけどね。 #私お母さんだけど次にノラ・ジョーンズが来たら絶対行くからね。(最近の炎上にちょっと乗っかってしまいました。すみません。) ヘレンメリルの名盤といったらこれ!アルバムの邦題は ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウンです。あ。一つ目に紹介したサラ・ヴォーンと、クリフォードブラウンかぶりですね。でも、名盤だから仕方ない。このアルバムでのクリフォード・ブラウンのトランペットも、最高ですよ。クリフォードブラウンは、25歳の時に交通事故で亡くなっています。それでも、名トランペッターとして色褪せることなく後世に継がれているんです。才能がある人って、なんで早死にしちゃうんだろう。彼については、そのうちまたこのブログに書こうと思います。 ヘレンメリルは“ニューヨークのため息”と称されています。なんだかよくわからないネーミングですよね。でも、イメージがピンと合うのだから不思議。ややハスキーで、影があるような大人のJAZZ。 大人のJAZZと言いましたが、このアルバムで歌っているヘレンメリルは24歳。クリフォードブラウンも24歳。編集はクインシージョーンズで21歳。なんと若くして出来上がっている3人!!この時代には「大人のJAZZ」ではなかったんですよね。むしろ、新しいことをやってやるぞ、という若い野望があったのかもしれない。時代とともに聞こえ方も変わってくるように思います。 ヘレンメリルの、芯の強い中高音の声に包まれる感じが好きです。黒人ヴォーカルの腰のある声も魅力ですが、白人ヴォーカルは都会的に聞こえます。 名盤中の名盤といったら、ですが、このアルバムはLouis Armstrongも強く出ているので、別なアルバムと選択してみました。このベルリンのライブ録音のエラが最高にノリノリ♪ギターにジム・ホールを迎えてのカルテットです。Mack The Knifeという曲では、3分くらいのところでルイ・アームスロトングのモノマネまでやっちゃいます。臨場感もあって、自由な表現。ライブを楽しんでいるのが伝わってくるアルバム。こういうのが、たまらなく好きです。「楽しいアルバムNo.1」ですよ。 最後までお読みいただきありがとうございました。 過去記事もどうぞ♪ 男性ジャズボーカリストはジャンル分けが難しいところです。例えばジーン・ケリーやビング・クロスビーなどの映画スターは、ミュージカル映画に出演しスタンダードナンバーを唄いますが、役者というカテゴリーが一般的でしょう。 ジャズのおすすめ名盤を紹介します。
アフター・ミッドナイト 元ビートルスのポール・マッカートニーがジャズ・スタンダードを歌ったアルバム キス・オン・ザ・ボトム 8,14-Compose by Paul McCartney JB80MS: JKR80Mh: JRF80MS: JKR80MhS: JKR80MS: JKR85MS: JBF80MS: JKB80M: JKR85MNS: JBF80MS JKR85MhS: JB80MS: JBR80MmS: JBR85Mh Peter Horsfall: 男性ボーカル 19世紀末から20世紀初頭に生まれ、その自由なスタイルと独特のリズムで世界中の人々を虜にしてきたジャズ。様々な系統やスタイルが生まれ、数々の名曲が生み出されてきました。マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキー…。偉大なアーティストたちの演奏は、今なお色褪せることなく聴き継がれています。まずはじめにご紹介するのは、デューク・エリントン、チャールズ・ミンガス、マックス・ローチという、ジャズ史に残るサミット・セッションを記録した、ピアノ・トリオ作品の超名盤。普段はビッグバンドとの演奏が多いエリントンのピアノを真ん中に据え、その凄さを世に知らしめたアルバムでもあります。まるでパーカッションのようなエリントンのピアノと、彼より20歳以上も若く、ジャズ界でも「荒くれ者」と名高いミンガスとマックスの自由奔放で、格闘技を思わせるような過激で刺激的なプレイ。スタンダードナンバーの新たな側面が見られる、非常に面白いアルバムです。サックスの巨人スタン・ゲッツと、ボサ・ノヴァの大物ジョアン・ジルベルト。この2人をアントニオ・カルロス・ジョビンのクールなピアノがまとめあげたジャズ・ボサの金字塔がこちら。異なるジャンルの音楽家による共同作業のため、レコーディング中には実は緊迫した場面が多々あったと伝えられていますが、その緊張感が逆に繊細な表現を産む奇跡の音源となりました。当時ジョアンの妻だったアストラッド・ジルベルトが、「イパネマの娘」「コルコヴァード」の2曲でボーカルを担当。これがアストラッドの歌手デビューだったにも関わらず、世界的なヒットに。様々な奇跡の詰まったアルバムです。次にご紹介するのはフランス最高のジャズピアニストと謳われ、わずか36歳でこの世を去ったミシェル・ペトルチアーニの、唯一無二の個性を堪能できるアルバム。ミシェル・ペトルチアーニは奏法も音色もハーモニーも全て、「独自のもの」を持っていました。その独創的なグルーヴや、オリジナル曲のキラキラした美しいメロディは、聴く者の心を一瞬で掴んでしまいます。そんな彼のオリジナル曲だけで構成されたアルバムは、彼の信頼するミュージシャンたちとのまさに夢のような競演の記録。とにかく複雑で「泣ける」メロディとコードをぜひ聴いてみて下さい。「At the Five Spot 」は、エリック・ドルフィーとブッカー・リトル双頭クインテットによる、61年7月16日の歴史的ファイブ・スポット・セッションの集成盤。夭折した2人の天才ブッカー・リトルとエリック・ドルフィーが、お互いに触発し合いながら自己表現の限りを尽くした緊迫の傑作ライヴを納めたアルバムです。この約3ヶ月後の同年10月5日、リトルがわずか23歳の若さで病死し、クインテットは解散してしまいます。さらにその後ドルフィー自身も1964年3月20日に没。この死を予測していたかのような喜怒哀楽の激しい、「狂気に満ちた」とも呼ばれた名ライブ。必聴です。モダン・ジャズ・ピアノの元祖といわれるバド・パウエル。彼の作品の中でももっとも人気があり、誰もが一度は聴いたことがある名曲「クレオパトラの夢」を筆頭に構成されたアルバムがこちらです。精神病院で電気治療を受け、急速に人生が終息へ向かっていくパウエルの最後の輝きが哀愁たっぷりに表現されています。パウエルの名盤は他にもあるとされていますが、このなんとも言えない物悲しさと、神がかったアドリブの凄みは必聴です。45位でご紹介するのは、ジャズ・ヴァイオリンの第一人者であるステファン・グラッペリと、早逝した天才ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの共演盤である「Flamingo」です。2人の巨匠の共演が生み出したのは、すこぶる粋で都会的なサウンド。レコーディング時既に87歳だったというステファンの艶やかでパワフルなヴァイオリンと、ペトルチアーニの生き生きとして幸福感の漂うピアノは、まるでお互いが大好きだと言い合っているように聴こえるほどのハッピーな響きに満ち溢れています。このアルバムに寄せられたペトルチアーニの、「ジャズが心からあなたを(私を)愛していることがわかる。」という言葉通り、「ジャズ愛」を体感できるアルバムです。「ジャズの王様」ルイ・アームストロングと「ファースト・レディ」エラ・フィッツジェラルドによる究極のデュエット・アルバムがこちら。2人が持ち味を発揮して、ひたすら楽しい極上のパフォーマンスを披露しています。バックとして、オスカー・ピーターソン・トリオにバディ・リッチが加わるというこの上ない贅沢さも必聴!大物同士の豪華なカップルの、エンタテイナーとしての実力とセンスが炸裂した、ただただ楽しい54分です。まるで恋人同士のようにぴったりと息の合った歌声は、デュエット盤の傑作として今なお語り継がれる作品ですよ。「ジャンゴ」は天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げたタイトル曲の初演を収めた、モダン・ジャズ・カルテットの古典的名作。まるで宮廷音楽を匂わせるような格調高いサウンドで、多くのクラシックファンにジャズの魅力を知らしめました。シックな室内楽の色を濃く取り入れながら、スタイリッシュなジャズサウンドも忘れない、MJQのスタイルは上品でおしゃれ。かといって気取りすぎず、とことん感情豊かでちょっと官能的な響きもある、そんな魅力が詰まっています。ジャズ・トロンボーン界のスター、J.J.ジョンソンとカイ・ウィンディングの「J&K」コンビの作品。その卓越したテクニックと機知に富んだアレンジで、名曲を軽やかにおしゃれに聴かせています。ポジショニングだけで音階を表現する、あの難しそうなトロンボーンがこんなに軽やかに囀るのかと思うと嬉しくなってしまうような、ご機嫌なナンバーばかり。脇を固めるのが若きビル・エヴァンスというのも驚きです。彼もまた、機嫌よく紳士的で可愛らしい演奏を披露していますよ。ジャズ史に残るナット・アダレイの代表曲「ワーク・ソング」をタイトルにした1960年録音のリーダー作がこちら。兄であるキャノンボール・アダレイの「イン・サンフランシスコ」のリズム隊を迎えた最強の布陣だけでなくチェロも加わるなど、新しい試みも含めたファンキーでユニークな1枚です。可憐で叙情的な表現と、ファンキーな表現を対象的に使い分けながら、新鮮で機知に富んだアルバムになっています。特にバラードのメロディは美しく少し感傷的で、日本人好みでしょう。先が読めないアレンジ展開も多く、聴くたびに新鮮な驚きが待っています。「デイ・バイ・ナイト」は、ドリス・デイの人気作品。1930年代に作られたスタンダードが主で、「Close Your Eyes」「The Night We Caooled It A Day」などの12曲で構成されています。ポール・ウェストン編曲によるオーケストラ伴奏で、可憐なナイトムードに彩られたアルバムとなりました。ドリスの歌の魅力は、「ロマンティック」の一言。ミディアムからスローテンポに近い曲を得意とし、このアルバムでは実に優雅にゆったりと歌い上げています。優しく抱きしめてくれるような彼女の歌声に、どっぷり浸れる1枚ですよ。「Return to Forever」はフュージョンの第一人者、チック・コリアの大ヒット作。70年代フュージョン・ミュージックの扉を開いたアルバムと言われています。フュージョンらしい明るく爽やかなサウンド、優美な旋律とチックの息を呑むようなテクニック、そしてエレクトリックな音とアコースティックな音が溶け合って醸し出される独特の浮遊感。音の洪水が作り出すカオスが心地よく、多くのファンが魅了されました。どこからどこまでが一つの曲なのか、音と音の境目も分からなくなるような感覚まで覚える不思議なアルバムで、「体験型」の音楽を味わいたい方におすすめです。36位でご紹介するのは、ミンガスの音楽的地位を決定づけた傑作アルバム。直立歩行を始めた猿人をテーマにした、標題音楽と位置づけられています。「Evolution(進化)」「Superiority Complex(優越感)」「Decline(衰退)」「Destruction(滅亡)」の4部構成の組曲は、ミンガス自身が人類を痛烈に皮肉っているとも取れ、ジャズに文学的要素を持ち込んだとして高く評価されました。オリジナル曲の奔放で破壊的なアドリブはもちろん、スタンダードナンバーにも刺激的なアレンジが施されています。分厚いオーケストレーションと不協和音のコントラストが色彩豊か。ミンガスの知性が存分に発揮されています。華はあるけれどなんとなく「キマらない」「ミドル級」などと呼ばれてしまうのが、ハンク・モブレーというテナーサックス奏者。しかしその良さがガッチリと表現された名盤も確かに存在します。それがこの「Soul Station」です。まったりとして艶のある音色と、誠実で心のこもった温かみのある演奏。朴訥として味わい深い、そんなモブレーのサックスを、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー(ds)という申し分ない実力のリズム隊がしっとりと導いて魅力たっぷりに聴かせています。聴けばきっとハンク・モブレーが好きになる、そんなアルバムです。「フリー・ジャズ」とは何か?それはこのアルバムに集約されています。その新たなジャンルを切り拓いたのが、オーネット・コールマン。伴奏とソロ、フレーズ、コード進行、それらすべてを無くして「フリー」に演奏するスタイルを打ち出した天才です。テーマとアンサンブル部分だけを作曲し、あとはすべてメンバーのアドリブというのも特徴的。それをステレオの左右のチャンネルから、別々のカルテットの演奏が聞こえるという、斬新な手法でレコーディングされています。どこからメロディが飛び出すかわからないようなスリルと、ミュージシャン同士の呼吸とぶつかり合いがエキサイティングな本作は、音楽そのものを揺るがす発明でした。35位でご紹介するのは、フランスのジャズヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリ円熟期の1枚。天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトが率いたフランス・ホット五重奏団のメンバーとして活躍したグラッペリが、年若い実力者ラリー・コリエルや、 「ヤング・ジャンゴ」と呼ばれたフィリップ・カテリーンと共演したトリビュート・アルバムです。ジャンゴに所縁のある曲を実に鮮やかに演奏しています。レコーディング当時71歳だったグラッペリの豊かで懐の深い演奏が魅力的。若い実力が共鳴し合い、現代的でご機嫌なサウンドに仕上がっています。ジャズ・ピアニストとしては異端と扱われるセロニアス・モンク。こちらはその4枚目のソロ・アルバムであり、最高傑作、ひいては60年代モダン・ジャズを代表する名盤とも言われる作品です。モンクの演奏は不協和音や独特のリズム感が特徴ですが、収録曲はオールドスタイルでハッピーなスタンダード。そこにモンクのずっこけるようなへんてこなリズムが乗っかって、奇妙で愛らしい魅力に溢れています。ご機嫌なのに、どことない哀愁と少しの不機嫌が見え隠れし、サウンド自体がまるで万華鏡のように表情豊かに変化するのもモンクの魅力のひとつです。クセになるピアニスト・モンクの真骨頂がここにありますよ。名ジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイの伴奏者としても知られるピアニスト、マル・ウォルドロン。表題作ともなっている「Left Alone」は、ビリーが作詞、彼が作曲したものです。ライブではしばしば歌われたそうですが、残念ながらその録音は残っていません。このアルバムはビリー亡き後に制作され、亡きビリーの代わりに、ジャキー・マクリーンのアルト・サックスが哀愁たっぷりに聴かせてくれています。それだけでも泣けてしまうほどですが、アルバム全体にも実に美しい寂寥感が漂っています。ひとりでどっぷりと浸りたい夜にかけたい、優しい音楽です。「エレクトリック・ベースの革命児」ジャコ・パストリアスが放った衝撃のファースト・アルバムがこちら。発売当時のジャズ/フュージョン界に打撃に近い影響を与え、同時にエレクトリック・ベース・ギターというリズム楽器が、「ソロ楽器」として大きな可能性を秘めていることを世に知らしめた、まさに革命とも言える1枚です。ベースとはとても思えない超絶技巧の限りを尽くした演奏方法、そして作曲家としても大きな才能を示し、これ以降のベーシストすべてに影響を与えたと言っても過言ではありません。「ジャコパス」の才能に驚きっぱなしになれる必聴盤ですよ。ノラ・ジョーンズのデビュー作でありながら、大ロング・セラーとなったアルバム。ジャズのスタイルを取りながら、ソウル、カントリー、フォーク、ポップスなど、アメリカのポピュラー音楽の様々な要素を採り入れており、厳密には彼女がどのジャンルに属するかを正確に表現することはできないとされています。その優しく滑らかな声のテクスチャと耳に残りやすいシンプルなフレーズで、しばしば「癒し系」と評されますが、決してそんな安易な言葉では表現しきれない奥行きがあります。ジャンルの垣根も国境も超え、世界中から愛された歌声は、その年のグラミー賞で主要4部門を含めノミネート部門すべてで受賞し、8冠を獲得しています。まだ彼女の声を聴かれていないようでしたら、このアルバムからぜひどうぞ。モダン・ジャズ黄金時代に活躍したトップ・プレイヤー、ウェス・モンゴメリ。こちらはギター界の革命児とも呼ばれた彼の、白熱したステージを捉えたライブ盤です。オクターヴ奏法など得意の超絶技巧で、テナー・サックスのジョニー・グリフィンと鬼気迫る音の応酬を聴かせてくれます。タイトル曲「フル・ハウス」の3拍子を基調にしたユニークな曲調と、ウェスのリフを繰り返しながらオクターヴ奏法へと繋げていく十八番とも言える盛り上げ方は圧巻。ウィントン・ケリーとの掛け合いも見事です。西海岸を代表するアルト奏者アート・ペッパーと、マイルス・デイヴィス・グループのリズム・セクションによる、歴史的名セッション。「天才的な閃き」と称されたペッパーのアドリブは凄まじい迫力です。マイルス・デイヴィス・グループの作り出す完璧なリズムにひょいと乗っかり、恐ろしいほどの輝きを見せるペッパーのプレイ。実はこのレコーディングで彼は、朝からの体調不良を麻薬でやり込めて参加したと言われています。それがこの奇跡の演奏を生んだのか、真実は定かではありませんが、聴くものの心を掴む最高のプレイであったことは間違いありません。「ケルン・コンサート」は、キース・ジャレットが1975年に発表したライブ・アルバム。1975年1月24日にドイツのケルンにあるオペラ劇場で行われた、完全即興演奏によるピアノ・ソロ・コンサートを収録しています。キースのソロ・コンサートは、事前準備なしの完全即興というスタイル。演奏される曲には特に名前は付いていません。それほどに一期一会のコンサートですが、その中でも特に美しく革新的な表現だったこの「ケルン・コンサート」は全世界で高く評価され、彼の代表作となっています。ライブで生まれたメロディー・ハーモニー・リズム・テクニックのすべてが美しく調和した奇跡の録音!キース・ジャレットの才能を味わい尽くすことができる1枚です。チェット・ベイカーといえばトランペット奏者として有名ですが、その歌声もまた、世界を魅了しました。「バット・ノット・フォー・ミー」「タイム・アフター・タイム」などスタンダード・ナンバーを、なんとも言えない中性的な声で歌い上げています。特に「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の完成度は素晴らしく、多くのアーティストがカヴァーしてきた楽曲ですが、チェットの歌う「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」に敵うものはないとさえ言われています。甘さと切なさ、そこに都会的なエッセンスも感じられる、もっとも有名なジャズ・ヴォーカル・アルバムのひとつです。ジャズ・ヴォーカルの女王として名高いサラ・ヴォーン初期の代表作がこちら。夭折の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンとの掛け合いが素晴らしい名盤です。驚異的な声域と独特のフレージングで人々を魅了したサラの歌声は、ヴォーカルというよりもはやひとつの楽器として、ブラウンのトランペットと互角にやり合っています。特に「バードランドの子守唄」で聴かせてくれる巧みなスキャットは必聴。ヴォーカリストの身体は楽器であり、こんなに自由に鳴らすものなのだと教えてくれるアルバムです。25位でご紹介するのは誰もが想像する「ジャズ」の表現を踏襲した、音楽史上に輝く不滅の名作。マイルス・デイヴィスのミュート・トランペット・ソロの圧倒的な上手さが光る「枯葉」は、誰もが一度は耳にしたことがある程の名録音です。奔放なキャノンボール・アダレイのアルト・サックスを中心に、ハンク・ジョーンズ、アート・ブレイキー、そしてマイルス・デイビスと時代を象徴する名プレイヤーたちが、実に絶妙に自分の音楽を奏でています。非常に聴きやすいということで初心者へのおすすめとしてよく紹介されるアルバムですが、コアなジャズファンをも唸らせる各人の巧みさと、完璧なアンサンブルが詰まっています。「サキソフォン・コロッサス」はソニー・ロリンズの名を一躍有名にし、現在もロリンズの代表作に挙げられるアルバムです。ロリンズの持ち味である、温かみのある演奏が存分に発揮されています。自作曲であり、代表曲でもある「セント・トーマス」の朗々とした明るさ、圧倒的なパワーに溢れた「モリタート」、どれをとっても魅力に溢れ、「モダン・ジャズのバイブル」とさえ呼ばれています。あらゆる時代を超えて聴き継がれる、ロリンズの歌うように豊かなアドリブも必聴ですよ。ホレス・シルヴァー・グループで活躍したトランペッター、ブルー・ミッチェルがウィントン・ケリー・トリオをバックに録音した代表作がこちら。マイルス・デイビスのトランペットは「泣いている」と表現されますが、ブルーズのトランペットは正反対の朗らかさを持っています。しかしながらまっすぐなだけではなく、独特の哀愁も讃えているところが彼の奥行きのあるところでしょう。しなやかで美しいフレージングと、バックバンドにも光を与えるような心地よい音色に、つい引き込まれてしまいます。特に「アイル・クローズ・マイ・アイズ」は、多くのファンの間で絶賛される名演です。「COOL STRUTTIN' '99」はジャケットのアートワークも演奏も最高にかっこいい、永遠のベストセラー。ソニー・クラークのブルージーなタッチがファンを魅了しました。日本では大ベストセラーとなりましたが、実は本国ではあまり知られていないソニー・クラーク。艶のあるちょっと物悲しい演奏が、日本人の根底にある哀愁に共鳴したのかもしれません。表題作をはじめとする彼オリジナルのマイナーブルースは、シンプルでクールさが魅力的。ハード・バップの良さを知ることができる1枚です。「Blue Train」は、ジャズ界のカリスマ、ジョン・コルトレーン唯一のリーダー作としてご存じの方も多いでしょう。老舗ジャズレーベル・ブルーノートの代表作でもあります。ストイックな演奏が目立つコルトレーンですが、この作品は解放感いっぱいのザ・ハード・バップ。のびのびと明るくエネルギッシュな演奏が印象的です。リー・モーガン、カーティス・フラー、ケニー・ドリュー、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズという申し分ない共演者たちとの掛け合いもすごぶる素晴らしい仕上がり。カロリーも満足度も高い1枚です。現代ジャズシーンを席巻し、今もっとも注目を集めるアルメニア出身のピアニスト、ティグラン・ハマシアン。ジャズ・プログレ・ロック・エレクトロニカ、そしてアルメニア民族音楽などの影響を受け、全く新しいジャズを提案しています。じつに多種多様な音楽から影響を受け、そこからまさにジャンルレスな独特の音楽世界を築きあげるティグランの曲調はリリカルで叙情的。演奏は華麗としか言いようがないほどリズミックでエネルギッシュです。日本のみならずアメリカやヨーロッパ、世界各国でファンが熱狂したこちら。現代のジャズを切り拓く、素晴らしい才能が詰まったアルバムです。19位でご紹介するのは、ジャズ・スタンダードで最も美しいメロディーを持つと言われる名曲の名を冠したアルバム。このアルバムに収録されているトリオで演奏される「ミスティ」が、オリジナルバージョンです。エロル・ガーナーは、「ビハインド・ザ・ビート」と呼ばれる独特なスタイルで、非常にスウィンギーな演奏が特徴のピアニストです。彼のエネルギッシュで超絶個性的な演奏は麻薬のような中毒性を持っていて、聴いているうちに引き摺り込まれて虜にされてしまうような不思議な魅力を放っています。エモーショナルな印象の強いガーナーが作ったロマンティックなバラードは、実にシンプルに美しく聴かせてくれます。楽曲ごとの演奏のギャップも新鮮で楽しいアルバムですよ。「Giant Steps」は、テナー・サックス奏者としてジャズ史上でも5指に入るジョン・コルトレーンが築いた新時代の記念碑的アルバムです。マイルス・デイビスの元を巣立ち、自らのジャズスタイルを模索し続けていたコルトレーンが、コードを分解し構築し直す作業を経て確率させた新しい奏法を使って、空間を埋めるような白熱した演奏を繰り広げています。この演奏についていける共演者を選別し、最強の布陣で挑んだだけあって、革新的な演奏を余すことなく味わえる名盤となっています。天才ジャズ・ヴォーカリスト、ビリー・ホリデイが残した最高傑作がこちらです。人種差別を告発したタイトル曲は、発表当時音楽界にも社会にも衝撃を与えました。「奇妙な果実」とは木にぶら下がる黒人の死体を指す言葉。淡々としたフレーズですが、その中に喜怒哀楽を巧みに織り込み歌い上げるビリーの鬼気迫る熱唱は、まさに彼女の最高傑作と呼ばれる出来栄えです。彼女の名声を確固たるものにしたこの一曲目を筆頭に、ビリーが得意としたバラードも多数収録。伝説的な歌声の魅力が詰まったアルバムになっています。こちらはアルバム4枚分のレコーディングをわずか2日間の強行軍で行ったという、伝説の「マラソン・セッション」4部作中、屈指の完成度を誇る作品。特にこのアルバムは、耳なじみの良いスタンダード曲や優しく心地よいバラード曲、そしてややハードなオリジナル曲と選曲のバランスが良いのが特徴的です。1曲を除いて披露されているマイルスの冴えたミュート・トランペットも印象的。最大の魅力は、スタジオ内での会話が収録されていることでしょう。マイルスの指示やメンバーの声など、リラックスした雰囲気の「ライブ感」が味わえるのも楽しい1枚です。15位でご紹介するのは、ジョー・ザヴィヌル、ウェイン・ショーターのコンビにジャコ・パストリアスが加わり、ウェザー・リポートの絶頂期を収録することとなった奇跡のアルバムです。不滅の定番「バードランド」「ティーン・タウン」などの名曲・名演を収録したこちら。シンセサイザーを使ったビッグバンドのようなポップでユニークなサウンドに、ジャコパスの驚異のベースプレイが融合し、ひとつの完璧な音楽世界を創造することに成功しています。これぞまさしくジャズ・フュージョンのバイブル!弱冠22歳にして完璧な完成度と自身の才能を見せつけた、ハービー・ハンコックの初リーダー作がこちら。彼の大ヒット曲「ウォーターメロン・マン」を筆頭に、全てオリジナル曲で構成されています。演奏家としてもさることながら、コンポーザーとしての才能も目覚ましいハービーの、若々しい魅力が炸裂する演奏が味わえます。新しい音楽への挑戦と、古き良きジャズスタイルへのリスペクトがきれいに融合した、愛に溢れたアルバムです。まるで物語のように展開するアルバム全体の構成も実に見事ですよ。「モーニン」は、世界中にファンキー・ジャズ・ブームを巻き起こした名盤。ブルーノートのレーベル内でも最も人気の高い作品です。1961年の来日当時には社会現象となり、蕎麦屋の出前持ちまでもが表題作の「モーニン」を口ずさんだとさえ言われています。「ジャズ」を象徴するようなかっこいいフレーズとメンバーたちのみずみずしくも熱気溢れるプレイは聴きごたえ十分。リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ボビー・ティモンズという、やがてジャズ界を牽引するメンバーの若さ全開のプレイも必聴です。12位でご紹介するのは、永遠の名曲「テイク・ファイヴ」が印象的な、ジャズ界屈指のベストセラー。ブルーベック・カルテットの黄金時代を象徴する傑作です。5/4拍子という変拍子のリズム、それに導かれるように現れるポップなメロディを、ポール・デズモンドの清涼で甘く美しい音色のアルト・サックスが軽やかに奏でます。CM曲などの幾度となく起用され、もうおなじみとなったスタンダードですが、改めてその斬新さに驚いてしまうような名演が魅力的。クール・ジャズ時代の終焉を飾る、最後の輝きとさえ言えるアルバムです。「ナウズ・ザ・タイム」は、天才チャーリー・パーカーがヴァーヴ・レコードに残したワン・ホーンの傑作。タイトル曲と、ビ・バップを代表するオリジナル・ナンバー「コンファメーション」の名演を収録しています。とにかく、パーカーのアドリブの良さを知るのにもっとも適しているのがこのアルバム。彼の限りなく豊かな音色と個性的なアイディアに溢れたアドリブは、以降のサックス奏者のほとんどが影響を受けていると言っても過言ではありません。特に4つのテイクが収録された「Chi-Chi」で繰り返し味わえるその至芸は圧巻ですよ。「ジャズ界の革命児」オーネット・コールマン渾身のスウェーデン・ライブを収めた名盤がこちら。各国で絶賛され、60年代ジャズの金字塔として今なお愛されています。コールマンのアルトサックスと、ワン・ホーンにドラムとベースの3ピースで、ただただコールマンの魅力を堪能できるライブ演奏です。フリージャズと言うと、難解でうるさいと思う方もいるかもしれませんが、クラシックの素養も持つ彼の演奏は明るく開放的。メロディアスで端正な演奏が多く、3ピースバンドの生々しいかっこよさに肌が粟立ってしまうほど。過激で美しいコールマンの最高傑作ですよ。ビル・エヴァンスとジム・ホールが織りなす究極のインタープレイ。その美しさはジャズで表現できる局地と絶賛された歴史的名盤です。ビル・エヴァンスは、演奏者同士が全くフラットに演奏し高め合っていく「インタープレイ」と言う手法を、長年の盟友であったベーシストのスコット・ラファロと共に確立させました。しかしこのアルバムを収録する直前、ラファロが急死していまいます。その絶望が影響しているのか、全体的に暗い水の底を思わせるような静謐な印象も。静かに格闘するようなピアノとギターの応酬は、まさにインタープレイの極致ですよ。「ヴェリー・トール」は、人気絶頂だったオスカー・ピーターソン・トリオと、同じくモダン・ジャズ・カルテットで大活躍していたヴィブラフォン奏者ミルト・ジャクソンとの豪華共演盤です。ピーターソンの危なげないプレイはもちろんですが、ミルトが普段のMJQの格調高い雰囲気からは想像もできないような強烈なスウィングや前のめりなグルーヴを聴かせてくれるのが新鮮です。ラインナップも実に色彩豊かで、名人同士の「会話」は親密でクール。ヴィブラフォンという楽器の美しさと遊び心が存分に味わえるアルバムになっています。若き巨匠、ハービー・ハンコックがフレディ・ハヴァード、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズと共にジャズの新しいメインストリームを作り出した傑作がこちら。冒険的な名曲を多く生み出した作品です。注目はフレディ・ハバードの演奏。いつものトランペットではなくコルネットを使用し、薄い皮膚1枚の下に激情を秘めたような、クールかつエモーショナルな演奏を披露しています。全てのメンバーのバランスが絶妙で、フリー・ジャズの影響を受けた難解な表現も多いものの、聴く者の腕を掴んで容赦無く引っ張り込んでくれるような情熱に溢れています。「プリーズ・リクエスト」はタイトルにもあるようにファンのリクエストに応えて、人気スタンダードやボサ・ノヴァを取り上げた、華麗なるピアノ・トリオ・アルバムです。気難しくなりつつあるジャズのあり方に一石を投じる素直で親しみやすい演奏は、ジャズの入門盤としても優秀。オスカー・ピーターソン、確かな技術に裏打ちされた、パワフルで軽やかな演奏には思わず心が踊ります。スウィングやアドリブもてらいなく爽やかで、軽妙洒脱な大人のエンタテイメント。これぞジャズ!な名盤です。ハンプトン、チャーリー・シェイヴァース、スラム・スチュアートなどスイング時代を代表するアーティストたちの、行き当たりばったりなのに華麗な名人芸を味わえるのが、5位でご紹介する「スターダスト」です。1947年8月4日パサディナ、シヴィック・オーディトリアムで実況録音された本作。寄せ集めのグループが共通で知っていた曲が「スター・ダスト」だったから演奏した、という滅茶苦茶な始まりですが、奇しくもこれが珠玉の名演奏となります。特に後半のハンプトンのヴィブラフォン・ソロは圧巻!マレットのアタック音まで聞こえるエモーショナルな演奏が、息を飲むほどエキサイティングです。チャールズ・ロイドが1966年のモンタレー・ジャズ・フェスティバルで、キース・ジャレット、セシル・マクビー、ジャック・ディジョネットという、夢のようなリズム・セクションを率いて演奏した様子と、その熱狂を捉えたライブ盤がこちら。ラテン・リズムとフォー・ビートが交錯するテーマに拠ってメンバーが変幻自在のアドリブを繰り広げる、「フォレスト・フラワー、日の出」「フォレスト・フラワー、日没」は必聴です。当時の若者たちの心を捉えて離さなかったサイケでヴィヴィッドな演奏は、ジャズ界のみならずロック界からも熱烈なラブコールを受けたと言います。このライブの空気をぜひ味わってみてください。「My Funny Valentine」は、1964年にニューヨーク「フィルハーモニック・ホール」で行なわれた伝説のコンサートから、リリカルなナンバーを中心に収録したアルバムです。表題の「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」や「ステラ・バイ・スターライト」といった50年代からの人気レパートリーを新たに再構築して挑んだ演奏は、緊張感に満ち満ちています。マイルスのトランペットの「泣き」をハービー・ハンコックの瑞々しいピアノがしっとりとダンスするように絡み合う、これぞ「ジャズ・バラード」。スローな曲ばかりのアルバムですが、一切の緩みがない傑作です。ジャンルの垣根を越え、「20世紀が生んだ最も偉大なアルバム」のひとつに数えられた、モダン・ジャズ屈指の傑作がこちら。ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、キャノンボール・アダレイなど、参加した全ミュージシャンが生涯を代表する名演を繰り広げました。このアルバムで演奏された6曲全てがスタンダード・ナンバー入りしたというもの驚きです。これほどの名演でありながら、ほぼ全曲ワン・テイクのみの録音だったそう。数々の奇跡が凝縮されたこのアルバムは、以後のジャズ界に多大なる影響を与えました。さあ、いよいよ1位のご紹介です。今回1位としてご紹介するのは「ピアノの詩人」ビル・エヴァンスが遺した、モダン・ジャズ史上最大の人気作であり名盤である「ワルツ・フォー・デビイ」となります。当時31歳のエヴァンスが兄・ハリーの愛娘デビイに捧げた可憐な3拍子のタイトル曲は、今なお全世界で愛される不朽の名作。エヴァンス・トリオの知的で紳士的な演奏は、優しくロマンティックなメロディをより一層可憐に引き立てます。1961年にヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライブを収録しており、名門ジャズ・クラブのざわめいた雰囲気がまたすこぶるおしゃれ。そこへ溶けるように響く演奏はまるで奇跡のような美しさです。テイクごとに異なるアレンジも見事で、いつまでも聴いていたくなるような、文句なしのナンバーワン・アルバムです。ユニバーサルミュージック(同)ソニー・ミュージックレーベルズSbme Special Mkts.ワーナーミュージック・ジャパンユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)Blue Note Recordsユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)Sonyユニバーサルミュージック(同)Blue Note Recordsソニー・ミュージックレーベルズPrestigeユニバーサルミュージック(同)Atlanticユニバーサルミュージック(同)ワーナーミュージック・ジャパンBlue Note Recordsユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)EMARCユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ソニー・ミュージックレーベルズBethlehem RecordsSony Jazzユニバーサルミュージック(同)ワーナーミュージック・ジャパンBlue Note Recordsワーナーミュージック・ジャパンEcm RecordsSSJユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)DreyfusBlue Note RecordsEssential Jazz Class EMI Importユニバーサルミュージック(同)ユニバーサルミュージック(同)ワルツ・フォー・デビイ ビル・エヴァンスカインド・オブ・ブルー マイルス・デイヴィスMy Funny Valentine マイルス・デイヴィスフォレスト・フラワー チャールズ・ロイドスターダスト ライオネル・ハンプトンプリーズ・リクエスト オスカー・ピーターソン・トリオEmpyrean Isles ハービー・ハンコックヴェリー・トール オスカー・ピーターソン・トリオ & ミルト・ジャクソンアンダーカレント ビル・エヴァンスゴールデン・サークルのオーネット・コールマンVOL.1 オーネット・コールマン・トリオナウズ・ザ・タイム チャーリー・パーカーTime Out ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテットモーニン アート・ブレイキーTakin Off ハービー・ハンコックへヴィー・ウェザー ウェザーリポートRelaxin' With The Miles Davis Quintet マイルス・デイビス奇妙な果実 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