登場人物 アニメの脚本(シナリオ)で、しかもプロの手による作品は、あまり書籍化されていません。その点、佐藤竜雄が原作・脚本・監督を務めた『学園戦記ムリョウ』は、インターネット上で無料で公開されている数少ないアニメシナリオの一つと言えるでしょう。記事では『学園戦記ムリョウ』のアニメシナリオが無料で読めるWebページを紹介します。アニメシナリオに興味がある方、アニメシナリオを書いてみたい方は、ぜひご一読ください。目次学園戦記ムリョウは2001年にNHKで放送された連続アニメです。地球に宇宙人が出現するというSF設定のなかで、主人公の中学生の平凡な日常を描いたり、派手なアクションが織り交ぜられたりした、独特な雰囲気のアニメ作品だといえるでしょう。2070年春、東京上空に謎の巨大飛行物体が出現し、全ての都市機能を麻痺させてしまう。世間が大混乱に陥りかけた矢先、今度は謎の巨大ヒーローらしきモノが現れ、飛行物体をやっつけた。そして翌日の朝、「えー、宇宙人は、実はいました」と政府の広報官があっさりと言い放った一言をきっかけに、地球人類の歴史が大きく動き始める。原作・脚本・監督を担当した佐藤竜雄は、2019年2月から「note(ノート)」というWebサービス上で、1話ずつアニメシナリオを無料公開しています。2019年3月19日現在、25話まで掲載されておりますが、コメントには「佐藤竜雄の原作脚本監督作品『学園戦記ムリョウ』全26話の脚本をここに掲載していきます。」とあるため、最終話まで掲載される可能性が高いと思われます。追記:2020年4月現在、全話掲載されています。「宇宙人は、実はいました」――西暦2070年、政府がとんでもない発表をした朝、天網市・御統中学に奇妙な転校生(ムリョウ)がやってくる。学ラン詰襟という時代錯誤な格好のムリョウに学級委員・村田始は興味津々。参考URL:ムリョウと生徒会副会長・守口京一との超能力戦を目撃してしまった始。一体生徒会とムリョウ、そして宇宙人騒動との関係は……?参考URL:女子更衣室から生徒会副会長・森山那由多の服が盗まれる。京一は「一匹紛れ込んでいる。注意しろ」と那由多に警告。参考URL:天網の民が隠し続けてきた白い巨人・シングウの秘密を目撃してしまった始。その記憶を消そうとする那由多に狙われるが、危ういところで瀬津名に救われる。参考URL:銀河連邦の存在。宇宙人との関わり。天網の民の役割。百恵が施した術によって、様々な謎が一気に始に降り注ぐ。といっても始の悩みは寝不足なことくらい。学園は体育祭準備で活気を増し、町では宇宙人外交官が賑やかに酒盛り、始の妹・双葉はムリョウにひと目惚れ、といたって呑気な日々が続く。参考URL:体育祭当日。応援団長・ムリョウ率いる白組と、ムリョウに対抗心を燃やす京一率いる赤組の闘いは白熱。生徒も保護者も誰もが競技の行方に熱中するなか、一人冷静に校内を見回る体育教師・磯崎公美は、宇宙人の偵察ロボットと遭遇する。参考URL:体育祭の余韻冷めやらぬ学園では、瞬が特別編集した体育祭映像を校内放送中。ムリョウや京一、生徒会書記・峯尾晴美、そして那由多らの極めつけの赤面映像に、生徒は再び拍手喝采。複雑な思いの晴美と那由多。参考URL:次の文化祭では天網市に伝わる「神輿下ろし」の復活を目論む生徒会長・津守八葉は、始とムリョウを担ぎ出し「祭りクラブ」設立へと動き出す。が、「神輿下ろし」に隠された真の意味を知る那由多は強固に反対。実は、那由多ら生徒会の面々それぞれが不思議な力と使命をもつようになったのには「神輿下ろし」と深い関わりが……?参考URL:天網海岸にザイグル星人が上陸。待ち受けていた御統中学教師・山本忠一らに対し、宇宙艦隊ジルトン号艦長・ヴェロッシュはある交渉をもちかける。やはり狙いは、シングウ。参考URL:ザイグル星への帰還途上、爆破されるジルトン号。艦長ヴェロッシュは新たなる敵の来襲を伝える言葉を地球に残す。その脅威を回避するには「空蝉の秘儀」を使うしかない。真守一族の下した決定によって、那由多らは一度は封印した危険な秘儀を行うことに。参考URL:次のページでは11話~20話までを紹介します。『心を空に飛ばしシングウと成し、螺旋の力によってさらに無限へと飛ばす』――空蝉の秘儀により心を宇宙へ飛ばした那由多。螺旋を支える京一、八葉、瞬。抜け殻となった那由多の手を握り締める始に、晴美は十一年前の空蝉の秘儀の際の悲劇を語り始める。遠く宇宙ではシングウとサナドンとの闘いが激しさを増していた――。参考URL:サナドンは何とか撃退したものの、宇宙での戦いの場に生身で現れたムリョウの存在に浮かない表情を浮かべる那由多。が、百年前、シングウとしての力を一人で受け継いだ百恵が謎の少年との間に交わした約束の話を聞いた那由多は、ある決意をする。参考URL:ムリョウ、瀬津名と共に、二人のふるさと「星降る里」を訪れることになった始、那由多、瞬。そして五人を尾行する怪しい人影――。が、「星降る里」は天網の民誕生の謎を秘めた場所。時間と空間を歪ませた特殊な磁場が他者の進入を阻んでいる。参考URL:京一と晴美は浜辺で海水浴。始とムリョウ、八葉たちは「祭りクラブ」第一回会合を開催。瀬津名と瞬は宗谷岬までの駆けっこ競争。誰もが夏休み最後の日を楽しむなか、那由多だけは沈んだ表情でシングウの力について思いを馳せる。参考URL:「我々は宇宙人と交流しています」――新学期を迎えた朝、またもや政府が突然の発表。政府の宇宙外交については何も知らなかった真守一族はとまどいと憤りを隠せない。一方、ムリョウの元には「新たなる脅威来る。注意」との阿僧祇からの警告文が。参考URL:阿僧祇と瀬津名の家を襲う連夜の襲撃。業を煮やした瀬津名は敵の正体を掴むための証拠物件をジルトーシュへと突きつけ、知っていることを白状するように迫る。参考URL:メディア委員長・稲垣ひかるから「祭りクラブ」についての取材を受ける始。その様子をうかがいにきた那由多は、始の目的が「神輿下ろし」にはないことを知り、ある申し出をする。が、始らが天網神社に集まったとき、種子島に宇宙人が来襲し那由多は――。参考URL:今や「祭りクラブ」の活動を仕切っている那由多。この日は祭りの記録映像を見せようと大張り切りだったが、画面に映し出されたのは意外にも――。参考URL:九州山地に宇宙人の一団が出現、山づたいに天網市へと向かってくる。これを阻止しようとする西日本のマモリビトはほぼ壊滅。援護に向かった晴美の父も命を奪われ、晴美は宇宙人の狙い、シングウの要である京一を囮に連れ出す。タタカイビトでありながら何もできない那由多たち。そして学園から姿を消したムリョウは――。参考URL:ボロボロに傷ついた姿で現れたムリョウ。その謎を百恵たちによって解き明かされ、愕然とする那由多。学園ではムリョウに関する勝手な噂が撒き散らされ、登校したムリョウの周りでまたひと騒動が起こる。一週間後、小学校の文化祭で模範演技を披露する「祭りクラブ」。見学に行こうとする途中の那由多を晴美が引き止め――。参考URL: 次のページでは21話~26話(最終話)までを紹介します。 晴美に連れて行かれた銀河連邦の宇宙船の中で、那由多は傷ついたマモリビトたちの壮絶な光景を目にする――。参考URL:突然京一に呼び出された始。なぜ那由多やムリョウと平然とつき合っていられるのかと問われ、とまどう。が、京一の心の中にある思いを知り――。参考URL:天網市上空に巨大宇宙船が出現。それは政府と共に銀河連邦への加盟を共謀する者が呼び寄せたものだった。真守家当主として決断を迫られる百恵。が、すでにその動きを察知していた百恵は、宇宙連盟の船を呼び寄せる。参考URL:マモリビトである天網の民だけでなく、転入組の面々までもが続々と登校。とまどう生徒会の面々。意を決した八葉は、天網市にまつわるすべての秘密を打ち明ける。参考URL:宇宙に出現したサナドンの存在を感じ取った那由多は、生身のまま宇宙へと向かう。参考URL:シングウを再び封じ込めるために宇宙に向かう「判定者」。明らかになるすべての因縁。太古の三勇者のうち一人はシングウとなり、もう一人は判定者となり、残る一人は――。そして瀬津名の正体――。参考URL:Copyright © 学園戦記ムリョウというタイトルから勝手に学生がロボットで戦うsfバトルものと思っていましたが、宇宙人が日常に紛れ込むsf日常系の話です。 悪人らしい悪人がいないゆる〜い感じは今の市況にマッチしている作品だと思います。
脚本・佐藤竜雄