(ソニー)、カスタムイメージ(ペンタックス)というように、メーカーごとに名称が違うのがややこしいところですが、各メーカーともに、上のようなプリセットモードが設定されています。6枚の写真を見比べてみると、写真のメリハリが全然違うことに気づくと思います。特に青空のあざやかさに注目すると、風景やビビッドモードは、かなりメリハリの効いたモードであることがわかります。このようにプリセットのモード名に具体的なシーンが設定されていると、風景写真を撮るときは「風景」を選択しなければいけないような気がしますが、そんなことはありません。この仕上がり設定は、撮影シーンに合わせたモードを選ぶだけで、面倒な各種設定をメーカー推奨の値に調整できるための目安として設けられたものですので、その調整値が最適なら、「風景」モードをポートレート撮影に使ってもいいのです。プリセットのスタンダードのままではなく、自分の好みに合わせた仕上がり設定を選択しましょう。中でもオススメなのは「モノクロ」モードです。懐かしいモノクロ写真の世界を、最新のデジカメで撮れるのは、とても新鮮に感じられます。新しくて懐かしい、デジタルモノクロ写真に、ぜひチャレンジしてみてください。これまで解説したさまざまな機能を使って、夕暮れの鉄橋でイメージ写真を撮影してみました。こういうときは、ホワイトバランスと仕上がり設定だけでなく、大胆に露出補正をしながら、自分のイメージに近づけていきます。もちろんシルエットにできる逆光側か、夕陽がギラリとボディーに反射する順光側かなど、光線状態も考慮しながら、作品を作り上げます。この写真では、手前の水面の模様を主題と考えて構図を作りました。列車のシルエットが美しく見えるように、電柱が入らないように縦位置にカメラを構えています。夕陽をアップで撮影し、列車と夕陽が重なる瞬間を狙いました。運良く運転士さんが夕陽と重なり、印象的なシルエットが浮かび上がりました。もちろん撮影時は見えていたわけではなく、列車にあわせて連写で撮りまくり、偶然を狙います。列車の速度を考えると、奇跡的な瞬間かもしれません。今度は順光側に行き、夕陽がボディーにギラリと反射する瞬間を狙いました。仕上がり設定でコントラストを高め、ホワイトバランスで夕陽の色を強調、露出補正でアンダー目にすることで、この重厚な雰囲気を生み出しています。鉄道写真といっても、車両のアップから、ここで紹介したようなイメージ写真まで、いろいろなバリエーションが楽しめます。1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログCopyright © Keikyu Corporation All rights reserved. 解ってはいたけど、夜間の鉄道走行撮影って難しいものですね。何枚も何枚も撮ったのに、ほとんどがブレブレやハイビームに惑わされたピンボケばかり。ここに紹介した数枚だけが、かろうじて見られる絵になってくれたかな・・・。 鉄道写真の基本カメラアングルを紹介します。鉄道写真で良く使われるローアングルと俯瞰(ふかん)撮影について説明します。 アイレベル撮影とローアングル撮影の違い. こちらをメインに撮影されている方も多くいらっしゃいます。
高速で動く被写体を撮影する鉄道写真では、求められる条件もほかのジャンルとは異なります。次の項で解説するようにカメラにはさまざまな種類がありますが、基本的にはどんな種類のカメラでも、上の条件を満たしていれば、快適に鉄道写真を撮影することができます。大切なのはカメラの種類ではなく、条件なのです。もちろんこの条件を満たしていなくても、撮り方を工夫すればじゅうぶん撮影は可能です。あくまでも目安としてお考えください。走行する列車を自分の撮りたい位置で写し止めるためには、連写速度が速ければ速いほうが有利です。少なくても5コマ、安心したいなら7~10コマ/秒の連写性能がほしいところです。デジタル一眼レフカメラで10コマ/秒の連写ができる機種はとても高価ですが、ミラーレス一眼やレンズ一体型カメラでは、秒間10コマを越える高速連写ができるカメラでも、手に入れられやすい機種もありますので連写性能を基準にカメラの機種を選ぶのも賢い判断だと思います。ただし約10コマ/秒を誇るハイスペックカメラでも、新幹線や画面内の移動量が大きい広角レンズでの撮影では、同じようにタイミングがあわないこともあります。それを避けるために、僕たちプロカメラマンは、本当に大事なシーンでは、連写ではなくシャッターチャンスにあわせて1枚だけシャッターを押す「1枚切り」で撮影しています。もし手持ちのカメラの連写性能が低くても、この「1枚切り」テクニックを磨きさえすれば、カバーできるのでご安心ください。丸に囲まれた数字がメディアのクラスを表す誰もが連写速度の速さを気にしますが、鉄道写真の連写撮影で意外に重要なのは、連写で何枚撮り続けられるかを決める「連続撮影枚数」です。これはカメラのバッファ性能に左右されます。バッファを例えて言うなら、カメラ内のバケツです。撮影によって発生したデータは、水に例えてみましょう。連写することで、膨大な量の水が一気にSDカードなどの記録メディアに送られますが、水の量が多すぎて一度に送れないので、一時的に水をためるためのバケツが必要になります。それが「バッファ」です。そのバケツの大きさに余裕があれば、膨大な量の水(データ)をどんどんカードに送れますが、そのバケツが小さいと、データを送ることができずに連写が止まってしまい、肝心の時にシャッターが下りないなんてミスに繋がってしまうのです。基本的には初心者向けのカメラほど、バケツは小さく、プロ用になればなるほどバケツは大きくなります。カメラのスペックを見るときには、連写速度だけでなく、連続撮影枚数も気にするようにしましょう。もうひとつ盲点なのが、記録するカードそのものの性能です。カメラにはお金をかけるのに、SDカードは一番安いものを選ぶなんて人がいますが、それはNG。書き込み速度を表すスピードクラスをチェックし、CLASS10と表示されているものを選ぶようにしましょう。第2回で解説したとおり、鉄道写真のピント合わせはオートフォーカス(AF)が基本です。モードはAF-Cにセットし、フォーカスポイント(測距点)を列車の位置に置いておけば、カメラ任せで快適に撮影が可能です。ただここで気をつけたいのはAFの方式です。デジタル一眼レフカメラが採用する「位相差AF」方式は「AFエリア」が中央部に限定されるものの、AFの速度も確実性も高くなっています。いっぽうミラーレス一眼やコンパクトデジタルカメラが採用している「コントラストAF」方式は、AFエリアの制限はないものの、AFの速度や確実性は低くなっています。ただしこれも、シャッターチャンスの位置にあらかじめピントをあわせておく「置きピン」テクニックを使うことでカバーすることができます。上の3枚の写真は、同じ列車を同じ場所で、レンズを変えて撮影したものです。300mmの望遠レンズで撮影した写真は、車両が圧縮されて迫力がありますし、35mmの広角レンズで撮影した写真は、車両がとても伸びやかに描写されているのがわかると思います。このようにレンズの焦点距離を変えることによって、まったく違う印象の写真にすることができるのです。いろいろな表現を可能にするためにも、24mm~300mmの焦点距離をカバーするレンズは揃えたいところです。使用頻度から言えば、望遠ズームがいちばん高いので、まず最初に300mmまでカバーするズームレンズを揃えるといいでしょう。また1本ですべてをカバーできる、高倍率ズームを選択するのも手です。ちなみに僕は16~35mm、24~70mm、80~400mmの3本のズームで16mm~400mmまでをカバーするようにしています。フルサイズの300mmでは物足りないシーンでも、450mm相当の画角になるAPS-Cのカメラで撮影すれば、迫力ある写真にすることができる。フルサイズのほうがAPS-Cサイズのカメラより上位だと思っているひとが多いが、鉄道写真ではそう簡単には判断できない。レンズ選びという点から見ると、デジタルカメラのセンサーサイズはとても重要です。同じレンズでも、センサーの大きさによって画角が変わるからです。35mmフィルムとほぼ同じサイズのセンサーを持つ「フルサイズ」カメラの場合、もちろん300mmは300mmのままですが、APS-Cサイズのセンサーのカメラに装着すると画角が約1.5倍になり、450mm相当の望遠レンズに、マイクロフォーサーズのカメラだと、なんと600mm相当の画角になるのです。フルサイズのカメラの方が、センサーサイズの小さいカメラよりも画質がいいと言われますが、通常の用途であれば、ほとんど変わらないのが実情です。反対に望遠レンズの使用頻度が高い鉄道写真にとっては、センサーサイズが小さい方がより手軽に望遠撮影ができるので、有利と言えるのです。一般的な話に流されず、自分が使いたいレンズを決めてから、センサーサイズを基準にカメラを選択してもいいでしょう。デジタル一眼レフカメラは、光学式ファインダーを持ち、レンズ交換ができるデジカメです。鉄道写真としては、もっともポピュラーなカメラと言えるでしょう。位相差AF方式を採用しているため、鉄道写真に重要なAF性能が優れている機種が多いのが利点。反対に欠点は、構造上の問題で、ピントを合わせることができる範囲が中央に偏ってしまっていることでしょう。写真のD500は位相差AFを採用しながらも、かなり広いAFエリアを誇っており、連写速度も約10コマ/秒と速いのが特徴です。ミラーレス一眼は、光学式のファインダーの変わりにEVFを採用することで、ミラーをなくし、小型軽量化を実現したデジカメです。デジタル一眼レフカメラと同じようにレンズ交換をすることもできます。EVFはファインダーの変わりに小型のモニターが装備されていて、光学式ファインダーと違い写真に写る明るさや色を確認しながら撮影できるのが大きな利点です。コントラストAFを採用しているため、画面のどこででもピント合わせができますが、合焦速度や正確性という点では、位相差AFに軍配が上がります。写真のソニーα6300は約10コマ/秒を実現しているだけでなく、コントラストAFと位相差AFをハイブリットに搭載しているため、デジタル一眼レフと同等のAF性能を実現しています。初心者にオススメなのがレンズ一体型のデジタルカメラです。レンズ交換はできませんが、広角から超望遠までをカバーしており、連写速度が速い機種も多く、とりあえず鉄道写真をはじめたい!という人にうってつけのカメラです。写真のソニーRX10Ⅲは、これ1台でなんと24mm~600mmまでをカバー。しかも600mmの開放値はF4!デジタル一眼レフカメラであれば100万円するようなスペックが、簡単に撮れてしまいます。拡張性はありませんが、隠れた名機ともいえる存在です。そのほかコンパクトデジタルカメラやスマートホンのカメラ機能など、さまざまな種類のカメラがありますが、前項で解説した「鉄道写真に適したカメラとレンズの条件」を満たしていれば、十分に使うことはできます。ただコンデジはコンパクトなぶん、自分で操作できる機能が少なかったり、ボタンの共用が多く設定が難しいなどの欠点もありますので、本格的に鉄道写真をはじめたいなら、上の3つのカテゴリーから選ぶことをおすすめします。それではスマートホンのカメラ機能はどうでしょうか?僕の使っているiPhoneで鉄道写真にチャレンジしてみました。動画を見ていただいておわかりの通り、最近のスマホのカメラ機能はかなり充実しており、十分に撮影することができました。ただ画角が広角で固定されているのが最大の難点。望遠がある機種もありますが、デジタルズームが主流なので、画質の劣化は大きくなります。今回は鉄道写真の機材についていろいろ解説しました。大切なのは、「自分がどんな鉄道写真を撮りたいか」を意識して選ぶことだと思います。本格的な機材で、バリバリの編成写真が撮りたいのか、ローカル線を中心にゆる鉄写真を撮りたいのか、旅のついでに小型軽量なカメラで記録として撮るのか。目的を明確に意識すれば、カメラの大きさや種類が決まり、おのずと選ぶべきカメラが決まってきます。ただ高価で高性能なカメラを選ぶのではなく、自分の目的やスタイルにあったカメラを選ぶようにしましょう。デジタルカメラにはいろいろな設定がありますが、ここでは僕が特に大切だと考えている3つのポイントに絞って解説したいと思います。今のデジカメでは、撮影した画像データを主に2つの形式で記録できます。1つはデータを軽く圧縮して保存するJPEG形式。もう1つは撮影した生のデータをそのまま保存するRAW形式です。上の写真にあるように、メーカーによっては、よりクオリティーの高い「エクストラファインJPEG」なども登場し、より便利になりました。ただし後述する「ホワイトバランス」や、「仕上がり設定」などを、撮影後に変更することはできません。いっぽう撮影したままの生のデータを保存するRAWは、使用するためには前述したJPEGやTIFFといった汎用形式に展開する必要があります。RAW形式の画像を展開することを「RAW現像」といいます。RAWの最大の利点は、現像時に「ホワイトバランス」や「仕上がり設定」など、ほとんどの設定値を変更することができることでしょう。例えばモノクロで撮影したJPEG画像はカラーに戻せないが、RAWで撮影しておけば、カラーに戻すこともできるのです。JPEGに展開することができるRAWだけに、それだけ記録しておけばいいのでは?と思いがちですが、僕はオススメしません。RAWは各メーカーによって独自の方式なので、たとえばハードディスクがクラッシュしたときに、復旧ソフトで修復しようとしても、修復できないことが多く危険です。ここからは僕の経験則ですが、最近のデジカメでは、RAWで撮影し手間をかけて展開するよりも、最初からJPEGで撮影したほうが、画質が良いと感じることが多くなりました。特に高感度ノイズや周辺光量落ちなど、JPEGのレベルまでRAWから現像して展開しようとすると、かなりの苦労が伴います。そういう意味でも、やはりJPEGが基本、保険としてRAWも合わせて記録することがベストでしょう。鉄道写真では、必ず連写で撮影するようにしましょう。風景や花などを撮影するひとのほとんどがS「シングル」で撮影することが多いようですが、動きモノジャンルである鉄道写真では、僕が撮るような「ゆる鉄」写真であっても、瞬間を逃さないために連写で撮影するのが基本です。しかも最も連写速度が速いモードを選択するようにしましょう。メーカーによって名称は違いますが、「レリーズモード」、「ドライブモード」を使って、連写モードにセットします。最近ではピントや露出が1枚目で固定されるかわりに連写速度が向上する「速度優先連写」モードなども登場していますが、置きピンで撮影することが多い鉄道写真ではかなり使えるモードと言えるでしょう。ミラーレスカメラやコンデジの一部では、1秒間に20枚以上撮影できるモードもありますが、それは「電子シャッター」を使用しているため、機能の特性上、被写体が歪むことがあるので注意が必要です。これはスマホなどのカメラで、新幹線の車窓から風景を撮ったら、電柱がナナメに写ってしまうのと同じ現象です。AFモードは、「AF-S」と「AF-C」に分けられますが、これはAFをどのように作動させるかを決めるための設定です。簡単に言えば、「シャッターボタンを半押しするという動作と、それに対するAFの作動の仕方を関連づけるもの」と考えるといいでしょう。自分でカスタムしないかぎり、ピントを合わせるときは必ずシャッターボタンを半押しにしますが、半押しをしたとき一度だけしかAFが作動しないのが「AF-S」です。別の場所にピントを合わせたいときは、もう一度シャッターボタンを半押ししなければいけません。被写体に測距点を合わせてじっくりと撮影できるときなど、動かない被写体向きと言われています。反対に「AF-C」は、シャッターボタンを半押しし続けると、その間ずっとピントを合わせ続けてくれるモードです。このAFモードの多くは動体予測機能を持っているので、近づいてくる被写体にカメラが自動でピントを合わせ続けてくれるのでとても便利です。このほかに「AF-A」がありますが、これは被写体が動いているかどうかをカメラが自動的に判別し、「AF-S」と「AF-C」を自動的に選択してくれるだけのものですので、あまり気にしなくてもいいでしょう。僕は「ゆる鉄」写真が多いので、基本は「AF-S」に設定していますが、いわゆる「編成写真」のように、アップで列車を撮るときは、カメラやレンズによって設定を変えています。デジタル一眼レフカメラなど「位相差AF」方式のカメラでは「AF-C」を選択。ミラーレス一眼など「コントラストAF」方式のカメラで撮るときは、まず「AF-S」で列車を撮りたい位置にピントを合わせ、MF(マニュアルフォーカス)にしてピントが動かないように固定する「置きピン」で撮影するのが基本です。またレンズの焦点距離によっても、選択するAFモードは変わります。同じ速度で走る列車でも、望遠レンズよりも広角レンズのほうが速く感じますね。それはカメラと被写体の距離によって、画面内における列車の移動量が変化するからです。つまり画面内の移動量が少ない望遠レンズはピントが追いやすくなるため、「AF-C」にセットしてAFまかせで撮影します。いっぽう広角レンズのように、列車が近づくにつれて高速で移動するようになる状況では、「位相差AF」方式のデジタル一眼レフカメラでも、AFで撮影するのは難しいのが実情です。もちろん広角でもAFでピントが合うときもありますが、失敗するリスクを考え、「AF-S」で合わせたピントをマニュアルで固定する「置きピン」で撮影するようにしています。このように使っているカメラのAF方式やレンズの種類によっても、AFモードは大きく変わります。シーンに合わせて、的確に選びたいところです。「撮影モード」は写真の「露出」を決める「シャッター速度」と「絞り」を設定するためのモードです。大きく分けると、「シャッター速度」と「絞り」の両方を完全に自分で決める『M(マニュアル)モード』と、両方あるいは片方をカメラ任せで自動決定する『AE(自動露出)』の2つに分けられます。現在のAEは昔にくらべ格段に進歩したため、いっそカメラ任せで写したほうが良い結果が得られるのが実情です。ですからまずは迷わずにAEで撮影してみて、明るさが違うときには露出補正機能を使って調整するのが基本だと考えています。初心者のうちは「フルオートモード」や「プログラムオート」で完全にカメラ任せで撮影しているひとが多いと思いますが、僕がオススメしたいのは、「絞り優先オート(Aモード)」です。Aモードで撮り手が設定するのはF値(絞りの数字)です。F値は図のように中途半端な数字が多く、見ているだけで難しそうに感じますが、この数字を覚える必要はありません。数字の大小によって、どんな効果があるかだけを覚え、自分の意図にあわせて数字の大きさを変えればいいのです。簡単に言えば、絞りの数字を大きくすると、ピントの合う範囲は広くなりますが、ぶれやすくなります。反対に絞りの数字を小さくすると、ぶれにくくなりますが、ピントの合う範囲は狭くなります。ブレを調整するシャッター速度は、シャッター優先オート(Sモード)のほうが向いているように思えますが、絞りの数字を小さくすればシャッター速度は速く、絞りの数字を大きくすればシャッター速度は遅くなるので、絞りを使ってシャッター速度をアバウトにコントロールすることができるのです。シャッター優先オートと違い、1/500秒など特定のシャッター速度にセットするのに時間がかかるかもしれませんが、考えてみれば撮影時に1/500秒で撮らなければいけないという状況はほとんどないはずです。「手ブレをしない高速シャッター」や「流し撮りで効果のある低速シャッター」というように、絞り優先オートを使ってアバウトにコントロールすれば事足りるのです。またシャッター優先オートは「シャッター速度」というカメラ側に内蔵された露出調整機構を調整するものなので、装着しているレンズの明るさにかかわらず、実際には失敗露出になるシャッター速度でも設定できてしまいます。極端に言えば、夜間撮影でも1/2000秒という高速シャッターを選択できてしまうのです。その点、絞り優先オートは、レンズ側の露出調整機能である「絞り」を調整するものなので、カメラに装着したレンズで選択できる絞り値にしか設定できません。具体的に言えば、開放値F4のレンズを装着したときは、f2.8に設定しようと思っても不可能なぶん、安全と言えるのです。もう自分なりの露出設定方法があるという人は別ですが、もし撮影シーンに合わせていちいち露出モードを選択しているようなら、ぜひこのAモードを使ってみてもらえればと思います。撮影後に現像してみないと成功か失敗かわからなかったフィルムカメラと違い、デジタルカメラの露出決定は、「とりあえず撮る」ことが基本です。とりあえず撮って、モニターで確認しながら、自分が最も良いと思う明るさ=適正露出を探していきます。このとき注意したいのは、1枚だけ見ると、どれも適正露出に思えてしまうことです。明るさを変えて撮影した上の写真たち、こうして見るとどれが好みか一目瞭然ですが、1枚だけを見てしまうと、どれも良く見えてしまうものです。明るさを変えて撮る「段階露出」をして見比べることで、自分の理想の明るさを探すようにしたいところです。AEで撮れた写真の明るさを変えたいときは、「露出補正」機能を使います。写真のようなボタンを押しながらダイヤルを+方向に回すと明るく、-方向に回すと暗くなります。この露出補正はとても大事な機能ですので、ボタンを見なくても瞬時に調整できるように慣れておきたいところです。ホワイトバランスは、さまざまな光源に合わせ、白い被写体を正確な白に写すためにデジタル的に色を補正・調整する機能のことです。多くの人はAWB(オートホワイトバランス)のまま撮影していると思いますが、僕は色を修正するために使うのではなく、カラーフィルターのように色をプラスするためにホワイトバランスを使います。ここではカラーフィルターのように、セピア色と青をプラスすることを解説します。ただし僕もまったくオートホワイトバランスを使わないわけではありません。さまざまなライトが主光源になる夜間撮影や、外光と蛍光灯がミックスされる車内などのシーンでは、オートホワイトバランスを使うようにしています。朝夕のドラマチックな光線ではセピア色をプラスして、空の色を強調します。薄いセピアをプラスしたいときは「曇天」モード。上の2枚は、オートホワイトバランスとホワイトバランス「日陰」で撮影した比較写真です。ここではただ「日陰」モードではなく、「ホワイトバランス微調整機能」を使って、アンバー+7、マゼンタ+3調整し、さらにドラマチックな雰囲気に仕上げています。ホワイトバランス微調整機能は、プリセットの各モードから色座標を使って、直感的に色を足せる便利な機能です。これもRAWで撮影しておけば、あとで修正することができますので、大胆に色をプラスしてみましょう。フィルム撮影ではカラーフィルターをかけると露出が暗くなっていましたが、ホワイトバランスは露出に影響しないのも便利なところです。プリセットの「白熱灯」または「電球」モードにセットすると、画面全体に青いフィルターをかけたような効果が得られます。AWBで撮影したカットに比べて、とても幻想的な雰囲気になっていますね。夜明けや日没後、風景全体が青くなる時間帯に使うと、より効果的です。ただし人間の顔のように、青くなってはいけない被写体で使うと、ゾンビのようになってしまいますので気をつけましょう。こちらもホワイトバランスを使って青くしてみました。昼間に撮影したカットですが、まるで早朝に撮影したような雰囲気に仕上がっています。仕上がり設定は、まるでフィルムを交換するかのように写真の調子をコントロールする機能です。フィルム時代は、意図に合わせていちいちフィルムを交換する必要がありましたが、この「仕上がり設定」機能を使えば、1枚ごとに写真の調子をコントロールすることができ、とても便利です。この機能はピクチャーコントロール(ニコン)、ピクチャースタイル(キヤノン)、クリエイティブスタイル
2011年8月12日の撮影である。連写で何枚か撮ったうちの一枚である。ランキングに参加中。クリックして応援お願いします! 【撮り鉄】貨車に車3台がハイビーム、鉄道ファンが撮影しやすいように照射か 叡電「運転の妨害になり大変危険な行為」…京都市 909 : 名無しさん@1周年 :2018/12/03(月) 16:25:00.63 ID:uicPok2v0.net この撮影ガイドでは、これから鉄道写真を始めたい方向けに、基礎的な構図、撮影テクニックなどをご案内いたします。鉄道写真には、多種多様なバリエーションがあります。また、バリエーションを跨いだ写真や分類が難しい写真もありますが、ここでは代表的な例をご案内します。構成写真は、走行している列車全体を収めた写真です。また、列車写真・編成写真・走行写真とも呼ばれます。形式写真は、一般的に駅のホームや留置線などに停車している列車編成全体や、列車の内1両だけを撮影した写真を指します。また、記録写真とも呼ばれることがあります。一般的な風景写真ではなく、鉄道を風景の一部として取り入れた写真のことを指します。季節に応じた木々や海や山や橋やトンネルなどを取り入れた写真です。イメージ写真とは、列車の走行するスピードや仕事を終えた車両の佇まいなど、何かをイメージさせる写真のことを指します。流し撮りでスピード感を出したり、逆光で車両を陰にしたりと様々なテクニックを使って撮影します。駅舎写真とは、列車よりも駅舎をメインにした写真です。近代的な駅舎から国鉄時代の木造駅舎まで撮影対象は幅広く、
アイレベルとは、立った状態でファインダーや液晶画面を覗いた位置です。 運転士をしています。投稿日時 - 2007-07-10 23:31:28 最近は列車に向かってストロボを焚く人が目立ってきた気がします。「乗ってきた電車の前で記念撮影」なんて事も、これからの時期は多くなってくると思います。投稿日時 - 2007-07-16 20:43:57ANo.3 クリックをお願いしますにほんブログ村【鉄道写真】通過列車はハイビーム (PF牽引の工臨)〔EF651106:下り工****レ東北本線白岡〕2011年8月12日の撮影である。
こんにちはゲストさん。列車撮影時のハイビーム 廃線となった線路や使われなくなった駅舎・車庫などを撮影する「遺構写真」、訪れた駅や鉄道スポットなどの記念に撮影する「記念写真」、車窓から風景などを撮影した「車窓写真」、車両の内部を撮影した「車内写真」など、多種多様なバリエーションが存在します。今回紹介したもの以外にもたくさんありますので、いろいろな写真をお楽しみください。鉄道写真を撮影する際に使う、基本的な撮影手法やレンズの選択・カメラの設定などをご案内します。鉄道写真の基本カメラアングルを紹介します。鉄道写真で良く使われるローアングルと俯瞰(ふかん)撮影について説明します。アイレベルとは、立った状態でファインダーや液晶画面を覗いた位置です。対して、ローアングルとは、カメラの高さを少し低くして、下から仰ぎ見るような状態です。普段見ている構図と異なり、ややダイナミックな感じが出てきます。また、背景を空にするなど、ごちゃごちゃした背景を単純化して、列車が目立つようにすることも出来ます。俯瞰(ふかん)撮影とは、被写体の上から撮影することをいいます。線路にかかる橋や丘の上などから撮影すると、普段の撮影では見えない列車の屋根部分なども写すことが出来ます。置きピンとは、列車が通る場所に予めピントを合わせておき、列車が来たタイミングでシャッターを切ります。構成写真を撮影する場合、連写機能を併用していただくと便利です。なお、置きピン撮影の際は三脚で固定して撮影することがおすすめです。流し撮りとは、カメラで列車を追いかけながら撮影する手法です。やや遅めのシャッタースピードを使用することで背景が流れ、動いている雰囲気やスピード感を演出することができます。鉄道写真の種類や好みにもよりますが、やや望遠のレンズを使うことが多いです。特に構成写真の場合、広角レンズを使って撮影すると、余計なものが写り込みやすくなるため、望遠レンズの圧縮効果を利用することがおすすめです。鉄道の車両には白や黒などスタンダードなカラーのものや原色系のカラーのものなど、色々なカラーが存在します。フィルムシミュレーションを選んだ後、発色の微調整にカラー設定を使用すると、思い通りの発色に近づけることができます。特に晴天の日中屋外で白系や黒系の車両を撮影する場合、ダイナミックレンジの調整も重要となって来ます。白飛びや黒つぶれが発生しないよう、ダイナミックレンジの拡大がおすすめです。ダイナミックレンジ200%の場合、ISO感度400以上、ダイナミックレンジ400%の場合、ISO感度800以上に設定するか感度AUTOをご利用ください。鉄道写真におすすめのデジタルカメラは、幅広い焦点距離が使えるレンズ交換式がおすすめです。鉄道写真に限りませんが、撮影する上でのマナーは守りましょう。これ以外にもマナーや守るべきことはありますが、いくつかご紹介します。富士フイルムの壁に飾る新しいサービスWALL DECOR(ウォールデコ)で時を飾ろう。最後までご覧いただきありがとうございました。いろんな設定を試していただき、鉄道写真をお楽しみください!富士フイルム製品の付属品、消耗品等を購入できます。3D写真、アルバム作成等、写真のプリントに関するオンラインサービス 投稿日時 - 2007-07-03 12:10:59QNo.3135756暇なときに回答ください 鉄道愛好家にもいろいろとジャンルはあるようですが、鉄道写真はその中でも多くの方が挑戦されているジャンルのひとつですね。ただ、一口に鉄道写真と言っても、「構成写真」「形式写真」「風景写真」「イメージ写真」など、いろいろな写真があります。
1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1 この日は、朝の篠ノ井線8467レを撮影した後、しなの鉄道は坂城駅近くに移動しての撮影です。 写真1枚目は、定刻になると、eh200-4号機のライトがハイビームになり、ユックリと坂城駅を発車して行き …