調理用トマトの傑作と称される品種で、イタリアのシシリア島で開発されました。実は楕円形をしており、イタリアントマトといえば本種を指します。 大玉トマトに比べて、リコピンが8倍、グルタミン酸が3倍と栄養価が高いことが特徴です。加熱 当サイトで使用している写真、イラスト、文章の無断転載を禁じます上の円グラフの割合(%)と下の表の割合(%)の数値が違うことがありますが、その場合は下表のほうが正しい数値です。一般には流通せず、ジュースやソース、ピューレなどに加工される赤系トマトの総称です。基本的に契約栽培により生産されていて、赤い色素成分「リコピン」の含有量や樹上で完熟したかどうかなど一定の規格が設けられています。うまみ成分を豊富に含んでいるものや、肉厚でゼリー部分の少ないものなど、加工方法に応じてさまざまな特性のトマトを使用。品種としては「カゴメ993」やイタリアントマトの「サンマルツァーノ(調理用トマトとしても流通)」などがあります。トマトの原種は2cm程度の果実といわれていますが、アメリカ大陸から最初にスペインに持ち込まれたものは、すでに果実が大きくなるよう改良された栽培種だと考えられています。サラダ、トマトソース、スープ、シチュー、パスタ、煮込み料理、ジュースなど「ロケットミニ」とも呼ばれる長細いミニトマトの品種です。果肉が厚めで歯ごたえがよくゼリー部分は少なめ。甘味が強くて酸味はあまりありません。サラダなどの生食はもちろん、加熱してもおいしく食べられます。果皮の黄色い「イエローアイコ」もあります。2017年のトマトの栽培面積は約1万2,000ヘクタール。収穫量は約73万7,200トンで、出荷量は約66万7,800トンです。トマトは6か国から輸入されています。輸入先トップは韓国で輸入量は約4,807トン、全体の50%以上を占めています。2位はニュージーランドの約1,082トンで全体の約12%程度です。3位はメキシコの約977トン。4位は約956トンのカナダと続きます。2017年のトマトの収穫量のうち最も多いのは熊本県で、約12万8,200トンの収穫量があります。2位は約6万2,300トンの収穫量がある北海道、3位は約4万8,000トンの収穫量がある茨城県です。Copyright 2020 Yasainavi.com All rights reserved.トマトは生でも加熱してもおいしいですが、加熱したほうが甘味はぐっと増します。また、トマトに含まれる栄養成分リコピンは油に溶けやすく熱にも強く、栄養の吸収力もアップするので油を使った料理は理にかなっています。上の円グラフも農林水産省のデータですが、こちらは全国ではなく主要生産地のみのデータなので、値が公表されていない都道府県は含まれていません。5mm~1cmくらいのとても小さなミニトマト。2004年から愛知県の三河温室園芸組合から出荷されていて、見た目の珍しさとかわいらしさで注目を集めました。小さいながらもしっかりと味と香りがあり、料理の飾り付けやソースなどに活躍します。基本的に、大玉トマトとミニトマトの間の中玉サイズのものが「ミディトマト」と呼ばれます。大きさは40〜150g程度。色は赤や黄、オレンジと多彩で、品種も「フルティカ」や「レッドオーレ」などさまざまです。特に甘味の強いものは下で紹介している「フルーツトマト」とも呼ばれますが、これらに明確な区別はありません。料理を美しく彩ってくれるトマトは、サラダやパスタはもちろん、炒め物や煮込み料理などにもよく使われます。加熱すると甘味やコクが深まり、肉や魚などの食材とも相性抜群。栄養価も高く、とても優れた野菜といえるでしょう。全体が赤く染まり、ずっしりと重いもの。皮に張りとツヤがあり、ヘタが緑色でピンとしているものが新鮮です。ヘタがしおれて黒ずんでいるものは収穫してから時間が経っています。トマトは海外から輸入されています。2018年の輸入量は約9,198トンで輸入額は約37億7,189万円です。輸入量は前年と比べると1,507トン(約20%)増加しています。風邪予防、がん予防、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防下の表は出典である農林水産省のデータに記されている「全国の合計値」から割合を計算したものです。お尻(果頂部)を見たときに放射線状のスジがきれいに出ているものは甘味が強いとされています。またフラボノイドの一種「ルチン」も含まれています。ルチンには抗酸化作用のほか、血流を改善したり毛細血管を丈夫にする働きがあるので動脈硬化の予防に期待できます。大きさに関係なく、糖度が特別に高いものを総称して「フルーツトマト」や「高糖度トマト」と呼びます。栽培時に水の量を抑えることで果実に糖度やうまみが貯えられ、フルーツのような甘くて濃厚な味わいになります。糖度は一般的に8度以上で、サイズは普通のトマトよりも小さめで50〜120g程度。デルモンテの「フルーツルビーEX」やブランドトマトの「アメーラ」などがあります。粘膜や皮膚を強くし風邪予防に作用するβカロテンや、余分なナトリウムの排出を促すカリウムも比較的多く含まれています。一般的に流通している大きめのトマトの総称です。基準にばらつきはありますが、おおむね重さ150以上のものが大玉トマトといわれています。生でも加熱してもおいしく、サラダはもちろん、煮込み料理や炒め料理などさまざまな料理に活用できます。品種は下で紹介している「桃太郎」系がトップシェアで、ゼリー部分が少ない「ファースト」系や、果皮がかためで日持ちに優れる「麗容」「麗夏」などいろいろあります。新鮮でかためのものは常温(15~20度前後)の涼しい場所で保存します。トマトは追熟するので、青みが残っている場合は常温でしばらく保存しましょう。酸味がやわらぎ、果皮も赤くなってきます。完熟したトマトはラップをするかポリ袋にいれて冷蔵庫の野菜室へ。完熟したらなるべく早めに食べるようにしましょう。加熱して食べるのに適したトマトの総称。基本的に縦長のものが多く、生食だと酸味が強かったり、かたかったりしますが、加熱することで甘味やうまみが引き出されて食味がよくなります。「サンマルツァーノ」や「ティオクック」「ルンゴ」などの品種のほか、生食調理兼用の「イタリアンレッド」や「ボンジョールノ」などもあります。トマト生産の上位5か国は、中国、インド、アメリカ、トルコ、エジプトです。1位の中国の生産量は年間約5,746万3,955トンで全体の約32%を占めています。2位のインドは年間約1,873万2,000トンで全体の約10%、3位のアメリカは年間約1,293万6,420トンで全体の約7%です。トマトの赤い色素成分「リコピン」はカロテノイドの一種で、高い抗酸化作用があり、免疫力アップや発がんを抑える効果があるといわれています。イタリアのマウロ氏が育成したシチリア島生まれの生食調理兼用トマト。20~30gくらいのミニサイズで、皮はかためですが、果肉はほどよいやわらかさでゼリー部分が少なく、甘味と酸味が適度にあります。生食でもおいしいですが、加熱すると濃厚な味わいになり、パスタやスープなどに適しています。大玉トマトの主要品種。重さは220g前後で、ピンク色の果皮は熟すと赤くなります。甘味が強くて適度な酸味もあり、ゼリー状の部分は多め。果肉がしっかりしていて熟しても実が崩れにくいのが特徴です。タキイ種苗から1985年に発表され、長年にわたってトップシェアを維持しています。なお桃太郎には20種類以上のシリーズがあり、2008年には橙黄色の「桃太郎ゴールド」も登場しています。塩トマトは品種名ではなく、土壌の塩分濃度が高い畑で栽培されたトマトのことを指します。生育時に水分をあまり吸わないため糖度が高く、強い甘味の中に適度な酸味もあり濃厚な味わいです。やや小ぶりで果肉が締まっていて食感も良好。「フルーツトマト」と表記されていることもあります。品種は「桃太郎」が多く、おもな栽培地は熊本県です。「シシリアンルージュ」と同じくマウロ氏が育成した糖度10前後の甘いミニトマト。果皮は赤色でシシリアンルージュよりも濃厚で甘いのが特徴。果皮がオレンジ色の「ピッコラカナリア」も糖度が高く、こちらはβカロテンを多く含みます。皮が緑色のトマトで「グリーンゼブラ」や「エバーグリーン」などの品種があります。グリーンゼブラは緑色の果皮に黄色いシマ模様が入り、サイズは100〜150gくらい。香りがよく果肉はしっかりしていてほどよい甘味があります。酸味はやや強めで独特な風味があり、サラダや炒め物などに向きます。またエバーグリーンはさっぱりした味わいで生でも調理してもOKです。ペルー、ボリビア、チリ北部にかかるアンデス高地が原産地とされ、インカ帝国においてはすでに栽培が行われていました。大航海時代の16世紀にヨーロッパへ伝わりましたが、果実が真っ赤なことから有毒植物と思われ、当初はなかなか普及しませんでした(一説には同じナス科の有毒植物であるベラドンナの実に似ていたからともいわれています)。ヨーロッパで広く食べられるようになったのは18世紀になってから。北米大陸へはヨーロッパを経由して17世紀頃に伝わったとみられ、19世紀以降に本格的な栽培がスタートしました。3〜4cmくらいで重さが20〜30gほどの小さなトマトの総称。「プチトマト」とも呼ばれます。1980年頃から普及しはじめ、しばらくは赤いものが主流でしたが、最近は黄色やオレンジ色、紫色などバリエーション豊かになりました。品種も「千果」や「サンチェリー」「キャロル」などさまざま。ミニトマトは甘味が強くひと口サイズなので扱いも楽で、サラダやお弁当の彩りに重宝します。ロシア原産の果皮が黒みがかった濃い赤色のトマト。酸味が控えめでまろやかな甘味があります。生で食べても調理してもおいしく食べられます。ブラックトマトには大玉のほか、中玉の「ブラックミディー」、小玉の「ブラックチェリー」などがあります。皮を簡単にむく方法としては、熱湯にくぐらせてから冷水につけるやり方が一般的です。トマトのお尻に小さく十字の切り込みを入れて熱湯に沈め、皮がはがれはじめたら冷水につけます。こうすることで皮がつるりと簡単にむけます。また、冷凍したトマトを水につけても簡単に皮がむけます。※これはトマトの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 年間卸売総量(2019年)を参考にしています大玉トマトの代表品種のひとつで、お尻(果頂部)がとがっているのが特徴。甘酸のバランスがよくゼリー部分が少なめで、カットした際に実崩れしにくく、サラダやサンドイッチなどに向いています。ファーストトマトはアメリカ系の「ポンテローザ」から生まれたといわれ、昭和10年代から長い間主力品種として栽培されていました。現在はおもに愛知県で栽培されていて、多く出回るのは2月~5月頃です。トマトは品種が豊富で、果皮の色も赤だけでなくオレンジや黄色、緑などカラフルで見た目もにぎやか。糖度の高いフルーツトマトやミニトマトが注目されていますが、昔ながらの味わい深いトマトもいまだに健在です。日本へ渡ってきたのは17世紀頃で、江戸時代の絵師である狩野探幽が寛文8年(1668年)にトマト(唐なすび)を描いています。ただし当時はまだ観賞用で、食用として栽培されるようになったのは明治時代以降。一般家庭にトマトが普及したのは第二次世界大戦後になります。