使い方 3.コバインキを塗った後どうする. 革靴の手入れは自分でできる? 革靴は比較的高価なぶん、きちんと手入れをすれば長く履き続けることができます。革靴愛用者の中には、1足を10年以上履き続けている人もいるとか。ただし、それは正しい方法で手入れをし続けているからこそです。 今回は革靴のソール部分を指す「コバ」のお手入れ方法をご紹介していきたいと思います。 なかなか聞きなれないこの「コバ」についても少し触れていきますので、今まで気にしていなかった方も是非この機会に参考にしてみてください。 「コバ」とは? ここまでは定期的に必要な革靴のお手入れ方法を紹介しました。 コバがビシッとお手入れされているだけで、革靴の見た目は5割増しくらいでかっこよくなります。 ≫ コバの手入れ方法まとめ. 社内外の活動でよく聞かれる質問「靴磨き、靴の手入れってどれくらいの頻度でおこなうのか?」について、3本立てのシリーズ記事にしました。 今回は【半年に一度の本格版】と称し【シューレース】【コバ】【アウトソール】について半年に一度はやりたい本格ケアを紹介します。 コバの毛羽立ちが気になった方は是非試してみてください! 最後までお付き合いいただきありがとうございました! 初心者でも簡単!靴磨きの方法【革靴手入れ・クリーム仕上げ・おすすめの道具】 今回は通常の手入れも兼ねていますので、靴クリームを塗り、さらにワックスを塗って磨く工程に入るのですが、コバインキを塗った部分も、一手間加えるとなお … 今回は革靴のソール部分を指すなかなか聞きなれないこの「コバ」についても少し触れていきますので、今まで気にしていなかった方も是非この機会に参考にしてみてください。この記事でわかることコバとは、デザインや製法によっては、コバよりもアッパーが外側に位置している靴もありますが、靴が壁などで擦れると傷が付いてしまいます。コバは普段あまり意識されない箇所ではありますが、綺麗だと靴の表情が引き締まるって見えたり、靴全体を美しく見せることができます。特にビジネスシューズや、パーティで履いていくのに選ぶ靴だと印象も変りますので、しっかりお手入れをしたいところです。しかし、靴の構造上一番傷つきやすい部位なだけに知らず知らずのうちに傷みやすく、歩行に伴った黒ずみや色褪せも出てきやすいです。では、一体どのようにして綺麗な状態を保つと良いのでしょうか?お手入れ方法を確認していきましょう。コバが傷つきやすく、お手入れが必要であることがお分り頂けたと思います。ここからはお手入れに必要なグッズを確認していきたいと思います。コバのお手入れグッズで一般的に用いられるものをご紹介していきます。大きさは 10cm × 10cm 程度あれば十分です。これもあまり聞かない名称だと思いますが、コバインキは黒いソールであれば黒色を使い、茶色であればブラウンなど、コバの色に合わせて色を選ぶようにする必要があります。Amazonnで900円前後で取り扱いがあります。ワックスは先程紹介したコバインキに重ねて塗ることでコーティングをする役割があります。更に、コバインキは基本的に水性です。つまり、水などに触れると色が滲んだり落ちてしまいます。ワックスで上からコーティングする事でコバの色落ちを防ぎます。ワックスは無色のものを選ぶと使用しやすいですよ。ネル生地を使うとワックスが塗りやすくきれいに手入れが可能です。無い場合は古いTシャツや柔らかめの生地などで代用していただいても構いません。また、古い記事や毛足のあり過ぎる生地は仕上がりにムラやゴミの付着に繋がるので、なるべく綺麗な布を選びましょう。コバを手入れする際はヤスリがけや染料による着色など、アッパー(コバよりも上の部分)に汚れや損傷を与えてしまう事があります。万が一に備えて、マスキングテープやデザインテープで保護しておくと安心です。コバのお手入れ方法ですが、それは、先ほどのグッズのご紹介時の最後にお伝えをしたマスキングテープを使います。まず、このようにコバから上の部分をマスキングテープで覆います。そうする事でインキが不要な場所についてしまうことを防ぎ、安心して作業をすることができます。この時の注意点は、マスキングテープの粘着で靴を汚してしまうことの無いようにする事です。服などにまず何回か貼り付けて、粘着力を落としてから貼ることをオススメします。ここからが本題です。コバのお手入れは大きく3つの工程になっています。まずはこうする事で、細かな傷やゴミを綺麗に出来ます。最初の工程ですが、ここを丁寧にしっかりならすことが一番重要になります。次にコバインキで靴にあった色を付けていきます。インキを適量とり、コバの部分に塗布していきます。この時に最後にワックスを使って仕上げをします。出典:ワックスを布を使って適量を取ります。それをコバ部分に満遍なく塗っていきます。意外と簡単に出来てしまうこのコバのお手入れですが、気になるビフォーアフターを確認しておきましょう。こちらが作業前のコバです。出典:光沢は無く、材質のみが分かる程度とでも言いましょうか。普段使っている靴は大体このような感じな方が多いと思います。 ではこれが作業後のコバです!光沢が綺麗に復活しています!ヤスリをかけた事でシミや黒ずみも綺麗になっており、コバ本来の状態を蘇らせています。今回はコバのみのお手入れでしたが、かなり綺麗になりました。もちろん、コバ以外も綺麗に保つ必要がありますが、いつもの靴のお手入れにもう一手間かけるだけでいいんです。コバは、表面よりもより地面に接している時間や、歩く際のダメージが大きいです。こうしてお手入れをする事で、お気に入りの靴をさらに長く履くことができますので、是非お試しください。シンプルなデザインかつ、HushTugのバッグやリュック、ポーチはオンラインストアでのみ販売です。レザートートビジネスバッグレザーリュックスクエアリュックマルチケーススクエアポーチ © 2020 Copyright HushTug NOTE. 今回で革靴のお手入れ、ブラシ編はひとまず最終回です。まずは、革靴のお手入れ用ブラシのおさらいから。①馬毛のブラシ用途:ホコリ落とし用 仕上げ用特徴:毛が柔らかい②豚毛のブラシ用途:磨き用 余分なクリームを飛ばし、クリームの乗りを均一にす.. 当方、社内部活で始めた靴磨きが評判を呼び、幸いにも他社様に出向く機会をいただき出張靴磨きをしています。そこでは販売員時代の経験や自分の学びを、革靴ファンと素人の橋渡しの目線で共有しています。社内外の活動でよく聞かれる質問今回は・・・ まず前提として、私たちの生活を文字通り足元から支えてくれる靴の役割は極めて重要です。そんな靴は日々泥やほこり、雨水にまみれ、また汗を吸収するため、放っておけば内外から痛みが生じてダメになってしまいます。ここで「靴」から「革靴」に話を移します。革製品は軽さや柔軟性、独特の風合いが持ち味ですが、革靴は革製品のなかでも「靴」という特性上、上記した負荷が多いため特にケアが必要になるわけです。・・・私は今回は番外編で革靴の見た目をより綺麗に、より歩行を快適にするため 私は出張靴磨きをしていて、10人にひとりの割合でアドバイスするのは「靴紐を交換しましょう」です。意外な盲点かもしれませんが、靴紐はボロボロになると毛羽立ち、色がしらっちゃけてきます。また靴の先端の金具やテープ(セル加工といいます)が踏まれてひしゃげていたり取れていたりすると、見た目も悪い上に脱ぎ履きするとき紐の調整に時間が掛かります。一年履いた靴から取った紐(上)と新品の紐(下)なので、半年に一度を目途に思い切って交換することをおすすめします。 主要な靴紐の種類は大きく分けて下記三種類。 次にコバです。こちらはコバやアウトソール(靴底)について木製だと思っている方がたまにいますが、ほとんどの場合は ・・・まず使う道具はこちらです。 全体をざっくり説明すると、コバは歩行時の障害物との衝突に引き受けてくれる存在で、表面がボロボロになりがちです。そのため傷や凹みをヤスリで平にして、色を足し、ワックスで埋めて均す作業をします。適当なサイズに切った紙ヤスリを、目の粗い400番から使ってコバ表面を薄く削っていきます。特にぶつかった痕やえぐれてた部分を軽く均す気持ちでやります。 その後に目の細かい1000番でヤスリがけして表面を滑らかにします。この工程はざっくり2~3分で済みます。指触りが良くなる頃には、大体表面の塗料が削れてこんな感じになります。次に塗料が剥げた部分にコバ専用の塗料を塗っていきます。 成分的に油性マジックペンで済ませるやり方もあるみたいですが、私はこちらが塗りやすかったので採用しています。少し乾かした後で、アッパーにクリームを塗るとき同様、余分な塗料を布で拭きとります。この時点で表面がつるつるして色は入ってきたのが分かりますね。次にワックスを塗布して仕上げに入ります。突然ですが皆さん、買ったばかりの革靴を想像してみてください。輪郭がしっかり浮き出て輝いていると思います。それはアッパーはもちろんまでもコバが色を失わずに発色しているためです。手にひとなでほどのワックスを取り、先ほど滑らかにしたコバに層を作るように刷り込みます。そこまで厚塗りする必要はなく、二、三層重ねたときには、凹凸がだいぶ減ってくるのが分かるはずです。最後に布を指に巻き、ちょっと力を入れてワックス層をこすります。2分ほど摩擦していると艶が出てきますよ。最後に、盲点になりやすいのでステッチ(縫い糸)の部分のケアです。グッドイヤー・ウェルテッド製法は出し縫いの糸がコバから見える設計ですが、降雨時にそこから雨水が侵入しやすいと言われています。そのため防水性を高める処置をします。そこでほこりを軽くとった後に、デリケートクリームを竹ブラシで掬い取って、塗っていきます。意外にも乾燥していたのか、クリームのロウ分と水分を吸い取り糸の色がだいぶ濃くなっていきました。 鏡面磨き割れのような緊急性はありませんが、地味に重要な作業なので【補足】としました。 最後にソールのケアです。こちらはケアしないとソールの消耗が激しくなり、オールソール(リソール、ソールの全取り換え)までの寿命に響くと言われています。必要なものは下記2点です。作業の流れはアウトソール表面の汚れを取り、革表面(ソールは木ではないですよ)に適度なロウ分を入れて、圧をかけて毛羽立ちを押さえて引き締めます。前提として、レザーソールのケア範囲は写真でとったこの部分でOK! 踵はそもそも削れるのが当然の部分でキリがなく、土踏まず部分は逆にほとんど削れずケアしてもほぼ関係ありません。では早速、汚れを取り除くため、爪二つ分くらいのステインリムーバーを指に巻いた布に垂らしましょう(ステインリムーバーはモゥブレイでもブートブラックでも大丈夫です、両方実験済み)。擦った部分は当然革なので水分を吸って濃くなりますが、気にせず、必要に応じて布の面を替えながら全面的に汚れを取っていきます。次にロウ分のチャージです。見てのとおり、そこまで大量には付ける必要はありません。私はソールモイスチャライザーを買う前にミンクオイルを使い切りたいためこちらを使います。要領は綺麗にした底面に擦り入れるだけで同じなのですが。円を描くようにゴシゴシ刷り込んでいくと、徐々に表面が色濃くなっていきます。 この段階で終わったら1分程度乾かします。ソール表面がしっとりしてきたところで、毛羽立ちを寝かしつけます。最後に、カッサ棒かビンの淵(要は鋭利ではない硬さのある物質)に布を巻き、ロウ分を足した革表面に「縦線を入れていく」ようなイメージでこすっていきます。2分程度作業していると、だいぶ引き締まって光を反射するほどになりました。並べて見ると違いは歴然。ボサボサに毛羽立った左足と、元の革色を取り戻した右足とで明暗が分かれましたね。 参考になりましたか? 以上が意外に、本当に、忘れがちなんですが、紐変えたりコバ色塗るだけ・細かい手入れするだけで見違えるんですよ。それを少しでも体感していただければ幸いです。それではまた最後までお読みいただきありがとうございました。 困ったときのトラブル対応法.