ウォーキング・デッドのシーズン10が始まり視聴率はというと過去最低を叩き出してしまいました。実際にシーズン10を見るとそこまでおもしろくない。視聴率低下中であるウォーキングデッド。シーズン10は何がおもしろくないのかを考察しました。 !だったか)存在を認識させたあとですぐに殺すという粗さ加減。知らない脇役キャラが出てきたら、こいつはもうすぐ死ぬ役だと思うことにしている。狙撃が下手なはずのミショーンが狙撃担当にされて、刀とライフルどっち背負ったらいいのかわからない等々。 そして最後はやっぱりウォーカーが出てこなくなっちゃったことですかね。脇役的には出てきてるんだけど、リックたちの戦う対象がゾンビとサバイバルではなくて、人間になってしまったことがつまらなくなった原因の一つだと思います。敵がニーガンだけだったらフォーカスできるけど、スカベンジャーズとか入れたために不安対象が増えてフォーカスが難しくなるわけです。そうすると、ニーガンという一つの対象に注力できないから、話が散漫になって面白くなくなるんですよね。さらに女村まで出てきて、脇役タラを主演に丸々エピソード使っても、視聴者の注意がニーガンと救世主に向いているのだから、「なにまた新しいコミュニティ?」ってな感じで、はっきりいってそれどころじゃないし、心理的にそっちに興味を持ちたくないんですよ。有能な製作陣なら、こうした複数の要素を複雑かつ伏線的に使って余計に面白くできる気もするけど、今のウォーキング・デッドの力量では絶対に無理だと思う。シーズン7からはウォーカーがめっきり活躍していない。かつてはゾンビと食料医療サプライ品などの入手というサバイバルが大きな要素を占めていたのに、それがなくなってしまった。「ゾンビに囲まれて建物に閉じ込められている、どうやって脱出しよう」とか、「麻酔が必要だが、建物はゾンビだらけだ、どうやって麻酔を手に入れる」みたいな設定の時の方がずっと楽しかったわ・・・以上、ウォーキング・デッドがつまらなくなった理由をまとめてみました。しつこいけど。 スポンサーリンク この記事を気に入って下さったら…スポンサーリンクスポンサーリンク当ブログの実績:2017年10月に68万PV達成。【テーマ】引用をストックしました引用するにはまずログインしてください引用をストックできませんでした。再度お試しください限定公開記事のため引用できません。 こんにちは!たまもっさんです。 ウォーキング・デッドシーズン8が始まり、前半は残すところあと2話。 どうです?はっきり言ってどんどんつまらなくなってきてませんか?シーズン7よりマシだけど。 でもね、私はみんなが言うほど、つまらないとも思わない。 ウォーキング・デッドシーズン8を最後まで見ました。第8話で衝撃的な出来事が起き、それを受けてのシーズン後半だったわけですが、結論から言うとけっこう面白かった。しかしアメリカではこれまで好調だったシリーズがここに来てやや低迷していて(それでも高視聴率なほうですが)ドラマの行方についていろいろ言われています。まあ、視聴率が下がったというのもなんとなく理解できます。結局、同じことの繰り返しが延々と続けられることにみんなが飽きてしまった。ゾンビの群れをかい潜って安住の地にたどり着いたと思ったら、今度は人間同士の争いで安全地帯崩壊。裏切りもの、敵側の人間などを殺すかどうか逡巡しながらまたゾンビをかい潜って次の安全地帯を目指す…。その時々で敵対する集団は変わりますが、ようするにこれの繰り返しなわけです。で、もう結局飽きが来ちゃったと。それから根本的なキャラクターの魅力が薄れつつあるのかな、とも思う。シーズン7の冒頭でシーズン1から登場していた主要キャラがあっさり死んでしまう。それは仕方ないことかもしれないけど、この展開を受けて必然的になぜあるキャラが死に、他のキャラが残っているのかを考えてしまう。そして、いまの主人公側のメンバーにはそれほど活躍の度合いの多くないメンバーが結構いることに気づいてしまう。なんというか、メンバーの数は多いんだけど、個々がバラバラに行動していて数話に一度そのメンバーに焦点が当たるだけで、集団としての有機的な結合が感じられないんですよね。これはシーズン8でも同じで、救世主vsリック軍団という大きな構図を見せる上で余計なキャラクターが多すぎる、というか登場人物たちを描ききれていないように感じる。そうした印象をもった前半を見た上で第9話以降を観る。以下ネタバレがあるので注意してください。まず、8話でゾンビに噛まれてしまったカール。これはあまりにもびっくりな出来事だった。主要キャラと言うより、ある意味主人公クラスだと思っていたカールがここで脱落するとは。9話はそれを受け、ほとんどカールの追悼回とでも言うような内容。しかし、それがけっこう退屈。たとえ主人公クラスの人物であっても、もはや単体でその死のみを持って1話引っ張れるほどの力は持っていないのでした。ただカールは残る人々に手紙を書くという憎いことをしてくれます。そして、リックやイーニッドたちだけでなく、ニーガンにも手紙を残している。こうして、死してなお後に影響を残すところはさすが主人公級といえます。そしてシーズン8冒頭の、年老いたリックが平和そう暮らしている光景が、実はカールの想像だったということが明らかになります。このへんはきれいにまとまっていたと思う。しかし去る者は日々に疎し。その後はリックvsニーガン、リック軍団vs救世主の争いがメインになりカールくんのことは殆ど忘れられてしまいます。結局われわれが見たいのは救世主とその他地域の対決、その趨勢帰結であって、死者を追悼している余裕などないのであった。アクション的にはリックvsニーガンの1on1が楽しめ、その後はお互いの集団による侵攻作戦が展開されます。リックvsニーガンは周りがゾンビだらけの建物地下で行われますが、ゾンビが空気なのが笑えます。RPGでキャラのレベルが高すぎてスライムとかの雑魚ではダメージを受けないっていうのは、こういう感じなのかなと思いました。その後は、ニーガンの一時失踪からの救世主内部での反乱の兆し、それに困惑するドワイト。サイモンがニーガン不在の隙にリーダーになろうとし、その後ニーガンが戻ってからもニーガン暗殺を目論むわけですが。もともとこの集団はニーガンのカリスマ性、凶暴性によってまとめられていたもので、ドワイトのように暴力で無理矢理服従させられているものも大勢含まれているはず。そしてサイモンも、ニーガンがリックに攻撃され行方不明になったことで権力争奪を画策する。今まではだれもがニーガンに従い、周りも言うとおりに物資を供出してくれていたけれど、リックたちが登場してからはそうは行かなくなった。そういう意味ではこの反乱劇もリックやマギーの影響によるもので、救世主は戦闘で被害を受けるだけでなく、組織内部でも質的な変化が起きている。この辺りから最後の衝突まではなかなかおもしろく、ドワイトをダシに使ってリックの一歩先を行くニーガンや、絶体絶命のピンチを迎えながら、当てにしてなかった偶然とも言える僥倖で切り抜けるリックといういつものパターンがハラハラドキドキで楽しめます。ドワイトは結局こういう、スパイをしようとして失敗する小物のような扱いなんだなあ。そしてこのシーズンで一番感じたのはラスト。これ、このシーズンで完結していたとしてもおかしくない展開になっていると思う。それまでは安住の地が破壊されてさまようところとか、絶体絶命の危機を迎えたところとかで最終回、っていうのが多かった。しかし今回はニーガンとの争いに決着がつき、それぞれの集団に平穏が戻ったところで終わっている。そしてその終結についても、亡きカールの遺書に従ってお互いに手を取りあって人として再建していこうという前向きなもので、なんというか放浪の果てに息子の死によってようやく正しい道を見出したリック、という一つの区切りになるものになっている。もちろん、途中の回で現れたヘリの正体や新たに登場した3人組という謎はあるし、こんどはリック側に内部分裂か?と思わせるラストでドラマ自体が続いていくことは間違いないんだけど。そういう引きをなくして、ラストをもうちょっと盛り上げる演出にしていたら、このシーズンでドラマ終了していてもおかしくないと思ってしまうような最終話だった。しかし地域別の覇権争いがひとまず落ち着いたところで、次に起きるのはなんだろう。今度は今まで仲良しだった集団同士のパワーバランスが崩れるのか?それだとあまりに閉塞感があって、ますます視聴率が減りそう。謎の3人組はかなり資源もたくさん持っていそうだし、彼らの所属する集団がでてくるんでしょうね。ヘリコプターも同じ人たちのものかもしれない。対立するのでなければ、世界を再建する方向に向かったりするのか。個人的にはまた新しい集団と接近し、軋轢が生じ、対立、といういままで繰り返されたパターンから脱却してほしい。制作側はこのシリーズを続けられる限り続けて、スピンオフも含めてウォーキング・デッドワールドを作り上げたいらしいけど、失速する前にきれいな結末を見せてほしい。同じ展開をだらだら続けるくらいなら、宇宙人が襲撃してきてみんなで協力して戦うとか、まったく違う方向に向かってほしい。そんなことを思ったシーズン8でした。結局、シーズン9も観るでしょう。