シャンプーに使われている界面活性剤の種類.
シャンプーに使われている界面活性剤は6つに分類できます。 天然物・石鹸系・アミノ酸系・脂肪酸エステル系・高級アルコール系・石油系 呼び方が色々あるので混乱してしまわないように先に説明してお … 1 界面活性剤の種類.
シャンプーや洗剤に、なぜ界面活性剤が配合されているのでしょうか?その理由を説明していきます。頭についた埃や汗(水分や塩分)といった汚れの多くは、湯洗いだけでも落とすことが可能です。なんと、湯洗いだけで80%の汚れが掃除できるとも言われているくらいです。シャンプーを使わなくても、ほとんどの汚れが落ちるとは驚きですよね。ですが裏を返すと、残り20%の汚れは、そのまま残ってしまうというわけです … 界面活性剤とは、通常であれば混ざり合わない性質の異なる物質の双方に働きかけ、界面(表面)の性質を変えて混じり合わせることができるようにするものの総称です。 水と油を同じグラスに入れると混じり合わずに分離している様子を想像して頂けるとイメージしやすいかと思います。2つの混じり合わない物質の間には必ず界面(表面)が存在しています。 両者を混ぜ合わせるためには界面活性剤は必要なのです。 【美容師監修】界面活性剤不使用シャンプーランキング!市販で刺激の少ないおすすめのシャンプーを紹介します。今回は弱酸性のアミノ酸シャンプーについて紹介します。界面活性剤が入っていないシャンプーの見分け方などもご紹介します。 世の中には様々な種類のシャンプーが販売されていますが、その中から本当に頭皮や髪に合ったシャンプーを選ぶのは大変ですよね。このページでは、シャンプーに含まれる洗浄成分『界面活性剤』の種類や特徴、シャンプーを選ぶ簡単なコツなどについて解説します。ぜひ、あなたの髪質に合ったシャンプー選びにお役立てください。 シャンプーに含まれる成分のうち、最も重要な役割を持つのが『界面活性剤』という洗浄成分です。界面活性剤は、水と油を混ぜ合わせることのできる物質で、水に馴染みやすい『親水性』と油に馴染みやすい『親油性』の両方の性質を持っています。お湯だけで髪を洗っても頭皮の皮脂を完全に落とすことはできませんが、界面活性剤が含まれたシャンプーを使用することで、皮脂をお湯に馴染ませ、綺麗に洗い流すことができるのです。さて、なぜ界面活性剤がシャンプー選びの最重要ポイントなのでしょうか?それは、界面活性剤が私たちの髪や頭皮に最も影響を与える成分だからです。皮脂や汚れを洗い流すためにはある程度の洗浄力が必要ですが、界面活性剤の洗浄力が強ければ頭皮や髪のダメージが大きくなりますし、洗浄力が弱ければ頭皮の皮脂や汚れが落ちにくくなります。界面活性剤は、洗浄力以外にも様々な性質を持っています。髪を柔軟にしたり、殺菌力を持つものもあります。これらの性質が頭皮や髪に何らかの影響を与えます。そのため、シャンプーを選ぶ際にはまず界面活性剤に関する成分表示を確認することが大切です。さらに言えば、界面活性剤の成分を確認するだけで、肌質や髪質に合ったシャンプーを探すことが可能なのです。 界面活性剤は、大きく分けて4つに分類されます。陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)は、親水性成分が陰イオンに電離する界面活性剤です。親油性の成分が油や汚れに吸着し、包み込んで浮かせて落とすという効果があります。シャンプーや石鹸、スキンケア用品、メイク用品などに幅広く使われています。世に普及している界面活性剤の半分を占めているとも言われています。陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)は、親水性成分が陽イオンに電離する界面活性剤です。マイナスに帯電している髪の毛などに強く吸着しやすいという特徴があるため、汚れを落とすという作用はありません。柔軟性や殺菌性が高く、静電気の予防効果もあります。そのため、多くはリンスやコンディショナー、トリートメントなどに使われます。陽イオン界面活性剤は、水分が抜けたりパサパサになった髪の毛に吸着しやすいという性質があるため、ダメージヘア用のシャンプーに用いられることもあります。両イオン性界面活性剤(両性界面活性剤)は、陰イオンと陽イオン両方の特徴を併せ持つ界面活性剤です。両方の性質を持っているため、pHによって性質が陰イオンにも陽イオンにも変わります。髪の汚れを落としつつ、保護成分を髪に吸着させるという性質もあり、髪や頭皮に優しい成分であるとも言えます。また、殺菌作用があり、洗浄力や刺激性は比較的弱いのが特徴です。そのため、赤ちゃん用のシャンプーにもよく使用されます。吸着性や髪を柔軟にする効果があることから、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア用品に広く使用されています。非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)は、イオン化しない界面活性剤です。水の影響を受けないため、ほかの全ての界面活性剤と併用することができます。単体では洗浄力はほとんどありませんが、補助剤としてシャンプーに使用されることがあります。※シャンプーに使われる界面活性剤は、ほとんどが『 シャンプーに含まれる主な界面活性剤は陰イオン界面活性剤ですが、配合される界面活性剤の成分の割合によって、大きく分けて『さらに細分化すると以下のような系統があります。成分表示は、薬事法によって配合量の多いものから順に記載されています。そのため、多くのシャンプーで最初に記載されているのは『水(精製水)』です。その次から記載されている界面活性剤の成分によって『○○系』を判断することができます。では、それぞれの性質や特徴、主な成分表示などについて見ていきましょう。市販されているシャンプーの中で最も一般的なのが、高級アルコール系シャンプーです。大手企業が製造しているシャンプーのほとんどは高級アルコール系と言っても過言ではありません。種類が豊富で価格もお手頃です。名称に『高級』という言葉がついているので、良いもの・高価なものというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、単にアルコール分子中の炭素が6つ以上含まれているものを高級アルコール、5つ以下のものを低級アルコールと呼んでいるに過ぎません。低級アルコールは水性であるのに対し、高級アルコールは油性の性質を持ちます。炭素の数が多いほど油性の性質が強くなるため、泡立ちや洗浄力に優れます。市販のシャンプーに高級アルコール系が多い理由は、泡立ちが良く、洗浄力があり、コストを低く抑えることができるためです。しかし、このようなメリットばかりではありません。洗浄力や脱脂力が強いということは、裏を返せば肌への刺激が強く、乾燥を促進させやすいということでもあります。また、必要な皮脂を除去しすぎることで、肌が敏感になり、痒みや炎症を引き起こしやすくなるケースもあります。現在では研究開発が進み、洗浄力がソフトなものや刺激性の弱いものも販売されるようになっていますが、それらに関しては『低コスト』という特徴が失われています。高級アルコール系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。商品の成分表示に記載されていますのでご確認ください。 デリケート肌の人や乾燥肌の人が特に注意したいのが、『表示方法に違いはありますが、以下は全て同じ成分ですので注意が必要です。詳しくは、石鹸系の洗浄成分は、アルカリ性の陰イオン活性剤で、天然由来の脂肪酸にアルカリを反応させて作られた界面活性剤です。石鹸系シャンプーの特徴は、安全性が高くアレルギーを引き起こしにくいということです。皮膚への刺激も少ないため、赤ちゃん用のシャンプーに使用されることもあります。洗浄成分はアルカリ性のものほど洗浄力が強いという特性がありますが、石鹸系シャンプーもアルカリ性であるため、強い洗浄力を持っています。ただし、アルカリ性の成分によって髪のキューティクルが開きやすくなるため、洗い上がりに髪のごわつきやきしみが発生しやすいというデメリットがあります。石鹸系シャンプーを使用した後にはトリートメントなどで髪を保護する必要があります。また、洗浄力が強いため、皮脂を除去しすぎてしまうこともありますので、使用量などに注意する必要があります。石鹸系シャンプーは使い心地が他の種類のシャンプーに比べるとやや劣りますが、使い続けるごとに頭皮や髪のコンディションが改善し、より自然な状態をキープすることができます。石鹸系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。アミノ酸系シャンプーは、主な洗浄成分としてアミノ酸系の成分が使用されているシャンプーです。天然成分を原材料とする合成界面活性剤が配合されており、頭皮に優しいのでサロンや美容室などでも多く使われています。皮膚や髪の毛を構成しているたんぱく質は、アミノ酸が連なってできています。そのため、アミノ酸系の界面活性剤は頭皮や髪とも相性が良い成分であるといえます。アミノ酸系シャンプーは頭皮や髪と同じ弱酸性の性質があるため、刺激が少なくソフトな洗い上がりになるのが特徴です。また、天然由来の成分が使用されているため、アレルギーや炎症を起こしにくいというメリットもあります。高級アルコール系シャンプーと比較すると洗浄力がやや弱い傾向にありますが、皮脂を除去しすぎることがないため、頭皮や髪の保湿や乾燥対策に役立ちます。このような特性から、育毛を目的としたシャンプーの多くがアミノ酸系シャンプーとなっています。乾燥肌や敏感肌の方、頭皮のエイジングケアをしたい方におすすめです。アミノ酸系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。 なお、アミノ酸系の界面活性剤はさらに様々な種類に分類されます。いずれも洗浄力がソフトで頭皮や髪に優しいという性質がありますが、それぞれに異なる特徴もあります。グルタミン酸系は、刺激が少なく、頭皮や髪に優しい洗浄成分です。しっとりとした洗い上がりで、カラーやパーマの持ちが良く、ダメージヘアにも適しています。グルタミン酸系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。アラニン系は、グルタミン酸系に比べて洗浄力や泡立ちが良く、さっぱりとした洗い上がりになります。頭皮をさっぱりさせたいけれど、髪のダメージは抑えたいという方におすすめです。アラニン系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。グリシン系は、アラニン系と同様に洗浄力や泡立ちが比較的良く、頭皮や髪への刺激が弱いという特徴があります。洗い上がりはさっぱりしています。グリシン系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。サルコシン系は、刺激が少なく、頭皮や髪に優しい成分です。グルタミン酸系より洗浄力や泡立ちは良く、適度な洗浄力と静菌性があります。ダメージヘアにも適しています。サルコシン系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。タウリン系は、含硫アミノ酸というタウリンからできています。刺激が少なく、頭皮や髪に優しい成分です。カラーリングやパーマの持ちが良く、傷んだ髪にも適しています。タウリン系の洗浄成分には以下のようなものがあります。ベタイン系(両性イオン系)はアミノ酸の天然保湿成分の一種で、陽イオンと陰イオンの性質を持つ両性界面活性剤です。保湿力や浸透性に優れていることから、頭皮や髪の乾燥を防ぎ、潤いを保ちます。また、吸着性が高く、静電気を防止する性質があります。そのため、髪のパサつきを予防したり、ダメージを補修する効果も期待できます。天然由来の成分であるため、刺激が少なく、デリケート肌の方にもおすすめです。アミノ酸系の洗浄成分と同様に安全性が高いことから、赤ちゃん用のシャンプーに使用されることもあります。ただし、ベタイン系の洗浄成分は洗浄力が弱いため、単独で使用されるよりは他の界面活性剤との配合で洗浄力を調整することが多いようです。ベタイン系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。スルホコハク酸系は、洗浄力が強めで泡立ちも良いのが特徴です。ただし、皮膚への刺激が中程度であるため、乾燥肌・敏感肌の方には不向きです。スルホコハク酸系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。PPT系(タンパク質系)は、コラーゲンやシルク等のタンパク質を加水分解して得られるポリペプチドを原料としています。保湿性に優れ、低刺激で頭皮や髪に優しい成分です。アミノ酸系の一種。気泡力や洗浄力が比較的弱く、吸着性があるため、マイルドな洗い上がりになります。毛髪補修効果も期待できます。敏感肌・乾燥肌の方におすすめです。PPT系(タンパク質系)の洗浄成分には以下のようなものがあります。