!」と声をかけました。 しかし1週間たっても手がかりがつかめず、心配な雅美からは1日3回も電話がかかってきます。広田は付き合いが悪く、仕事場の仲間は行方どころか娘がいたことも知りませんでした。また、猫好きと言う事で当たったペットショップでも手掛かりはつかめません。 順番を変えて書きだすと「ゴウカイテイオウ」。「なーんてんまさかんなわけねーよな」とあきれるコナン。そのコナンが書き出した文字を見た蘭は、テレビから聞こえた「ゴーカイテイオー」の言葉に、「広田さんは、競馬好きだったのよ! そんなコナンに明美は最後のお願いと10億円の入ったスーツケースはホテルのフロントに預けてあるから組織より先に取り戻すよう頼みます。蘭や小五郎、警察が付く直前に明美は「頼んだわよ・・・小さな探偵・・・さ・・・」と言い残して息を引き取りました。 その札番号と奪われた10億円の札番号が一致し3人の犯行が明らかになりました。明美の死は近くに落ちていた拳銃の指紋が明美の物だったことから自殺とされました。しかし、事件の本当の首謀者は闇に消えてしまいました。「いつか必ず!このオレが、闇から引きずり出してやる!! ?」と言う蘭から逃げようと慌てて車に乗り込む男。しかし蘭は車の窓を蹴破ると、男を引きずりおろして追いついた小五郎に引き渡しました。 「は、犯人なんてとんでもない!!」という男に小五郎は「何者だ、お前は!?」と掴みかかりました。「探偵なんです、私も・・・ひょっとしたら、あなたも私と同じ依頼を受けたんじゃないかと気になって・・・」と言う男は、「私は、この男に頼まれたんです・・・」と写真を見せてきました。それを見て「こ、この男は! !約束したはずよ!この仕事が終わったら、私と妹を組織から抜けさせてくれるって・・・あの子をここへ連れてこれば、金のありかを教えるわ・・・」「フ・・・そいつはできねー相談だ・・・奴は、組織の中でも有数の頭脳だからな・・・」驚く明美に「奴はお前と違って組織に必要な人間なんだよ・・・」と続ける男。そして明美に銃を向けると「最後のチャンスだ・・・金のありかをいえ…」と脅します。 ボーッ、汽笛の音がしました。走り回っていたコナンと蘭は明美の姿を見つけました。しかし、ふたりの前で明美は倒れ込みました。「しっかりして!!」蘭は明美に声をかけますが、側に落ちている拳銃を見つけたコナンは蘭に救急車を呼んで小五郎達にも連絡するように言いました。「ボウヤは確か・・・探偵事務所にいた子だったわよね・・・?どうしてここがわかったの?」と尋ねる明美にコナンは偶然腕時計に発信機をつけてしまった事、そして10億円を持ち去るところを見ていたと説明します。「あ、あなたはいったい!?」「江戸川・・・いや・・工藤新一・・・探偵さ!!」「探偵・・・?あ、あの時計にそんな物を・・・」腕時計は明が広田を殺した時に自分の時計を壊したからあげたものでした。「フフフ・・・計画は完璧だったのにみんな死んじゃったわ・・・」と言う明美。さらに「そ、してこの私も組織の手にかかって・・・」と続けます。「組織・・・?」「謎に包まれた大きな組織よ・・・ま、末端の私にわかっているのは組織のカラーがブラックって事だけ・・・」「ブラック!?」思わず叫ぶコナン。「そ、そうよ・・・組織の奴らが好んで着るのよ・・・カ、カラスのような黒い服をね・・・」ま、まさか!!黒づくめの男!? !」と最悪の事態を想像したコナン。小五郎が男に探偵についてレクチャーしているすきにコナンは外に出ると再び追跡メガネで追跡を開始しようとしました。しかし、電池切れのメガネでは当然追跡できません。 急かすコナンに博士は「落ち着いて行動しないと一人前の探偵と言えんぞ! ?」と驚くコナン。パチンコ屋で会った男でした。 「だからさっきからいってるじゃないですか!?私は探偵だって・・・」と毛利探偵事務所で主張するサングラスの男。蘭に追いかけられてつい逃げたという男を「なにが『つい』だ・・・そのツラでよくいうぜ!!」と疑う小五郎。「このサングラスも、相手になめられないようにと・・・」と言う男のサングラスを「いいかげんな事ぬかすなよ!
ところで、宮野明美は原作とアニメで少し登場の仕方が 異なっているので、両方を見ると混乱しやすいです。 原作の宮野明美は高校生の女の子に扮して登場し、 10億円強盗事件の犯人のうちの一人だと分かり、 そのままジンに消されました。
!」コナンのなかでばらばらだった事件がつながりました。 何故ふたりの人間が同時に広田健三を捜していたのか、なぜ広田が殺されたのか・・・さらに広田を捜していたふたりのうちひとりは死にひとりは消えた・・・そして部屋に残されたからのケース・・・肉親でなければ接点がないように見えるこの3人もあの事件に当てはめれば全ての謎が解ける・・・「あの10億円強奪事件の3人組に!! !」見つかったと聞いてすぐに事務所にやってきた雅美。嬉しくて飛んできたという雅美にコナンは違和感を覚えます。「ねえねえ、あのおねーちゃん、前と感じ変わってなーい?」とコナンは蘭に尋ねます。この前はいかにも田舎出たばかりの雰囲気だった雅美でしたが、服装も大人っぽく化粧もしています。「きっと、お父さんに会えるから、おめかししてるのよ!」と蘭は答えました。 突然現れた雅美に広田は驚きを隠せません。泣きながら抱きつく雅美。部屋に向かうふたりを見送りながら「オレにかかれば、こんな依頼・・・チョロいもんだぜ! 灰原哀こと宮野志保の姉である宮野明美の登場となります。 名探偵コナンの中でもこれからもすごく重要となる回です。 129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」 灰原哀こと宮野志保の初登場回です。 130話、131話「競技場無差別殺人事件」 !」と笑う小五郎と横で飽きれているコナン。その時ふたりはふと、背後にいたサングラスの怪しい男に気が付きました。その後、アパートで首を吊った男が見つかりました。4匹の猫に囲まれたその遺体は広田でした。 「お客様のおかけになった電話番号は、現在使われておりません・・・」蘭はその後どうしているか気になって雅美に電話をかけましたが、電話がつながりません。こちらから電話をした事がなく、電話番号があっているのか分からないという小五郎。まだ広田のアパートにいるかもしれない、と言う小五郎にコナンは「またあのお父さん、逃げちゃってたりして・・・」と冗談を言いました。「ありうるな・・・」と言う小五郎の言葉に不安を覚えた蘭は「ちょっとあのアパートに言ってくる」と事務所を飛び出しました。 そこで「夕べ、部屋で首吊ってるのが見つかってねー・・・」と大家から広田が死んでいる事を聞かされました。小五郎は娘はどうしたかと雅美の事を聞きますが、「なーんだ、あの人家出人だったのかい」と娘いる事も知らなかった様子の大家。広田は家賃を新札で1年分前払いしていて訳ありだとは思っていたものの、家出人とは思っていなかったという大家は「その子もどっかで殺されているかもしれないよ・・・」と言います。「その子もって・・・広田さんは、自殺したんじゃ・・・」と小五郎が聞くと、大家は刑事が殺しと言っていたと教えてくれました。 遺体には首を絞めた後に天井から吊るした跡があり、ロープや天井から広田以外の指紋が見つかったことが殺人の決め手でした。おそらく金目的と言うその事件の犯人は、首に付いた大きな手形からかなり大柄な男らしいという目暮警部。また、被害者の娘は見つからなかったけどこんなものが落ちていたと雅美のメガネを小五郎に渡しました。「じゃあ・・・雅美さんは・・・」と尋ねる小五郎に「ああ・・・まだ死体は見つかっておらんが・・・おそらくどこかで・・・」と答える目暮警部。悲痛な面持ちで警察署から出てきた小五郎を、外で蘭とコナンが待ち構えていました。その光景を、広田のアパートの側にいた大男が見ていました。 「せっかくお父さんに会えたのに・・・」と涙ぐむ蘭を必死で慰める小五郎。コナンも「なんとか雅美さんを探し出せば・・・」と考えますが手掛かりがありません。「せめて、何か目印でもあれば・・・」と考え込んだコナンは雅美の腕時計に付けてしまった追跡眼鏡の発信機の事を思い出します。さっと小五郎達から離れたコナンは、眼鏡を起動させました。発信機が移動していることから雅美はまだ生きているかもと思ったコナンは発信機に向かって走り出しました。着いた先はパチンコ屋です。しかしそこで追跡眼鏡の電池が切れかかりました。慌てて店内を捜し回るコナン。その時、屈強な男にぶつかってしまいました。そこで電池が切れてしまったものの、この近くにいるはずとコナンは再び店内を捜しまわりましたが、とうとう店員につまみだされてしまいました。 ぼーっと外を見ていた蘭はふと外にずっとこちらを見ているあやしい男がいるのに気が付きました。「ほら、あのサングラスの人・・・」と言う蘭の言葉で外を見た小五郎は、その男が広田のアパートの側にいた男であることに気が付きます。「そういやー、犯人は大男って警部が言ってたなあ・・・」と言う小五郎に蘭は「じゃ、あの人が・・・あの人が雅美さんのお父さんを・・・」とサングラスの男が犯人と決め付けました。「よーし、待ってろ蘭!!今とっ捕まえて雅美さんの居所を・・・」と小五郎は駆けだしましたが、蘭は窓を開けると飛び降り、男に詰め寄ります。「雅美さん、どこに連れてったのよ! !」と最近起きた10億円輸送車強奪事件の話をしました。その事件では犯人を取り押さえるのに失敗した警備員が殺されたことから「君の体が小さくなったのも、面白半分に事件に首を突っ込んだからじゃろ?」と今回の事件もなめてひとりで行動しないように言います。小五郎を連れていってもなぁというコナンに博士は「冷静、沈着、かつ慎重に・・・これが君の好きなホームズじゃろ?」と言いました。しぶしぶなっとくしたコナンが事務所に帰ると、まだ小五郎は探偵の特訓をしていました。「こいつら連れてっても役に立ちそーにねーけどな・・・」とやっぱり不安になりながらもコナンは小五郎達と一緒に明を捜しに行くことにしました。タクシーに乗り、追跡メガネの位置情報にそって案内するコナン。小五郎はコナンが本当に明の場所を知っているのか怪しみますが、小学校の帰りに見かけたというコナンを信じるしかないと蘭に説得されます。 「ふたりも殺っちまったが、金も手に入ったし・・・へっ・・・あいつもバカな奴だ・・・・・・おとなしくいてりゃー、命はたすけてやったのによ・・・」と大笑いをしていました。追跡メガネの目標物を目指してコナン達はホテルに着きました。さっきから目標物が動いていない事にコナンは時計を外して逃げたのではと不安を覚えていました。フロントで写真を見せると、宿泊しているという事でした。 台車に載せた荷物を女性が倒してしまい、なかなかエレベーターを出発させられません。部屋に付いた小五郎は早速、ドアを叩きながら出てくるよう大声で叫びました。ふとドアノブを回すと鍵が開いていたので入ってみると明が口から血を流して死んでいました。 「自分のやった罪に耐えかねて自殺を・・・」と推理した小五郎はまず警察に連絡するように言いました。コナンは明が雅美の腕時計をしている事を確認しました。ふと周囲を見たコナンは、空のジュラルミンケースが複数あることに気が付きました。そして「同じ人物を捜していた話の一致しないふたりの依頼者・・・車で毎日同じコースを回っていた広田健三の奇妙な行動・・・そしてこのケース・・・も、もしかしたら・・・」「ええっ!?広田さんが独身!?」目暮警部と電話していた小五郎が叫びました。「ああ・・・娘なんかいやしない・・・それに奴は生まれも育ちも東京だ!!」と目暮警部が続けます。「そうか・・・そうだったんだ・・・よめたぞ、この事件!! !」そう誓うコナン・・・新一でした。 まだジンとウォッカという名前が出てきていない頃のお話です。そして「奴は、組織の中でも有数の頭脳だからな・・・奴はお前と違って組織に必要な人間なんだよ・・・」と言われる宮野明美の妹は宮野志保、灰原哀の事です。今見ると妹の話をするときのシルエットは確かに宮野志保のものです。妹を組織から脱退させるために死んだ明美のためにも志保、灰原には幸せになって欲しいですね。 犯人だった広田雅美は、そのまま広田雅美として逮捕されます。つまり、灰原哀の姉、宮野明美も出てこないのです。なぜ黒の組織の話がスッポリ変わっているのかは、諸説ありますが不明です。