現実世界で存在するライダーのスーツのほかに、鏡像の中で正しい姿に映るように左右反転したスーツが作られたほか、スーツアクターも利き手とは逆の手で武器を持つなどの工夫がされた脚本を担当した小林の初期設定では、人間の感情エネルギーの吹き溜まりである「隙間世界」と呼ばれるものであったカードデッキには一揃いのアドベントカードが入っている。契約モンスターの力を使うためには、カードデッキからアドベントカードを1枚引き抜き、専用のバイザーにセット(ベントイン)して発動させる必要がある。先述した『CONTRACT』のカードもこの一枚であり、契約によって『ADVENT』のカードに変化している。各々のライダーが持つアドベントカードの種類はあらかじめ決まっており、カードは他のライダーがベントインした場合でも、本来の所有者のライダーに効果が現れる。同じカードを二回以上使うことはできず、原則一回の変身中に一度しか使えない(同種のカードを複数枚所持していればその分だけ使える)。カードで召喚された装備は、そのライダーと契約しているモンスターの体の一部を模しているが、本体とは別の物である(例えば、龍騎がドラグクローを装備中にドラグレッダーの首が無くなるわけではない)。ただし、玩具ではモンスターの部位そのものが装備となっている。また、アドベントカードはカード所有者にとってその状況で使うにふさわしいカードがデッキの一番上に来るようになっている。 一部のモンスターなどを本作品の斬新な設定は中高年の消費者層から強い反発を受けたものの、主要視聴者である男子児童向けの商品展開は成功を収めた本作品こそが、平成仮面ライダーシリーズの長期化を決定付けた作品といわれる白倉は十数年後のインタビューで「特撮番組自体が龍騎以前・以後に区分していいくらい、龍騎の存在が転機となった」と語っている西暦2002年。人間が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追うネットニュース配信社現実世界への帰還を果たした真司は、もう1人の仮面の戦士である秋山蓮や、彼と行動をともにしている神崎優衣から、連続失踪事件は仮面ライダーは全部で真司と蓮は、優衣の説得もあって共闘しながら、ミラーモンスターと戦っていく。だが、同時にライダーバトルは混迷を極めていく。 「仮面ライダー龍騎」歴代変身ベルト・バイク・マシン一覧!~平成ライダー・令和ライダーシリーズ~ 「仮面ライダー龍騎」の変身ベルト『vバックル』 アドベントカードとは? 「仮面ライダー龍騎」変身シーン・決め台詞 『「平成仮面ライダーシリーズ」第3作である。本作品は、平成仮面ライダーシリーズとしては作中で初めて「仮面ライダー」の言葉を用いた。設定や世界観に重きを置いた前2作とは趣を変え、「ライダー同士の戦いという破天荒なシチュエーションを採用、さらにはカードゲームの要素を取り入れたバトル方法を取り入れている。放送開始後は、ライダーが自身の欲望のために他のライダーと殺し合うというストーリーや、悪役であっても正式に「仮面ライダー」を名乗るという設定が、「子供番組としては不適切である」という意見も新聞投稿などに見られた。 主人公の城戸真司が変身する赤いライダー。 スペックもナイトよりもひと回り高く、数々のライダーを上回る。しかし、真司がライダーバトルを拒絶しているせいもあって劇中でのライダー戦は思うように力が発揮出来ずに苦戦する事が多い。変身ポーズは右手を左斜め上に伸ばすというもので、仮面ライダー新1号の変身ポーズを意識したものである。なお、主要なライダーである龍騎、ナイト、ゾルダはそれぞれ、初代仮面ライダーの複眼、クラッシャー、触角をデザインに取り込んでおり、龍騎は赤く丸い複眼が継承されている。 召喚機は龍召機甲(りゅうしょうきこう)ドラグバイザー。 アドベントカードをベントインする際には、ドラグバイザーの上部カバーを開いてその中にカードを装填する。  「SURVIVE(サバイブ)-烈火-」のアドベントカードによってパワーアップした龍騎の最強フォーム。 触覚などよりライダーらしい意匠が増えている。 ドラグレッダーも烈火龍・ドラグランザーに進化している。 ファイナルベントはバイクモードとなったドラグランザーに乗り、ドラグランザーから発射する火炎弾で相手を動けなくしてからそのまま激突する「ドラゴンファイヤーストーム」。戦闘能力は他のライダーや数々のモンスターを圧倒し、通常時よりもオールラウンドに立ち回る。 主人公の最終フォームだけあってかなり強く、王蛇も圧倒する無双っぷり。  秋山蓮が変身する仮面ライダー。 基本カラーは黒に近い紺色。仮面の奥には青い目がある。 召喚機は翼召剣(よくしょうけん)ダークバイザー。 アドベントカードをベントインする際には、バイザーの翼を展開、柄の中にカードを装填する。ファイナルベントの技は、ウイングランサーを芯にマントをドリル状に変形させて突撃する「飛翔斬(ひしょうざん)」。 バイクはHONDAのシャドウスラッシャー400を乗用。頑固かつ好き嫌いが激しい性格で、他者に媚びることがなく喧嘩っ早いことから、友人はおらず孤立しがち。 モンスターに襲われる人を助けるために戦う事もある。  「サバイブ -疾風-」のアドベントカードを使い、パワーアップしたナイトの最強形態。 サバイブ -疾風を引き抜いた直後にダークバイザーがダークバイザーツバイへと変化し、ダークシールド部分のスロットにサバイブを装填することで変身する。変身後はダークブレード部分のスロットにカードを装填して戦闘を行う。色が青と金に変わり、能力は格段に上昇している。 ファイナルベントの技は、ダークレイダー(バイクモード)の機首から発射するビームで敵を拘束し、ダークレイダーの機首を芯にナイトサバイブのマントを槍のように変化させて貫く「疾風断(しっぷうだん)」。   刑事でありながら、その地位を利用して悪事を働いていた男、須藤雅史が変身する仮面ライダー。 基本カラーはメタリックオレンジ。 召喚機は甲召鋏シザースバイザー。 ただし、甲殻類のボルキャンサーと契約した為か堅牢な防御力を有しており、TV版では一撃でミラーモンスターを撃破するほどに強力な龍騎のドラグクローファイヤーをもシェルディフェンスで跳ね返した。またTVSP版では王蛇のファイナルベントで倒されたものの、シェルディフェンス自体は破壊されておらず、盾を連続したキックで弾かれて技を受けた事が敗因となっている。 13人ライダーのファイナルベントの中で最も威力が低く仮面ライダーオーディンのソードベントと同じAPである契約モンスターは蟹型モンスターのボルキャンサー。 防御力は高いが、後述するAPなどの数値を見てもらえれば分かるように、それ以外のスペックは並で、特殊カードを持っているわけでもない。  北岡秀一が変身する仮面ライダー。 戦車がデザインモチーフ。 所有カードはほとんど銃火器類の召喚で、銃撃戦を得意とする。 右腰に下げている銃タイプの召喚機。1000AP。 その為、ゾルダは左手でカードを引き抜く。 ファイナルベントの中でも最も広範囲の敵を攻撃できるが発射までに時間がかかる上、標的に当てるのではなくエリア全体を火力で吹き飛ばす技のため、作中でファイナルベントで倒した敵は少ない。なお、頭部にあるアンテナは初代仮面ライダーの触角をデザインに取り込んだもの。 名前の由来はドイツ語で兵士を意味する『soldat』。 攻撃力ならばライダーの中でトップクラスだが、その分スピードが遅い。 武器の装着やライドシューター搭乗時に使用するハードポイント「ジペットスレッド」が他のライダーよりも多く設けられている。 目も存在しており、PS版OPや初登場時はフェイスシールド奥のモノアイが赤く点滅している。   手塚海之が変身する仮面ライダー。 基本カラーは紅色。 劇中では数少ない善のライダーであり、秋山蓮の運命を変えるため彼が戦うのを止めようとしたり、城戸真司とも共闘した。 左腕にあるエイを模した盾型の召喚機。この中にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使える。劇中では使用されなかったが、敵に切りかかる武器としても使用することが可能であり、小説版では「もう一つの武器」と称されている。一応取り外しは可能らしく、ネット版レッツゴー仮面ライダーのライアメイン回では装着すらしていなかった。 ファイナルベントの技は、波乗りのようにエビルダイバーの背に乗って敵に体当りする「ハイドベノン」。 特にコピーベントはガードベントをコピーすることで防御力を上げたり、間合いの外から攻撃してくる相手との戦いでも不利にならずに戦えるなど汎用性が高い。   芝浦淳が変身する仮面ライダー。 西洋甲冑のような外観をしており、基本カラーはグレー寄りの銀。見た目通りに防御力は高く、胸の『メタルチェスト』はドラグセイバーの一撃を受けて傷つかないぐらいに高い。 外見とは裏腹に動きは軽快で、ストライクベントによって召喚する、メタルゲラスの頭部を模したメタルホーンを用いて敵を強引に押し切る戦法を得意とする。相手が直前に発動したアドベントカードの効果を一度だけ無効化する、コンファインベントという特殊カードも複数所持している。召喚機は突召機鎧(とっしょうきがい)メタルバイザー。左肩アーマー前部に取り付けられている。 この中にアドベントカードを投げ入れることで、そのカードの効力を発揮する。また、頭のガイホーンはメタルゲラスとの契約で形成された物で、ブランク体はガイホーンが無い姿である事が伺える。 ファイナルベントの技は、メタルホーンを装備した状態でメタルゲラスの肩に乗り、高速で突進して標的を粉砕する「ヘビープレッシャー」。   浅倉威が変身する仮面ライダー。 基本カラーは紫。 タイガを一方的に傷めつけ「なんだ、逃げるのか?もっと俺を楽しませろ」などと発言したことから、戦闘自体が愉悦や快楽となっている一面もある。 召喚機は牙召杖(がしょうじょう)ベノバイザー。 ソードベントによって召喚する、ベノスネーカーの尾を模した黄金の硬鞭・ベノサーベルを主武器として振るう。ファイナルベントの技は、空中からベノスネーカーの毒液の勢いを乗せて連続蹴りを放つ「ベノクラッシュ」。 「ドゥームズデイ」で倒した1人と合わせ、本編でライダーの通算約1/3を1人で倒している。 剣とキックを主体としていることは龍騎とリュウガと同じだが、防御系のカードは一枚も無い為、強引に攻められると圧されやすく、 遠距離攻撃にも弱く、実際、劇中でもその様に追い詰められ、他のライダーの介入などが無ければ倒されていただろう場面もあった。   東條悟が変身する仮面ライダー。 基本カラーは銀と青。銀部分はガイのカラーとは違い、白く光り輝く銀。斧型の召喚機。刃の付け根の虎の頭をスライドさせて、その中にアドベントカードを装填して使う。武器としても強力。第35話ではガルドストームに対してブーメランとして投げつけた。なお、ガルドストームの武器もブーメランとして使用できるトマホークである。デストバイザーや、ストライクベントにより召喚するデストワイルダーの両腕を模した、巨大な鉤爪のデストクローを用いた白兵戦を得意とし、デストワイルダーとのコンビネーションによる奇襲戦法で標的を仕留める。 ファイナルベントの技は、標的をデストワイルダーがタイガのいる方向へ引きずり、タイガがデストクローを突き立てて持ち上げ、結晶爆発させる「クリスタルブレイク」。   佐野満が変身する仮面ライダー。 基本カラーは茶。 全ライダー中最も優れたジャンプ力を活かしたムエタイに似た足技と、スピンベントにより召喚するギガゼールの頭部を模した大型ドリルのガゼルスタッブを駆使して戦う。召喚機は羚召膝甲(れいしょうしつこう)ガゼルバイザー。 ファイナルベントの技は、多数のレイヨウ型モンスターが一斉に攻撃した後、最後をインペラーが左足で飛び膝蹴りを決めて止めを刺す「ドライブディバイダー」。 他にも契約したモンスターの眷属を従えた集団戦法を取る。   TVSP『仮面ライダー龍騎 13RIDERS』にのみ登場する、高見沢逸郎が変身する仮面ライダー。 基本カラーは明るいメタリックグリーン。 頭部のカメレオンの目を模した場所にスリットが沢山あるように見えるが、実際のスリットは真ん中の一本だけで他は全部ダミー。ただし、このカメレオンのような目の器官は『グリーンアイ』と呼ばれており、180度の視界を確保する能力がある為決して飾りではない。 名前の由来は、イタリア語で「緑」を意味する「ヴェルデ(Verde)」。左足太ももに装着しており、舌のように伸ばしたカードキャッチャーにカードを挿し、離すと自動的に巻き戻り、収納されるとカードが読み込まれる方式。ホールドベントにより召喚する、バイオグリーザの目を模したヨーヨー型の武器・バイオワインダーを武器としており、クリアーベントによる透明化や、ライアのものとは異なり武器だけでなく標的の外見をもコピーするコピーベントといった、様々な特殊技を駆使した騙し討ちを得意としている。一方、基本能力に関しては、実は最弱扱いされているシザースよりも低い。 ファイナルベントの技は、バイオグリーザがベルデの足に舌を巻き付け、振り子の要領で標的を捕え、パイルドライバーの要領で標的の頭を地面に激突させる「デスバニッシュ」。   「劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」及び「TVSP 13RIDERS」のみに登場する仮面ライダー。 霧島美穂が変身する仮面ライダーで、基本カラーは白。 小説と劇場版では実質主役ライダーの一人である。当初は単純に白いナイトとして設定されており、装備品やカードが似通っているのはその名残。 左腰に下げている、サーベルの形をした召喚機。武器や必殺技を使う際には、ナイト同様翼を展開して柄の部分にアドベントカードを装填する。勿論武器としても使える。 また、ソードベントで薙刀型のウイングスラッシャーを装備する。   映画『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』及びTVSP『仮面ライダー龍騎 13RIDERS』のみ登場。 鏡像の城戸真司が変身する仮面ライダー。 装備も龍騎と同じ物の色違いだが、アドベントカードのAPがそれぞれ1000高い。左腕に装備されているガントレットタイプの召喚機。武器や必殺技を使う際には、このブラックドラグバイザーの中にアドベントカードを装填する。なお、この召喚機のみカード装填時のボイスがくぐもった様な声になっている。 ファイナルベントの技は、ドラグブラッカーが吐く黒炎と共に、左足で飛び蹴りを決める「ドラゴンライダーキック」。 ジェノサイダーに使用した時は硬質化する紫色の炎を放ち、ジェノサイダーの下半身を固めて動きを封じた。   バトルに勝ち残ったライダーが最後に対戦する相手とされる13人目の仮面ライダー。 基本カラーは金と茶色。神崎士郎の分身ともいえる存在。 普段はオーディンのカードデッキは士郎が所有している。他の11人を倒して勝ち上がって来たライダーを倒し、その生命を回収し神崎優衣に与える事が役割である。 最初からサバイブ体であるため、全ての能力値で他のライダーを上回っている。それに加え特殊能力を持ち、触れるとエネルギーを奪うと共に爆発する金色の羽と共に瞬間移動したり、周囲を舞っている金色の羽を飛ばして攻撃する。大型トラックを片手で弾き飛ばしたり、王蛇やナイトサバイブをも軽くあしらうなど、圧倒的な力を見せた。 オーディンの意思を受けて転送されてくる、錫杖型の召喚機。先端の鳥状の飾りの下の部分をスライドさせてその中にアドベントカードを装填することで、そのカードの能力を使える。 ライダーバトルの主催者である神崎士郎の意志に従い、彼の代わりにライダー達の戦いに直接的な介入を行う、代理人にして、他の12人の内、最後の1人となったライダーと戦うシード選手=ラスボスとしての役割を持つ。   オルタナティブとは、仮面ライダーではないライダーである。 香川教授が神崎士郎の研究資料とタイガのカードデッキを参考に独自に完成させた疑似ライダー。 変身ポーズは右手でデッキをかざし、上空へ放り投げ、一歩前へ出て左手で掴み、バックルに装填するというもの。ファイナルベントの技は、サイコローダーに搭乗し、コマのように高速回転しながら相手目掛けて特攻する「デッドエンド」。 香川自身が戦闘に赴く際に装着し、「瞬間記憶能力」をもって相手の行動パターンを瞬時に記憶し、常に一歩先をいく戦術をとることが可能。また、契約モンスター・サイコローグのAPは平常時でもサバイブ状態のモンスターに匹敵しその圧倒的な強さは多くのライダーを苦しめた。 龍騎に関する商品、「Amazon」と「楽天市場」の2つの世界で最安値を探してみませんか?龍騎に関する、ワクワクする新しい発見があなたを待っている・・・ ハズレデッキ . ゲストまたはレギュラーキャラクターの単発変身としての出演は 基本的に鏡から出入りするが、ガラス、水たまり、ヘルメットなど鏡面化しているものなら全て出入口として使うことが可能である(ただし、契約前のブランク体に限っては入り口に使った場所からしか出られない)。ミラーワールドに入った人間は二度と出ることはできないが、ライダーに変身することで出ることができる(テレビスペシャルでの真司など)。 現実世界の鏡像であるため、建造物や文字などすべてが左右反転しているが、仮面ライダーだけは正しい姿となる。 劇場版初出のライダーはミラーワールドとは鏡の中に存在し、左右反転されている以外は現実世界とそっくりだが、モンスターやミラーワールドの住人(神崎士郎や鏡像の神崎優衣、鏡像の城戸真司等)以外の生物は存在しない世界。その成り立ちには、神崎兄妹が深く関わっている。 『仮面ライダー龍騎』(かめんライダーりゅうき、欧文表記:MASKED RIDER RYUKI) は、2002年(平成14年)2月3日から2003年(平成15年)1月19日までテレビ朝日系列で、毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全50話が放映された東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。 以下、いずれも発売元は以下、単独項目のある作品における詳細は当該項目を参照。