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飛行機と鉄道の話を体験談から持論、お役立ち記事までこつこつと。 by フォロー:旅への調べもの © 2020. by
by かねてより注目していたJRE POINTがついに「陸のマイル」に化けるようです。従来主に駅ナカでポイントが付与されていましたが、2019年10月からはJR東日本在来線乗車分や首都圏普通列車グリーン券でもポイントを付与するよう方針を改めました。 2年ほど前のJRE POINTの将来に関しての投稿。予想が見事に的中したようです。 これまでSuicaによる鉄道乗車でポイントを貯めることは出来ず、あくまで駅ナカの買い物やビューカードの決済で貯めていただけでした。これがの利用額に応じてJRE POINTが貯まるようになるそうです。ポイントはチャージではなく運賃差し引きのある場合と定期券・グリーン券購入の場合に貯まるようです。 但し もう一つ注目したいのは還元率。公式プレスで示されたポイント付与例。JR東日本区間があれば初乗りでも最低1ポイント付与される。1000円を超える長距離だと紙のきっぷよりIC運賃が高いケースが多かったのですが、ポイント還元それもモバイルSuicaで20円も入るので悪くありません。 既に10年以上前からSuicaは東京近郊の私鉄やバスを扱うPASMO、JR西日本エリアのICOCA等と「相互乗り入れ」を実施してきましたが今回のJRE POINT付与はあくまでJR東日本路線に限られるようです。 首都圏エリアでユーザーをほぼ二分するSuicaとPASMOですが、PASMOも対抗してこのような制度を導入する動きはないようです。というのもPASMO自体に乗車ポイント制度が無いからです。 ごく少数の例外は東京メトロToMeカードの「メトロポイント」と東急カードの「のるる」で、ともに自社発行のクレジットカード紐づけのPASMOで自社路線乗車分しか利用できないかなり限定的なサービスに過ぎません。 はっきり言ってこれと同様にいくつかのポイント還元サービスも発表されました。まずは現行の回数券のように同じ区間を一定回数以上乗ると1乗車分のJRE POINTが付与されるというもの。既に関西地区では一部鉄道事業者で導入されていますが、どのような内容かはまだ発表されていません。 関東地区でも東京メトロ等のように回数券にも「終日」「オフピーク」「土休日」と利用期間が狭く割引率も高い回数券を数種類用意するところもありますが、JR東日本に限っては10枚分の値段で11枚綴りの終日利用型のみ、それも発売個所を指定席券売機のみと絞っています。 JRが新路線や新駅開業など施設工事を伴うもの以外のサービスを1年以上前から告知するのは極めて異例です。定期券の利用開始のピークは新年度の4月なので、12月スタートというのもそれなりの仕組みを備えたものと期待してしまいます。 当然Suica乗車でのJRE POINT付与は券売機で紙のきっぷを買った場合は対象外です。しかし一方で同時にえきねっとでの予約にも「利用額に応じてポイント還元」、そして「現行えきねっとポイントをJRE POINTに統合」も発表されています。 つまり新幹線や特急をネットで予約した場合は紙のきっぷでもJRE POINTが貯まると考えてよさそうです。但し新幹線に関しては同時期にネット予約情報をSuicaに移して改札を通るチケットレス化も発表されています。 えきねっとポイントが長らくJRE POINTと統合できなかった背景には、えきねっとが複数人予約ができることや、JR東日本以外の路線も予約できる(JR北海道の特急や北陸新幹線のJR西日本区間等)ことが挙げられます。確かに今後の扱いが気になります。公式プレスに示されたグリーン車やグランクラスへの「アップグレード」と、新幹線や在来線特急に乗れる「特典チケット」今回の 航空マイレージは一定数貯めるといわゆる「特典航空券」に交換して無料で搭乗できるもので、日本の航空会社ではJAL、ANA、スターフライヤー、エアドゥ、ソラシドエアの5社が導入しています。これの鉄道版「特典乗車券」ということですが新幹線は乗車券+特急券での利用が原則となるのでJR東日本は「特典チケット」という表現をしています。 しかも年会費が高額なクレジットカードに入会するか長距離国際線でも乗らない限り特典航空券に交換できるほどのマイルはたまらない航空マイレージにくらべるとはるかに現実的です。 JRE POINTの前身Suicaポイントクラブは正直魅力の乏しいサービスでした。貯まる店が少なく還元率も悪く、ポイントの使いみちもSuicaチャージくらいしかなかったからです。 ところがここにきて 背景としては新幹線の高速化やグランクラスの導入に見るように、列車だけでなく 陸のマイルを目指すJRE POINTの今後の展開が楽しみです。