画像診断の X 線ががんの原因に ~医療者と患者への行動の呼びかけ~ 著者:Richard C. Semelka医師 専門家向けCME/CE 掲載: 02/13/2006、更新: 02/16/2007 《サイト注*下記の記事はMedscape(医療専門サイト)に2006年掲載、2007年更新された記事です》. この記事は、私が以前に Medscape に「 CT … 機会を異にして何度もCTを受けていけば、100ミリシーベルトなど簡単に超えてしまいます。 その上、日本で行われているCT検査は、その8~9割が不要なものです。 ・ 「第二章 CT被ばくと発がん大国日本」から抜粋 明らかになったCTのリスク Copyright © 2009 今、多くの人に読んでほしい本です。  著者は「抗がん剤は効かない」「がん検診は百害あって一利なし」と常識を覆す言説で物議を醸してきた放射線科の医師だ。昨秋、雑誌でCT検査の危険性を告発して大きな反響を呼んだ。本書でも医療現場の大量被ばくに警鐘を鳴らし、原発事故による被ばくと発がんとの関連について解説した。 日本のCT装置の台数は断然世界トップで、そのぶん検査による被ばく線量も、検査が原因の発がん死亡率も世界第1位という。これほど日本が医療被ばくに無警戒なのはなぜ? 著者によれば、国も医療機関も患者・家族に正確な情報を伝えず、健康被害を最小に見せかけるように画策してきた。ん? この構図、最近見かけたような…。 さらに放射線被ばくに関する医師の意識は低く、 放射線検査は「健康」を理由に生涯にわたって付き合いを迫られる。自己防衛のためには基本的な知識が必須だ。がん検診が原因でがんになったらブラックに過ぎる。 (亜紀書房 1300円+税)=片岡義博・医者たちは、患者・家族が放射線被ばくについて正しい知識を持つことを嫌い、なるべく情報を伝えないか、伝える場合には健康影響を最小に見せかけようとしてきた。医者たちは、検査被ばくの危険がないかのように偽るため、虚偽の事実をも公言してきた。放射線科医の総本山である「日本医学放射線学会」その他の学会が率先して(患者・家族へ)ウソをつくことを奨励してきた事実を示します(92貢以下参照)。これは、原子力発電事業を推進するために、東京電力その他電力会社が取ってきた、原発は安全だ、放射線に危険はないとする洗脳政策とそっくりです(東電のウェブサイトには、「200ミリシーベルト以下は安全」という記述があります<5月30日現在>)。福島第一原子力発電所で生じた事故の後、枝野幸男官房長官は記者会見で、「人体に影響が出る可能性の生ずる」のは「100ミリシーベルト」と発言していました。その線量以下なら安全だから、国民の皆さん安心してください、という趣旨らしい。しかし会見では、健康に影響を及ぼさないとする根拠やデータを示さず、「直ちに影響は出ない」と繰り返した。それでは「ウソを言っているのではないか」と疑心暗鬼がつのります。その後政府は、年間20ミリシーベルト以上被ばくする恐れがある地域を計画的避難の対象にしました。原発事故で問題となるのは、100ミリシーベルト以下の(全身)被ばくで、発がん死亡が増えるかどうかです。これに関し専門家はどう考えているのか。事故後、テレビ番組で(頻出して)解説していたのが、中川恵一・東京大学医学部付属病院放射線科准教授なので、その発言を参照してみましょう。「原爆の被害を受けた広島、長崎のデータなどから、100ミリシーベルト以下では、人体への悪影響がないことは分かっています」氏が語るのは「しきい値」です。100ミリシーベルト以下では何も起こらず、それを超えると初めて悪影響が出る。そういう線量を「しきい値」というのです。健康影響に本当にしきい値があるのでしょうか。発がん死亡にしきい値があるのか。意見が分かれた原因は、それで国際放射線防護委員会(ICRP。放射線防護に関する勧告を多々だしている。公衆の被ばく線量は年間1ミリシーベルト以下にすべしという勧告もその一つ)は、直線・しきい値なし仮説を採用すると、20年以上も前に宣言しています。そしてまた、結局・・・こうして見ると、中川氏が言っていた「0.5%」の死亡率の増加は、100ミリシーベルトに対応するのではなく、20ミリシーベルト未満の発がん死亡率に相当します。じつは腹部・骨盤CTはもっと被ばく量が多く、最低で20ミリシーベルト。造影CTまでやれば(2倍で)40ミリシーベルト。頚部から骨盤までの「全身CT」で造影CTまで行えば、60ミリシーベルトを超えかねない。機会を異にして何度もCTを受けていけば、100ミリシーベルトなど簡単に超えてしまいます。その上、・人体に照射されたX線のうち、臓器や組織で吸収される分を「(臓器)吸収線量」といい、その多寡が、発がんリスクを左右します。X線撮影の吸収線量は、体の厚みに応じて変わり、たとえば人体の左右の幅は、前後の幅より厚いので、胸部X線撮影だと、左右方向撮影(側面像)の吸収線量は、前後方向撮影(正面像)の2~3倍になります。CTについて見ると、X線を通しにくい頭蓋骨が存在する頭部は、胸部・腹部に比べ、吸収線量が数倍になります。では、頭部に被ばくした場合の発がんリスクが高いかというと、そうではない。頭部には(原爆調査で判明した)発がんリスクが高い臓器が存在しないからです(小児のリスクは後述)。頭部CTは、臓器吸収線量は多いけれども、発がんリスクは低いのです。逆に、肺、乳房(女性)、胃、結腸など、発がんリスクが高い臓器が存在する胸部や腹部のCTは、吸収線量は頭部CTより少ないけれども、発がんリスクは高くなります。そうすると、吸収線量を比べるのでは、検査部位の違いによるリスクを把握できない。それで、「実効線量」が考案されました。実効線量が多いと、発がんリスクも高くなります。一部の専門家は、「100ミリシーベルト以下の被ばくで発がんリスクが増加する証明がない」と公言していました。このような証明状況であるにもかかわらず、放射線(被ばく)防護の専門家が、先述のような発言をすると、それを聞いた医者たちは、証明がないならCTは無条件で許される、と思ってしまう。前掲要するに現在は、15カ国調査の実施期間(1991~96年)の中間年である装置が新鋭化すると、なぜ線量が増えるのか。一つには、そうすると、(1)したがって、前掲新聞記事中の現在、このようにCTには危険がありますが、なかでも、子どものCTは危険です。子どもは臓器・組織が成長段階にあり、放射線の影響を受けやすいのです。発がんリスクのグラフ(※)からわかるように、年齢が低いほど、発がんリスクが高くなっている。(※1回のCTによる1万人あたり発がん死亡数(推定)のグラフ【中村注】このように危険をはらむCT検査ですが、被ばく線量を制限する法規やガイドラインは不存在です。医者は、いくらでも放射線検査をオーダーできるのです。放射線作業従事者については、被ばく線量が平均して年間20ミリシーベルトを超えないようにと法規で定められているのと対照的です。なぜ被ばく線量に上限がないのか。放射線診断は患者にとって利益になる、というのが理由です。しかし実際には、CTが必要といえない多くの場面で、安易にオーダーされています。(フィンランドの調査で)35歳未満の若者に実施されたCTを、あとで調査した研究によると、腰椎のCTは70%が、頭部CTと腹部CTは、それぞれ36%と37%が正当化できないとされました。されに日本では、診察方式が変わってしまった。患者を診る医者は、話をよく聞き、触診や聴診をして診断をつけ、不明な場合にCTなどの検査をする、というのが従来の方式でした。ところが最新鋭のMDCTは、検査余力が大きいので、多くの病医院では、オーダーした当日にCTを実施できます。その結果、診断もそこそこに、「とりあえずCTをやりましょう」「念のためにCTを」ということになる。・2004年の読売新聞スクープ記事後の専門家たちの反応この言明は、少なくとも二点において間違っている。しかし、これで終わらない。内容は、小児の放射線感受性が成人の数倍高いことを指摘し、被ばく線量低減に努めるよう医者や技師に注意を促したものです。その点は評価できる、と思いながら読み進めると、付記では、転倒して頭を打った5歳の女子がCTを受け、母親が将来がんになるなどの影響がないか質問してきたという、よくあるケースの回答例を挙げています。中にこういう部分がありました。曰く、(1)「頭部CTでお子様に当たる放射線量は非常にわずかです。CTの被ばくが原因でがんになったと言う報告はありません」次に、私が月刊「文藝春秋」にただ、「文藝春秋」編集部には、内容はというと、揚げ足取りに近かった。一例を挙げれば、論文タイトルのこのリアクションは意外でした。・Comments are closed. 頭部CT検査は、頭部MRI検査の代わりにはなるでしょうか。私は、以前頭痛が酷い時に頭部MRI検査を2回ほど受けましたが、二度と受けたくないと思いました。圧迫感・閉塞感で苦しくなってしまい、検査の途中で、担当医に「検査を早く終わらせるのは無理ですか。圧迫感で気分が悪いです。 … どちらの検査も、受けることに抵抗がある人は少なくありません。CTやMRIの検査を受けることに抵抗があり、受けたくないのであれば、他に診断する方法を医師が提案してくれるかもしれませんので、気軽に相談してみることも良いでしょう。 Facebook; twitter; Hatena; Pocket; プロフィール. 中には、このバリウム検査がストレスとなってしまい、受けたくないと悩む方もいらっしゃいます。 今回は、健康診断の 「バリウム検査は拒否できるのかどうか」 について. ウェブサイトの品質向上のため、このページについてのご意見・ご感想をお寄せください。 CT検査はリスクがあるのに、なぜ患者に伝えないのですか?造営剤を使用の時は同意がいるのに、単純撮影には説明と同意がいらないのはなぜですか? 本日は・・大腸内視鏡検査と大腸ct検査の違いです。 大腸内視鏡検査の受診率 . 表示ユーザビリティ向上のため、アクセス解析用のJavaScriptを実行しています。ご協力をお願いいたします。