このような理由から、「ご連絡差し上げます」という言い方は、敬語として間違いではないものの、相手によっては使わない方が良い場合もあると言えそうです。これまで、自分から相手に連絡を入れる場合の敬語について見てきました。では、相手から連絡を貰いたい場合は、どのようにお願いすれば良いのでしょうか? 3.丁寧語:相手のことを敬い、丁寧に言いかえた言葉。 検索したいワードを入力してください初回公開日:2018年04月12日更新日:2020年05月26日記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。仕事で自分ではそれをしていいか分からないときなど、「してもいいですか」と尋ねたいシーンはたくさんあります。この「してもいいですか」という表現を、敬語にしたいときにはどのように表現すればいいのでしょうか。この記事では「してもいいですか」の敬語表現をご紹介します。仕事をしているときや、誰かと共同で何かしなくてはいけないときなどに、「自分の判断でやって良いことなのか分からないこと」が出てくることはよくあります。そんなときには、誰かに「〜してもいいですか」と訊きたくなることでしょう。「してもいいですか」という表現は、一見すると敬語のようですが、実は敬語の表現としては不十分な表現です。「してもいいですか」は「してもいいか」を敬語にしようとした形ですが、「してもいいか」を敬語にする場合には、「してもいいか」の「か」の部分だけでなく、「いい」という部分も敬語にするべきでしょう。敬語の中でも謙譲語で「してもいいですか」とき訊きたい場合には、「させていただいてもよろしいでしょうか」という表現があります。「してもいいですか」の「しても」の部分を、「自分がする」と捉えるのではなく、「自分がやらせてもらう」と捉えることで、「させていただく」と表現している例です。それでは「してもいいですか」の敬語での使い方について、より詳しく見ていきましょう。「してもいいですか」の敬語の表現について見ていく前に、敬語の種類についておさらいしておきましょう。敬語の種類を抑えていると「してもいいですか」だけでなく、他の言葉の敬語表現について知りたくなったときにも役に立ちます。丁寧語は「誰に対しても失礼なく使うことができる、単に丁寧な言葉遣い」のことです。敬語の基礎と呼べるでしょう。美化語(お茶の「お」やご馳走の「ご」など、言葉の前について、その言葉を丁寧にする言葉)や、「ですます調」などが丁寧語の例に挙げられます。謙譲語は「自分や自分に関わる事や物、人、動作に対してあえてへりくだっていう言葉遣い」です。「へりくだる」とは「自分の立場を低く見せること」ですので、「自分の立場を低く見せることで、相手のいる立場を高く捉えている姿勢をとり、敬意を示す言葉遣い」と言い換えることができます。尊敬語は「目上の人やその人に関わる事や物、人、動作について語るときに使う言葉遣い」のことです。ここでいう目上の人というのは、ビジネスシーンなら「お客様」や「上司」、「取引先の方」などがあたります。そのとき最も敬意を示したい相手に使う言葉遣いです。「お納めになる」や「お思いになる」などが尊敬語の例に挙げられます。「してもいいですか」は「自分がその行為をすることが許されるか」と許可をとる言葉です。敬語の種類を見てみると、「自分のする行為」に対して使える言葉遣いは、丁寧語と謙譲語のみです。ですので、「してもいいですか」は丁寧語と謙譲語のどちらかで表現します。「してもよろしいですか」という表現は、上記で説明したときにも少し触れた通り、「ですか」という表現が少しあたりのきつい表現に感じられる方もいます。したがって、お客様や取引先の方など、絶対に失礼がないようにしたい人に対しては、「してもよろしいですか」ではなく「してもよろしいでしょうか」と尋ねるのがベターです。「させていただいてもよろしいでしょうか」という表現は、謙譲語でとても丁寧な表現ですが、多用しすぎるとかえって失礼な言葉遣いです。「してもいいですか」という言葉は、誰かに「それをしていいかどうか」の許可をもらうときに使う言葉です。したがって、メールの中でも「こういう風に物事を進めていいかどうか訊きたい」というときに使える表現です。メールでも、丁寧語では「してもよろしいですか」、謙譲語では「させていただいてもよろしいでしょうか」と書き表しましょう。ビジネスで使う場合には、自分の一存で話を進めて良いか分からないときや、相手の協力が絶対に必要なときなどに使うと良いでしょう。また、ビジネスの場面では相手を敬う態度を示すことが重要なので、「してもよろしいですか」よりもより丁寧な「させていただいてもよろしいでしょうか」を使う方が良いと言えます。実際に「してもいいですか」を敬語表現するときには、どのように使えばいいのでしょうか。この項では、「してもいいですか」の敬語表現を使ったいくつかの文章を紹介します。文章を読んで「してもいいですか」の敬語表現を使うコツを掴みましょう。「〜からやりたいけどいいですか」という意味の文章です。ただ「〜をしてもいいですか」と聞くだけではなく、「何からやるのがいいか」、その順番を尋ねている文章であるといえます。「してもいいですか」を敬語の丁寧語に直した文章です。「でしょうか」という表現が、文章の印象を柔らかくしています。「してもいいですか」と訊きたいけれど、「してもよろしいですか」では少しきつい印象があるな、と思うときにはこちらを使うと良いでしょう。「してもいいですか」を謙譲語に直した文章です。「させていただく」という言葉が、「こちらが〜させてもらう」という意味なので、「自分がして当然なこと」や「そもそも自分がやるべきこと」などには使わないようにしましょう。「してもいいですか」を別の敬語表現に置き換えることはできるのでしょうか。この項では「してもいいですか」と同じような意味を持つ言い回しについてご紹介します。「してもいいですか」という言葉は、「〜しても何か不都合はないですか」と言い換えることができます。ですので、「しても問題ないでしょうか」という言い回しも、「してもいいですか」と似たような言い回しであると言えます。この文章は、敬語の種類でいうと丁寧語の表現であるといえます。「差し支え」というのは「不都合」や「支障」のことを指す言葉です。したがって、この文章は「〜しても支障をきたしませんか」と尋ねているといえます。こちらも「してもいいですか」と同じ意味を持つと言えるでしょう。この文章も敬語の謙譲語に当たる文章に置き換えて、「させていただいても差し支えないでしょうか」と表現することができます。「差し障り」も「差し支え」と同じような意味を持つ言葉で、「不都合」や「迷惑」を意味する言葉です。この文章も敬語の丁寧語に当たる文章といえます。「しても差し支えないでしょうか」や「しても問題ないでしょうか」と同じように、「してもいいですか」と似た意味を持つ表現だといえます。いかがでしたでしょうか。「してもいいですか」の敬語表現について詳しくご紹介してきました。仕事をしていても、誰かと何かしているときでも、「自分だけではそれをしていいかわからない」ということは多々起きます。そんなときに、うまく物事を進めるためには、誰かに尋ねたり、誰かにそうできるように許可をもらうことが必要です。 敬語を使う際は、自分が使う敬語が上記の3つのうち、どれに分類されるのか、考えて使うことをおすすめします。結論から言うと、「ご連絡」という言葉の後に続く敬語としては、「ご連絡いたします」「ご連絡申しあげます」がベストであると言われています。 1度考え出すと、どれが正しい敬語か分からなくなってしまうという経験がある方も、多いのではないでしょうか? 取引先に「連絡する」ことを敬語で伝えたい時、「ご連絡差し上げる」「ご連絡させていただきます」「ご連絡いたします」などいろいろな表現があり、迷うことはありませんか?
社会人として初めの1歩を踏み出す時に、敬語の使い方を覚えるのに苦労したという方も、少なくないのではないでしょうか?
シンプルでありながらも、いずれも自分を謙る謙譲語なので、相手に対して敬意を払っていることになります。丁寧な印象があり、ついつい使ってしまいがちな「ご連絡させていただきます」という敬語について考えていきましょう。 「ご連絡いたしました」や「ご連絡申し上げます」など、「連絡」という言葉だけでもたくさんあります。この使い方であっているのか迷ったり、不安になる方も多いのではないでしょうか。目上の方や上司、取引先の方などに使える正しい敬語についてこの記事でご紹介しています 「差し上げる」は「与える」「やる」の謙譲語です。「差し上げる」には「奉仕の気持ちをもって捧げる」というニュアンスが含まれます。「来場者にお菓子を差し上げる」と「与える」という意味だけでなく、「よろしければご案内差し上げます」と「やる」という意味でも「差し上げる」を使うことができます。「ご」と「差し上げる」が謙譲語のため、二重敬語なのではと思う方もいるかもしれませんが、「ご連絡差し上げ …
「ご連絡ください」という言葉は、ビジネスシーンにおいて相手と連絡を取る際によく使う言葉です。この「ご連絡ください」をビジネスで正しく使うにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。敬語や例文、類語やメールでの返信方法など使い方をご紹介します。 敬語 2018.06.30 2019.08.31 lismile 「連絡する」の敬語と謙譲語は?メールでの使い方も解説します.
ビジネスシーンでは、”連絡をする”ことを伝えるという機会が多くあります。”連絡する”という表現はいくつかありますが、その中でも「ご連絡差し上げる」という表現は正しいのでしょうか。「ご連絡差し上げる」が適切なのかどうか、悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
これらの表現は、二重敬語などの過剰な表現とは異なり、シンプルな印象を与えます。その為、聞き手や読み手にとって頭に入りやすいのです。 普段使っている敬語でも、ふとした時に「あれ?これって正しい敬語?」と疑問に思うことはありますよね。 しかし、こちらは連絡することを強要するような印象を相手に与えてしまう可能性があります。上記の表現の方が、ソフトで相手を思いやる言い回しであると言えるでしょう。いかがでしたか?今回は、「ご連絡」に続く敬語の使い方について考えてみました。「ご連絡」という表現は、ビジネスシーンだけでなく、日常的にもよく使う言葉なので、正しい敬語を確実に身につけておきましょう。
「ご連絡いたします」や「ご連絡させていただきます」など、「ご連絡」という言葉に続く敬語は複数ありますが、一体どれが正しい敬語なのでしょうか?「ご連絡〜」に続く敬語について考えていく前に、敬語の種類について把握しておきましょう。