通常の男性のなお、X染色体は複数ある場合、1本を残して不活性化されるが、実際にはX染色体の両端部(偽常染色体領域 PAR過剰なX染色体は60%の症例で母親由来である頻度は男性700-2000人に1人なお、頻度は上述のように資料によっては「クラインフェルター症候群全体」の数値と「47,XXYのみ」の数値をあげているものがあるので注意。 ここまでは、身体的な病気による無月経についてご紹介してきました。でも、無月経になるのは身体の問題だけではありません。無月経を引き起こす病には、メンタル面も大きな原因となるものがあります。「摂食障害」が、それです。摂食障害とは、病名から想像できるように、食事を摂ることに関しての障害です。以前は、食事を極力とらないものを「拒食症」、むちゃ食いをする方を「過食症」として、分けて呼んでいました。ですが、拒食と過食は正反対のように見えて、実は表裏一体。一人の人がそのふたつを繰り返すことも多いため、「摂食障害」というひとつの病名にまとめられました。そして、その中で神経性食欲不振症(拒食症のような症状)と神経性過食症(過食のような症状)とに分類されます。無月経という症状が現れるのは、前者です。摂食障害は、若い女性を中心にどんどん増加しています。日本に限らず、欧米などの「やせている=スタイルが良い、美しい」という価値観がある社会では、同様に増加傾向にあります。ここでは、摂食障害のうち、無月経を引き起こす「神経性食欲不振症」の症状をご紹介します。この他にも、万引きやリストカットなどの自傷行為、むし歯など、人によって様々な症状が出てきます。拒食だけなのか、過食も持ち合わせているのかなどによっても、目に見えて現れる症状には差があります。食事量が極端に少ないため、あるいはたくさん食べても嘔吐してしまうため、重症のケースでは、身長は標準的でも体重が30キロを切ってしまうこともあります。これほどまでに体重が減ってしまうと、命の危険さえ出てきます。摂食障害は、これという原因が分かっているわけではありません。ただ、摂食障害の女性によく見られる性格というものは、あります。成績や振る舞いも悪くない、いわゆる「良い子」なのに、自分に自信が持てないというタイプが多いようです。また、摂食障害の患者さんのお家は、一見ごく普通の家族に見えるのに、内実は夫婦関係や親子関係に問題があるケースが多いと言われています。主な治療法は、カウンセリングや認知行動療法などの心理療法です。もちろん、あまりにも体重が少なすぎる場合は、まず体重を増やすための治療をしなければなりません。入院して体重や食事の管理・栄養指導などを受けることになります。その場合も、心理療法は並行して行うことが多いです。摂食障害による無月経は、体重が回復すれば治ることがほとんどです。そのため、摂食障害を克服すれば、妊娠だって可能です。ただし、摂食障害は、すぐに治るというものではありません。しかも、長引けば長引くほど治りにくくなり、一生モノの病気となってしまいます。軽い気持ちで始めたダイエットが摂食障害につながることも、よくあります。やせすぎると無月経になりますが、体重が戻れば生理も復活します。無月経でも食べて吐く癖があるなら、婦人科よりも心療内科が適しています。長引く前に、治療をうけてくださいね。
そのどれもが、放っておいてよいものではありません。無月経の状態が続くと、卵巣機能はどんどん低下し、お肌や骨がボロボロになっていったり、子宮がんのリスクも高まります。女性にとって理想なのは、外見はともかく、身体の中がきちんと女性らしく機能していること。生理は、そのためのバロメーターです。毎月の生理を、面倒がらずに、暖かく迎えてあげましょうね。 【2次性徴とは】 思春期になると卵巣、精巣が成熟して性ホルモンの分泌が増加します。 それに伴い身体的性成熟徴候が発来することを2次性徴と呼びます。女児では9〜10歳、男児では11〜12歳頃から …
思春期になると脳にある視床下部からゴナドトロピンという性腺刺激ホルモン放出ホルモンが作り出され、脳の下の方にある器官、下垂体に働きかけることによって性腺刺激ホルモンが生成され放出されます。性腺刺激ホルモンが男の子なら精巣、女の子なら卵巣に働きかけることによって、性ホルモンを発生させます。各性ホルモンは身体中に運ばれて男性的、女性的に体を成長させる第二次性徴を発生させます。性ホルモンには男性ホルモン、女性ホルモンと名前が付いていますが、男性でも女性ホルモンを持ちますし、女性でも男性ホルモンを持っています。各ホルモンはそれぞれ違う働きをします。・皮脂の分泌を促す ・体毛の発生をうながす ・性欲を高める ・男性らしい筋肉質な体の形にする・妊娠や生理をコントロールする ・記憶力を保つ ・食欲を抑制する ・髪や肌を美しく保つ・女性らしい丸みをおびた体の形にするこの性ホルモンが男女の体の違いをはっきりとさせます。第二次性徴期には性ホルモンが活発に生成されるため、ホルモンバランスが崩れやすくなっています。ホルモンバランスが崩れると肌荒れなどの身体的な症状と、気分の起伏が激しくなるといった精神的な症状が出ることがあります。思春期の終わり頃にはホルモンバランスが落ち着き、心の成長もある程度まで進むことによって、それらの症状は自然と解消されることが多いです。思春期、体の変化の始まりは人それぞればらつきがあり、明確にいつから始まるかということはわかりません。そして体の成長には決まった順番があり、個人差はありますが睾丸の発達、陰毛の発生、精通、声変わり、体型の変化という順番をたどっていきます。第二次性徴期一番初めに訪れるのがペニス、睾丸の成長です。周りの男の子と比べたり、思い悩む子がいるかもしれませんが、顔や性格と同じように大きさや形はひとそれぞれです。全く気にする必要はありません。また、日本人の7割は包茎と言われています。こちらもほとんどの場合は心配ありませんが、包茎はペニスと包皮の間に汚れが溜まりやすく、そこから感染症を引き起こす可能性があるので、お風呂でちゃんと洗うように気をつけて。何か気になる症状が出てきた場合は、泌尿器科へ相談しましょう。ペニス、睾丸が大きくなり始めて1年ほどで陰毛が生えだします。陰部を中心に毛が発生し、腕や脛、脇に広がっていきます。はじめは細くまっすぐとした毛が生えますが、成長とともに太くねじれた毛に変化していきます。男の子の毛は女の子のものと比べ、太くて硬いことが多いのですが、それには男性ホルモンが大きく関わっています。男性ホルモンは体毛の発生、皮脂の分泌を促します。また、皮脂は毛穴を広げることによって、生えてくる毛を太く成長させます。早い子で10歳、遅い子で18歳と幅がありますが、精通は一つの成長のしるしなります。精子を作り子孫を残せるようになったのです。この頃の男の子は性ホルモンが盛んに分泌されていて、頻繁に性的なことに興味を持ちます。また自分の意識とは反して、寝ている間に射精が起こる夢精が見られます。大人にとって夢精は普通のことでも、子供にとっては恥ずかしかしく、未知の恐怖になりえる場合があり大きなストレスになります。夢精をしていたら親は何も言わずに、しっかりと洗濯して元どおりにしておくのがいいでしょう。だいたい12〜13歳頃に始まり、男の子はおおむね1オクターブ音域が下がります。小さい頃は頭の周辺筋肉をメインに使って発声していますが、筋肉や骨格の成長により、発声に胸の周辺筋肉を使うように変化します。幼い頃のままの発声方法では声が裏返ったり、うまく話せなくなったりするので大人の発声方法に変化するのですが、個人差があるため大人になっても発声方法が変わらず声があまり低くならない場合があります。この頃に大きな声を頻繁に出すことによって喉に負荷をかけると、将来声がかすれ、雑音が混じったようになってしまうことがあります。それまでの平面的で柔らかな幼児の体から、筋肉、骨格が発達したゴツゴツとした硬い体つきに変化していきます。顔面にも変化は現れ、眉のあたりとほほ骨、顎骨が発達することによって顔の彫りが女性よりも深くなる傾向があります。健康で身長を少しでも伸ばしたい場合は良い栄養と睡眠をとること、そしてストレスの少ない生活を心がけることが大切です。生まれてから1年で急激に成長し、4歳までにだいたい100センチ前後の身長になります。それから思春期に入るまでは年間5〜7センチほどのペースで成長し、10歳前後の時点で年間約5センチと一度身長の伸びが悪くなります。一度伸びが悪くなってから思春期に入り再び成長が始まるので、思春期の成長は急激な印象になります。男の子の思春期自体は平均して5年ほど続き、だいたい11歳頃から始まります。思春期と身長の関係については、こちらの記事も参考にしてください。個人差がありますが、最初の2年ほどは年間8〜10センチのペースで急激に身長が伸び続け、その後の3年間は徐々に伸び幅が減っていきます。思春期全体での平均的な身長の伸びは25センチ程度とされています。女の子の思春期全体の伸びは22センチと、男の子のものと比べるとわずかな差のように思えますが、男の子は女の子よりも1年ほど遅くに成長を始めるため、伸び始めの身長が高くなります。同じ期間の思春期を過ごしたとしても、結果として女の子とは平均して10センチ以上も差が出ることになります。気になるニュースをお届け!