本作は塚本信也の時代劇初挑戦作品。「KOTOKO]、「野火」に続き人間極限の非情、恐怖を描いた作品。池松壮亮は「散り椿」では武家言葉がつかえぬと評したが、お城に使える藩士ではなく、末端の下級武士から浪々の身となり百姓を手伝う腕の立つ浪人としてはむしろ台詞のトーンがこの役柄にあっている。相手役が百戦錬磨の蒼井優、格の違いを見せつけられて年下のひ弱さを感じさせるが剣の素質力量があっても「人が斬れない」ひ弱さからいうとこの取り合わせは格好の役柄である。蒼井優はスクリーンに登場した瞬間から百姓女になりきっている。表情に勝気な働き者、貧しいながらも小ざっぱりした野良着姿、何の役もこなしてしまう「化け物」である。清純な女性、不倫を重ねる素人女、ナイトクラブの女から芸子、女郎、花魁という玄人女まで役柄の線引きがない。今回は大声を出すのに声が割れるのが難点。塚本晋也の次郎左衛門、正眼の構えの立ち姿が隙がなく美しい。坂本監督の演出の際立った点を2点。 ヒューマン 2018.07.10 koujing102 『斬、』(映画)ネタバレやあらすじは?キャストの池松壮亮と蒼井優のアクションやキスシーンは?

映画感想レビュー&考察サイト Copyright © 2020 Cinemarche 『野火』で第2次大戦を描いた塚本晋也監督。本作『斬、』は監督の初の時代劇で「刀と刀による殺し合い」の映画です。暴力を恐れながら暴力に惹かれてしまう男、鉄と合体しそうになる男という、塚本監督が一貫して描いてきた“あるテーマ”が本作にも盛り込まれています。世界に名立たる鬼才の待望の新作『斬、』を解説していきます。スポンサーリンクCONTENTS『鉄男』『双生児』『バレット・バレエ』などで世界的なファンが多い鬼才・塚本晋也監督の初の時代劇となる最新作。『野火』で第2次対戦という人類史上最悪の争いを描いた監督が、さらに昔の原始的な武器「剣」による暴力を描いた一作です。暴力と殺し合いを恐れながら一線を超えてしまう男を塚本組初参加の池松壮亮が演じています。蒼井優、オーディションで選ばれた前田隆成、『バレット・バレエ』『野火』に続いて異彩を放つ中村達也、そして俳優としても活躍をする塚本監督が出演し、それぞれ強烈な怪演を見せました。2017年12月に亡くなったインダストリアルミュージシャン石川忠の遺作でもあり、塚本ワールドを象徴する異様なテンションの音楽を鳴り響かせています。幕末のとある農村。浪人の都築杢之進は、とある一家の農作業を手伝いながら長男の市助に剣術指南をしていました。市助の姉、ゆうは杢之進に恋心を抱いていました。杢之進たちが特訓していたのは、外国勢力の存在に揺れる世の役に立とうと、侍として参戦するため。そんなある日、村に澤村次郎左衛門という男が現れます。彼は杢之進たちの目の前で別の侍と果し合いをして、一瞬で相手を仕留めます。澤村は京に組を作って武功を立てに行く目的を持っており、杢之進と市助を勧誘してきます。ゆうの反対も聞かず、彼らはまたとないチャンスに浮き足立ちます。しかし杢之進は腕前は確かですが、真剣を握ると体の震えが止まらないという問題を抱えていて、どうしても治りません。そんな中、村に悪名高い浪人たちがやってきました。怖がる農民を落ち着かせながら、杢之進は浪人とあくまで話し合って事態を収めようとします。浪人の頭領は杢之進に「俺たちは悪い奴にしか悪いことはしねえんだ」と言い、過去の悪事を平気で語りだします。しばらくは大人しくしていた浪人たちでしたが、ある日、市助が彼らに暴行を加えられ、ひどい有様で帰ってきます。その時に、熱で寝たきりになっていた杢之助。澤村は「市助はもう仲間だ。黙ってられません。」と無頼漢たちのところに出向きます。彼は1人を残して浪人たちを始末しますが、それが新たな争いの火種となってしまいます。杢之進は刀への、そして人を殺すことへの恐怖を持ったまま、暴力の連鎖に巻き込まれていき…。スポンサーリンク彼の映画で鉄というのはそして塚本作品の主人公は鉄と一体化して、暴力の一線を超えてしまうか否かの瀬戸際に追い込まれます。デビュー作の『鉄男』では主人公は鉄と一体化して終わります。『バレット・バレエ』では恋人に拳銃自殺された男が自ら鉄から拳銃を作り、その危険な魅力に取り込まれていきます。そして監督の前作は、市川崑監督の『野火』の再映画化。第2次世界大戦という、鉄の武器による人類史上最大の殺し合いです。それによって『野火』の登場人物は仲間の肉を食べなければ生きていけないほどの極限状態に追い込まれます。『野火』は主人公が、戦地での罪を浄化させようとするかのように、火の前で一心不乱に祈りを捧げているシーンで終わります。対して本作『斬、』は、火の中から鉄が取り出され鍛えらえれて刀へと変わっていくシーンから始まります。近代兵器による戦争から、人類最古の鉄の武器「刀」での個人の闘いの物語へ、『野火』ではひたすら戦争というものの恐ろしさ、虚しさを描いていましたが、『斬、』では、なぜ人は恐ろしいと思いながら殺し合いをしてしまうのかを考える作品となっています。『斬、』の主人公杢之進は武士としては優秀ながら、恐れから真剣を持って人を殺すことが出来ない男。しかし彼はただの平和主義者ではなく、刀の危険な魅力にとり憑かれているように見えます。とあるシーンで杢之進は「私も人を斬りたい」と何回も連呼しています。冒頭で澤村が果し合いの相手を殺しているのを見たとき、明らかに興奮しているのも示唆的です。人間は恐れながらも武器や暴力に心惹かれてしまうもの。250年間平和な江戸時代を過ごしてきた日本人も暴力によって開国を迫られ、自分たちも暴力の世界に入って『野火』の悲劇まで行ってしまいます。また、傍から暴力を見ているときは楽しんでいるのに、実際に自分がそれを振るう側や晒される側になると恐れおののいてしまう人間。それは、普段アクション映画などでそんな人間たちに「実際に暴力を振るうというのはこういうことだ」と嫌というほど見せつけてくるのが本作。刀はただ構えただけでギチギチと不吉な鉄の音を鳴り響かせ、妖しげな光を放ち、「こんなものを人に振るったら大変なことになる」と感じるように描かれていますし、斬り捨てられた無残な死体も包み隠さずに即物的に画面に映ります。本作の時代劇らしからぬビデオのような画面も、劇中で起きる惨劇の即物性を高めるという意味で効果的です。一度人を殺したらもう普通の世界には戻ってこられない。澤村が、散々悪行の限りを尽くしてきた浪人たちを斬った時に「今までの人生を振り返ってください」と悔恨させるための時間を与えるのも、人を殺すことの罪深さを表しています。そして人を殺められないことを情けないと主人公に思わせてしまう時代の異常さ、自分の背負った罪を自覚しながら淡々としている澤村のような人間の恐ろしさも描いています。塚本監督はそんな普通の若者が“鉄”と一体化し、ある一線を越えるまでの物語です。塚本作品ではどちらも人間の本能的なものですから必然性があります。『鉄男』では、股間が鉄のドリルに変わった主人公が恋人を刺し殺し、最後は全身鉄の塊と化して「ヤリまくるぞ~!!」と叫んで終わります。『斬、』の主人公である杢之進は、ヒロインのゆうの恋心に気づいていながら、彼女とは壁の隙間越しに指を舐めさせる程度の行為しかできず、真剣を振るう訓練をした後も自身の恐怖心を収めるかのように自慰行為に耽ります。本作のモチーフである刀をはじめ、拳銃、ミサイルといった兵器にいたるまで、塚本作品に限らず武器というものは男根と重ね合わせて語られることが多いもの。武器を人に向けられない、そんな彼も浪人たちとの争いの中で、ゆうが犯されているのを見た時についに暴力に目覚めますが、結局人を斬ることはできません。その直後にゆうを救って浪人たちを全員始末するのは澤村です。男を知ったゆうも、今度は澤村のやっていることは肯定できませんが、清濁併せ吞んで事態を解決できる存在です。そんな大人になることを拒み続けた杢之進も、暴力には暴力でしか対抗できないことを学んでいきます。暴力を行使し始めたら人間は行くところまで行くしかない。『野火』とは違うベクトルではありますが、塚本監督はいずれも人間とは切っても切り離せない暴力と、それに対する憧憬の心。本作は時代劇として、ストレートにかっこいいと魅入ってしまう殺陣のシーンもあります。まずは真正面からこの映画を鑑賞し楽しんでいただき、そしてどう楽しんだのか、なぜ楽しんだのかを考えてみてはいかがでしょうか。Category : Tags : 2017年6月17日公開の待望のガイ・リッチー監督の『キング・アーサー』をご紹介! ガイ・リッチー監督ならではのオリジナルな映像美で、アーサー王伝説の物語をソードアクション・エンターテインメントに仕上 … 『キングダム』の映画と原作の比較検証 壮大な世界観で原作を読む人を圧倒し、虜にしてきた人気コミック。古代中国で繰り広げられる歴史ロマン大作『キングダム』がいよいよ実写化されました。 公開前から、原作の … 2017年版のコングは次元が違う!!!

以前に山本晋也監督と間違えていました・・・。 10年くらい前に何かの賞を取ったときに、てっきり山本晋也監督だと思って、「このひと昔、トゥナイト2で・・・」と人に言ってすごく恥ずかしい思いをしましたね・・・。 映画のあらすじ解説の総合メディア。現在、7500作品以上を掲載中。ネタバレを含めてストーリーを結末までわかりやすく簡単に解説。公開予定や上映中の最新映画の感想・評判・口コミも紹介しています。 現時点ではこのメニューの読み込みに問題があります。 「なぜ人は人を斬るのか」。鬼才・塚本晋也監督が、人を斬ることに疑問を持つ若き侍と彼を取り巻く人々の姿を通して、人間の生と死、さらには暴力にまつわる問題を暴き出していく。第75回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門正式出品。目次『長らく泰平の世が続いた江戸末期、国内は開国派と攘夷派が対立して、不安定な状態が続いていた。そんな時代の江戸近郊にある農村。藩では飯が食えなくなり、浪人となった杢之進は、この村で農家の手伝いをしながら暮らしている。杢之進は、隣人の農家の娘・ゆうと彼女の弟・市助とも親しくなり、穏やかな日々を送っていた。そんなある日、杢之進の暮らす村に剣の達人である澤村がやって来る。澤村は、杢之進の人柄と剣の腕を見込んで、京都での戦いに参戦しないかと持ちかけてくる。時代の変化を感じていた杢之進は、澤村と旅立つことを決意する。しかし、村を離れる前に無頼者たちが流れてきて、杢之進の運命を変えていく。1989年、塚本晋也監督が発表した田口トモロヲ主演の『鉄男』が、ローマ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞する。制作費1000万円、監督・脚本・美術・照明・特撮・編集・出演を塚本が務めるという自主制作スタイルの『鉄男』がグランプリを受賞したことで、塚本晋也は世界中の映画人から注目を集める存在となった。『『鉄男』以降も、塚本監督は自主制作スタイルで独自の路線を突き進んできた。黒沢あすかを主演に迎えた『メタルパーカッショニストであり音楽家の石川忠は、『鉄男』で初めて映画音楽を担当し、その後もほとんどの塚本晋也監督作品の音楽を手がけてきた。江戸川乱歩の短編小説を原作とした塚本晋也監督・脚本・編集の『双生児』(99)では、シッチェス・カタロニア国際映画祭音楽賞を受賞している。塚本監督の石川に対する信頼度は絶大で、今回の『斬、』の音楽も石川が手がける予定になっていた。しかし、石川は2017年12月21日、病気のため51歳という若さで亡くなってしまう。塚本監督はその現実がどうしても受け入れられず、石川の部屋に残されていた未発表の曲を全部聴いて、『斬、』の映像に貼っていった。塚本監督は、その時のことを「天国の石川さんと話しながら決めていった感じ」と語っている。そんな塚本監督と石川忠の想いがこもった『斬、』の映画音楽は、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭の最優秀音楽賞を受賞した。天国の石川さんも、きっと喜んでいることだろう。自主制作スタイルの塚本監督作品では、少数精鋭のキャストが素晴らしい力を発揮する。本作でもメインキャストとなるのは塚本本人を含めた5名のみ。主人公の杢之進を演じる池松壮亮は、自分から塚本監督にアプローチして、この作品に参加した。塚本監督は池松のことを「今の時代の感覚を非常にリアルに表現できる人」と評価しており、池松もその期待に応える演技を見せている。蒼井優も塚本監督には尊敬の念を抱いており、今回の出演依頼には女優として大きな喜びを感じたようだ。規模の小さな自主制作映画に、池松や蒼井クラスの大物が喜んで出演するのは、塚本監督作品ならでは。さらに注目したいのが、無頼者として登場する中村達也の存在。ロックバンド“BLANKY JET CITY”(2000年に解散)のドラマーとして知られる中村は、塚本監督の『バレット・バレエ』(99)で俳優デビューを果たし、豊田利晃監督の『蘇りの血』(09)では主演も務めている。『野火』での伍長役もかなりのインパクトがあった。中村の放つ殺気は只事ではないので、本作でも彼の存在感には大いに期待したい。肉体改造のため太ももに鉄パイプを埋め込んだ“やつ”(塚本晋也)を轢き逃げしてしまった男(田口トモロヲ)は、やつの特殊能力により、体がどんどん金属化していく。事故の時に男と一緒だった恋人の女(藤原京)も、やつの復讐劇に巻き込まれ、金属化した男と共に破滅していくのだった…。ローマ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞した塚本晋也監督の出世作。とにかく「こんな映画見たことない!」としか言いようのない、唯一無二の個性を放つサイキック・ホラーで、何が何だかわからないうちに血みどろの塚本ワールドに引きずり込まれていく。異様に疾走感のある狂気の世界は、めちゃくちゃなパンクロックのようであり、変な酔い方をする。それが気持ちいいと思う人もいれば、吐きそうになる人もいるだろう。「絶対に万人受けはしない!」と言い切ることができる、見事なまでのカルト映画。それが『鉄男』だ。日本の敗戦が色濃くなった第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。結核を患っている田村一等兵(塚本晋也)は、部隊から追い出され、野戦病院からも入院を拒否され、たった1人でレイテ島の山野を彷徨い歩くことになる。そこで田村が見た光景は、まさに“地獄”そのものであった…。原作は大岡昇平が自身の戦争体験を基にして執筆した同名小説で、1959年には市川崑監督が映画化している。レイテ島に取り残された日本兵たちは、すでに敵と戦う術もなく、一方的に撃ち殺されるか、飢餓や病気で死んでいくかの極限状態に置かれている。本作は、島を彷徨う田村一等兵の視点を通して、戦場の現実をどこまでもリアルに伝えていく。その暴力描写と残酷性は凄まじく、腐乱した死体に蛆が湧く様子や、爆撃で飛び散る肉片など、直視し難いシーンが続く。塚本監督は、市川監督があえて避けた人肉を食べるシーンも真っ向から描いている。美談や娯楽性を一切排除した塚本流の戦争映画は、映像も音も演出も嫌というほどリアルにすることで、戦争という究極の暴力を完全否定し、人間の持つ生存本能を全面肯定している。「生きる」ということは、凄まじいことなのだと改めて感じさせられる、いい意味での問題作。一見の価値あり。1640年、ポルトガルのイエズス会に属するロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ神父(アダム・ドライヴァー)は、消息不明となっているフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)を探すため、キリスト教を弾圧している日本にやってくる。長崎の寒村で暮らす貧しい隠れキリシタンたちは、命の危険を冒してロドリゴ神父たちを匿ってくれるが、長崎奉行所のキリシタン弾圧は想像以上に過酷なものだった…。遠藤周作の小説『沈黙』を巨匠・マーティン・スコセッシ監督が映画化した2016年公開の骨太な歴史大作。スコセッシ監督を敬愛する塚本監督は、俳優としてこの作品のオーディションを受け、命懸けでロドリゴ神父を守るモキチという重要な役を勝ち取っている。他にも窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった面々がキャスティングされており、同じ日本人として何となく誇らしい気持ちになる。キリシタンに対する拷問や処刑のシーンは非常にリアルで、それでも信仰を捨てない人々の姿を見ていると、人間や信仰について深く考えさせられる。塚本監督は、岩場で磔にされ、荒波に打たれながら息絶えていくモキチを演じるため、40キロ台まで減量したと語っている。その鬼気迫る演技に、塚本監督の映画愛を感じずにはいられない。斬、鑑賞。時代が大きく動き始めた江戸末期、人もカメラも揺れ動き続ける本作。もう1シーンほど殺伐描写を観たかったが、池松壮亮の息苦しく危うい童貞感、蒼井優の萌えと色気のいい塩梅さ、その二人の演技を食う俳優・塚本晋也の穏やかな殺人マシンぶりが見もの!時代劇のようでいて実は現代劇か — チェキロ (@check_row) 斬、— nok (@05chan0505) 『斬、』鑑賞。それにしても中村達也怖!— ギガゾ (@zombiegiga) 『斬、』斬るという行為に対してここまで意味を求めた物語を僕は知らない。— suzu (@nezimaki49081) 『斬、』鑑賞。江戸時代末期の農村を舞台にした塚本晋也監督作品。シアターを出た後、耳を研ぎ澄ますと街の中はさまざまな音で溢れていた。そんな当たり前のことに改めて気づかせてくれた一本。未だに怖くて手を出せていない『野火』を含め、監督のフィルモグラフィーを振り返る時間が今の私には必要。 — だよしぃ (@purity_hair) 塚本監督の作品を見ると、かなりぶっ飛んだ人物を想像してしまう。しかし、素の状態の塚本監督は温厚そうな風貌をしており、その発言もとても謙虚で誠実だ。よく考えてみると、塚本監督ほど額に汗して映画を作っている監督もなかなかいないわけで、彼が誠実であることは当然なのだが。塚本監督は、自分が作りたいものを作るために苦労を惜しまず、どこまでも真面目に映画と向き合っている稀有な存在だ。そんな塚本監督の作品をタイムリーに見られることは、とても幸せなことではないだろうか。この記事をシェアする 映画『斬』の監督・キャスト 塚本晋也監督. ヒューマン 2018.07.10 koujing102 『斬、』(映画)ネタバレやあらすじは?キャストの池松壮亮と蒼井優のアクションやキスシーンは? 映画「斬、」の作品情報や出演キャスト、上映館についてご紹介します! 「斬、」とは一体どのような作品なのか、どのような人が演じているのかが気になる方はぜひチェックしておきましょう! あらすじや実際に観た感想も紹介しますので、知りたくない人はご注意ください…!

映画のあらすじ解説の総合メディア。現在、7500作品以上を掲載中。ネタバレを含めてストーリーを結末までわかりやすく簡単に解説。公開予定や上映中の最新映画の感想・評判・口コミも紹介しています。 斬、(2018年11月24日公開)の映画情報を紹介。数々の映画賞に輝き、国内外で高い評価を受ける塚本晋也監督が初めて手がける時代ドラマ。幕末を舞台に、人… 斬、2018/日本 上映時間80分監督・製作・脚本・撮影・編集:塚本晋也撮影:林啓史美術:遠藤剛衣装:宮本まさ江音楽:石川忠サウンド:北田雅也殺陣:辻井啓伺時… 本作は塚本信也の時代劇初挑戦作品。「KOTOKO]、「野火」に続き人間極限の非情、恐怖を描いた作品。池松壮亮は「散り椿」では武家言葉がつかえぬと評したが、お城に使える藩士ではなく、末端の下級武士から浪々の身となり百姓を手伝う腕の立つ浪人としてはむしろ台詞のトーンがこの役柄にあっている。相手役が百戦錬磨の蒼井優、格の違いを見せつけられて年下のひ弱さを感じさせるが剣の素質力量があっても「人が斬れない」ひ弱さからいうとこの取り合わせは格好の役柄である。蒼井優はスクリーンに登場した瞬間から百姓女になりきっている。表情に勝気な働き者、貧しいながらも小ざっぱりした野良着姿、何の役もこなしてしまう「化け物」である。清純な女性、不倫を重ねる素人女、ナイトクラブの女から芸子、女郎、花魁という玄人女まで役柄の線引きがない。今回は大声を出すのに声が割れるのが難点。塚本晋也の次郎左衛門、正眼の構えの立ち姿が隙がなく美しい。坂本監督の演出の際立った点を2点。