これもトレードオフの問題。ドライブスルー治療だと言われているお話じゃな。放射性ヨードの治療件数は増加し、治療施設も増えているけれども、稼働中の放射線治療病床は何故か減っているんだね。この通知は、放射性ヨウ素の投与を受けた患者さんの管理区域からの退出を示したものじゃ。退出基準の通知はI-131治療を抑制させず、基準を明確化して安心をもたらして、むしろ、この技術が普及したと言うことですね。韓国でも同じようなプロセスで使用量が増えていて、人口あたりではわが国よりも利用が盛んじゃ。それにも関わらず、治療病床が減っているのは何故ですか?機能亢進症への使用は増大したが、病院での甲状腺がんの使用量は増加しておらん。1点が10円だから1週間の入院で120万円程度が放射線管理のために必要ということだね。学会が1-2位で申請するという努力の結果、放射線管理の必要性が認知されたと言うことだから、日本放射線安全管理学会の関係者も慶んでいそうですね。考え方はわが国と同じですね。具体的には、体内残存量が30 mCi(=1.1GBq)か患者から距離1 mで0.05 mSv/h未満になるまでと設定されている。今の退出基準では、体内残存量が0.5GBqという基準が示されていますが、考え方はわが国も基本的には同じですね。基準そのものは、韓国の規制も同じじゃ。ICRP Publ.94で示されている値ではドイツの250 MBqが小さくて、これと比較されたのかもしれないね。わが国の医療機関のサービスはきめ細かいので、個別安全評価では患者の帰宅経路がきちんと考慮されておる。さすがにきちんとしていますね。医療機関では親身に相談に乗り、最適な解説策が得られるようにしておる。ホテルに泊まった翌日に夫が運転する車で自宅に戻る際には、車内でできるだけ距離を取ったようですが、そのような配慮がわが国でもなされていると言うことですね。線量推計の妥当性は記事の後段でも議論がある。やはり日本は検討が丁寧ですね。推計線量はシナリオ次第じゃが、本当はどの程度線量になり得るかは記事でも情報が把握されていない(=NRCの2010年10月20日の会合ではデータが示されていない)とある。ニューヨーク市やいくつかの州では患者のホテル利用を推奨しないように放射線科医に技術的助言を行っているようです。わが国では、学会で策定したガイドラインで、この問題をきちんと扱っており、この記事の2例目は乗り物酔いに弱い娘がI-131治療を受けるので、何とか、入院できる病院を探して治療したけど、夜間に嘔吐を繰り返したとあります。退出基準はI-131の使用量を増加させたものの、がん治療は増加していない理由は、放射線管理のための設備を医療機関が整えることが難しいそうです。主には排水設備が負担であるとされておるようじゃ。排水基準そのものは、他国と違いはないので、それを達成するための考え方が異なると考えられる。医療現場では、我が国では、規制当局からヨ-ドの昇華率を過大に見積もって計算するように命じられているので、過大に排気能力が高い設備が必要で、しかも、わが国だけが高価なチャコールフィルタによる吸着が要求されるために、排水設備だけではなく排気設備も負担になっているという意見がありました。計算のパラメータは現行の通知でも一定の科学的根拠を有せば、それを用いてもよいとされておる(医薬発第188号通知(医政発0315 第4号通知に置き換わっています))。単に規制だけじゃなくて、医療機関側が必要と考えている施設や管理の基準を他国とも比較して考えるとよさそうだね。韓国でも放射線治療病床が足りず、一つの治療病室に複数の患者さんを入院させることも検討されているそうじゃ。この問題は各国で共通しそうだね。陽電子放出核種では電子の直接曝露の考慮も求められるが、プロとしての一般的なprecautionを払えば、医療機関で安全を確認した退出患者に由来した放射線リスクは無視できると考えられるじゃろう。記事では手羽先や丸ごとのリンゴは食べ残しが発生するので避けるように助言されるともあります。わが国でも同じような状況じゃ。放射性ヨウ素の扱いでは、患者の尿からのヨウ素の回収でもわが国は優れた技術開発がなされており、ヨウ素の化学形を考慮した管理のあり方の議論も日本が先進的なように思います。韓国のKIRAMSでは放射線管理担当者と放射線治療病棟の看護師はとってもよくコミュニケーションが取られておった。放射線管理担当者からは、どのようなリクエストがありますか?RIを投与された患者さんがモニターに近づかないように配慮して欲しいという要望が寄せられておる。これまでは、患者さんの恐怖心を取るという議論が中心であったのを、関連する分野のことも理解し、より低レベルの放射能も意識する必要があるということかもしれないね。また、関係する業界の方には、医療分野への貢献も考えていただけるとうれしい。事実を元に関係者に理解を得ることが大切だね。この記事は、 NRC guidance and assumptions should be updated, with assistance from experts, and should include current information on actual adiopharmaceutical biokinetics and calculated or measured patient dose rates. ヨウ素の放射性同位体が甲状腺がんを引き起こすのは、甲状腺内に放射線を放つヨウ素の放射性同位体がとどまってしまうためです。 よって、ヨウ素の放射性同位体が甲状腺内にとどまらないようにできれば甲状腺がんの発症リスクは抑� 同じ元素で中性子の数が違う核種の関係を同位体と呼ぶ。同位体は安定なものと不安定なものがあり、不安定なものは時間とともに放射性崩壊して放射線を発する。崩壊する確率は放射性同位体によって異なる崩壊定数に比例し、崩壊定数が大きいほど高い確率で崩壊する。これが放射性同位体である。放射性同位体の例としては、水素3、炭素14、カリウム40、ヨウ素131、プルトニウム239などがあげられる。放射性同位体の崩壊は核種の変位法則に従い、アルファ崩壊により原子番号と質量数の異なる核 … 福島原発事故が原因で空気中に撒き散らされてしまった放射性物質であるセシウム137やヨウ素131も放射性同位体すなわちriですね。 ここまでをシンプルにまとめると 放射線を出す物質のことをri(放射性同位体) ということです。カンタンですね。 2010年10月24日付け(電子版)のNew York Timesに、I-131 病院では様々な検査があり放射線技師が関わるものとしてはレントゲン、CT、MRI、超音波、X線透視など誰しもがなんとなく思い浮かべることのできる検査が並びますが、核医学・RI検査と聞いてもあまりピンとこないのではないでしょうか?他の検査に比べて受けたことがある人も少ないですし、核というだけで僕がRIについてマスターというか理解したのは技師として現場で働き始めてからで、国家試験を受けた時点でもサッパリ意味が分かりませんでした。座学の勉強では200問中20問も出題されるので必死に頭に詰めて無理やり覚えていましたが。。。目次RI検査のRIって何?という話ですけど、ラジオアイソトープ(Radioisotope:放射性同位体)を略したもので、福島原発事故が原因で空気中に撒き散らされてしまった放射性物質であるセシウム137やヨウ素131も放射性同位体すなわちRIですね。ここまでをシンプルにまとめるとRI検査を日本語で言うと核医学検査となります。放射線同位体検査と言うのが正解なんでしょうけど、ややこしいし長いので核医学と大雑把にまとめる風潮ができて定着したようです!?次にRIことラジオアイソトープをどのようにして検査に使うかということですが、放射性医薬品といってRIが入った薬を患者さんの体内に静脈注射、経口投与、口や鼻から吸入させるのです!これだけ聞くと何とも恐ろしいですが放射線の量は極々少なくて、健康に影響を与えることは無いので安心して下さい。薬が投与されてから数時間~数日は体内から体外へと常に放射線が出ている人間になりますけど、体内に投与された本人にすら悪影響は発生しないので外出を制限されたり人と接することを禁じられたりすることはありません。ただRIを使った治療目的(バセドウ病や甲状腺癌の治療にヨウ素131が使われます)となると話は別で、3日間ほど専用の治療病室に収容されてしまいます(T_T)こちらは主に心臓の検査に使われる極微量とはいっても無駄な被曝をさせないのが原則なので厳重に梱包されていますし、注射するときのシリンジ(注射器)にはタングステンや鉛で作られた放射線を遮蔽する用のカバーを装着します。これは放射性医薬品を取り扱う医師、看護師、薬剤師、そして放射線技師を守るための措置ですね。黒っぽいのがシリンジシールドといって放射線を遮蔽してくれるのです!欠点としては重くなるということ!体内に投与された放射性医薬品はどうなるのかというと、それぞれ薬の性質によって体内の臓器や骨に移動していきます。以下は薬と集まるところと病院で使われる検査名です。放射性医薬品を投与したのなら後は画像化するだけですが、どのように画像化するかというと動画が今までをまとめてくれたような内容となっていて、パッと見でCTやMRIのように見えるのがSPCET(Single photon emission computed tomography:単一光子放射断層撮影)という医療機器。SPECTは上下2面の検出器を体に近づけることで体内から出てくる放射線を検出する装置なので、SPECT自体はMRIと同じく放射線を出す能力は持っていません。MRIの撮影原理を小学生でも分かるように解説してみた!例として骨に集積するということで画像化すると当然、骨の絵が浮かび上がります!画像が左右2つありますが読影しやすくするためにコントラストと明るさを変えた物で同一の被検者です。骨盤恥骨上の膀胱部分が黒く写っているのは骨シンチグラフィは99mTc-MDPを投与してから約3時間後(骨に集まる時間を待つため)に撮影をはじめますが、検査前には必ずトイレに行かせておしっこをしてもらいます!その理由としては膀胱に溜まった先程の画像は健康な人の画像なので骨が見えただけですが、実際に病気を持っている人を撮影するとこのような画像になります。被検者は肝細胞癌を持っており転移を調べるために骨シンチグラフィ検査をしたところ、右腸骨にホットスポット(高集積部)があり転移が判明しました。他に腫瘍転移の他に、分かりやすいものでいえば骨折箇所も分かりますね。左上腕骨が骨折したとしたら当然その箇所がホットスポットとなるので意味を理解すると単純で分かりやすく面白い検査です。癌検診で注目を集めているPETもアイソトープを使用するのでRI検査の内の1つとなります。最近はSPCET装置、PET装置をCT、MRIと組み合わせたSPCET-CTやPET-MRIといったハイブリッド型も登場していて益々、RI検査というのが分かりにくくなっていますが。。。検査の方法や画像化する原理みたいなのは何となく分かって頂けたのかなと思います。ドクターからRI、核医学検査を受けましょうと言われても恐れることはないということだけ知っておいていただけたら幸いです。 いつも更新楽しみにしてます。今、志望病院先(大学病院)の履歴書やESを書いているのですが、大学病院にしかできないこと、ご多忙の中大変恐縮ですが、メールにて回答したので、ご確認の程よろしくお願いします。このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。 ©Copyright2020