「天下り」の意味を知っていますか?「『天下り』の問題点とは?」「禁止されている理由を知りたい」という方に向けて、「『天下り』はなぜ悪いのか?」違法とされている理由や退職金との関係を、事例とあわせて解説していきましょう。くわえて、「天下り」の英語表現も紹介します。たとえば、「Policy to regulate revolving door」では、「天下りを規制する政策」という意味になります。しかし、OBが自発的に就職活動をおこなうのではなく、OBと企業のあいだに現役の職員が絡み「再就職者の履歴書の送付」や「企業側からの再就職の誘いに応える」などをすることで、天下りとなってしまいます。年金の受給はまだ先ですし、働かなければ生活できません。結果として、「天下り」がおこなわれるのです。「天下り」は1990年頃からメディアを中心に大きくとりあげられ、各省庁で「天下り」の規制がなされました。しかし、規制後の2017年、文部科学省による大規模な天下りが発覚します。2017年の文部科学省の天下り事件を例に、説明していきましょう。退官した官僚が、民間企業へ再就職することを意味する「天下り」。現職職員や官僚OBによる、再就職の斡旋(あっせん)の結果が「天下り」です。「OBの再就職」は離職して2年がたてば認められており、2年以内であっても決められた届けを提出すれば可能です。「天下り」が「悪」とされている理由はいくつかありますが、その1つが「官民の癒着(ゆちゃく)」です。「官民」とは「官庁と民間企業」を意味し、官庁と民間企業が双方の利益のために結びついてしまうことが問題とされています。「退職」と「再就職」をくりかえす行為を「わたり」と言い、「天下り」とともに問題視されています。「天下り」は英語で「Revolving door」と表します。直訳すると「回転ドア」という意味になりますが、「回転ドアで人が行き来する様子」が転じて「天下り」という意味でも使われます。本来は使わなくていいお金を余分に払うことになり、そのお金は国民の税金でまかなわれます。条件をみたせば再就職が許されているにもかかわらず、なぜ違法な天下りが行われているのでしょうか?理由の1つに一般企業ではみられない、省庁の特別な組織構造があげられます。「天下り」が問題視されている理由に「税金の無駄遣い」もあげられます。「官民の癒着」で解説したように、官庁職員が取引に関与し競争がおこなわれると、特定の企業へ高額で発注が依頼されることがあります。「天下り」とは「官僚が民間企業へ再就職すること」を意味します。「官民の癒着」や「税金の無駄遣い」などの問題点がある「天下り」は、国家公務員法にて規制がかけられています。ただ、官庁の特別な組織構造などの理由から、度々「天下り事件」が問題となっているのです。2017年3月30日、文部科学省による再就職の斡旋があったとして37人の職員が処分されました。2010年から2016年にわたり62件もの違法な斡旋があり、半数が現役職員によるものでした。また、文部科学省は違法性があると知っていたため、斡旋がばれないような仕組みを構築しており、再就職先への口裏合わせも依頼していたのです。結果として、官僚の最高位とされている事務次官5人(歴代事務次官も含む)が停職処分となりました。本来「天下り」は神道で使われていた言葉で、「天界から地上へと神が舞いおりること」を意味します。「身分の高い力のあるものが、おりてくる」という意味が転じ、「官僚が企業へ再就職する」という意味で使われるようになりました。「天下り」とは「高級官僚」とよばれる地位にいた人達が、「退官後に民間企業の役員として再就職すること」を意味します。「高級官僚」とは一般的に、官僚の中でも局長以上の役職をさしますが、明確な定義はありません。国や地方自治体が、事業を発注する状況で例えてみましょう。官民が癒着していると、公務員側が取引に関与し、特定の業者へ高額で発注を依頼することもできます。本来は公平に業者同士で競争がおこなわれるはずが、官僚と特定の企業による「デキレース」になってしまうのです。官僚組織において出世できなかった人に居場所はなく、辞めることで若い官僚に役目がまわってくる構造となっています。最終的に事務次官の座をとれるのは、同期の中でも1人だけであり、出世争いに負けた人は40代半ばで退官しなければならないのです。「天下り」がおこなわれる理由には「退職金」も関係しています。退官した官僚が再就職し、再就職先を退職すると退職金が払われます。「退職」と「再就職」をくり返すことで、多くの退職金を手にいれることができるのです。 もちろん、官僚は再就職してはいけないわけではない。国家公務員法に触れなければ再就職も可能だ。さらに、政府は官民人材交流センターを設けることで公務員が退職した後の就職支援もしている。文科省の官僚だった元教育局長が早稲田大学の教授として再就職したことが違法な天下りだったと報道された。ここで疑問に思うのが民間で働いている人が退職後に違う会社に就職するのは禁止されていないのになぜ天下りはいけないのかだろう。天下りは昔から問題視されてきた問題だ。文科省の天下り問題の一番のポイントは組織的に天下りをしていたとことだろう。もちろん、大学側にも落ち度はある。天下りを受け入れることによってメリットがあったのだから。天下りがいけない理由は官民の癒着を招く恐れがあるからだ。天下りを受け入れた企業・団体に対して官僚が優遇する可能性が出てきてしまう。そのため、天下りは国家公務員法にて禁止されているのだ。さらに、それに乗じて大学側なども元官僚を利用しようとしたことで蜜月な関係を結び天下りがなくならないのだろう。初代編集長。一部上場企業で働く傍ら、ビジネスで培ったノウハウ提供を趣味としている。ノウハウコレクターとしての一面をもつ。今は引退して芸能ニュースを毎日飽きずに見続けている。天下り問題は昔から叫び続けられている問題のひとつだが、今回の早稲田大学への天下りの件によってさまざまな問題点が挙げられている。大学側が天下りを受け入れる理由としては「補助金を貰うため」や「許認可手続きを有利に展開するため」だという。文科省の官僚が早稲田大学に再就職した件で天下りだったと問題になっている。内閣府の再就職等監視委員会は文科省が組織的な天下りをしていたことを公表した。天下りは違法だが、なぜいけないかわからない人もいるだろう。そこで今回は天下りが禁止されている理由や文科省の問題点について紹介する。さらに文科省の問題は組織的に天下りを斡旋していたことが問題である。人事課がOBを仲介して元官僚を斡旋する仕組みを設けていたというのだ。つまり、文科省の問題点としては補助金や許認可などの自分たちの権力を振りかざして組織的に斡旋していたことなのだ。しかし、それでは真面目に働いている人に失礼だ。文科省は組織的に天下りをしていたことを考えると、本格的に組織改革をする必要があるのではないか。また、他省庁にも組織的な天下りがないかを徹底的に調べ上げてもらいたい。つまり、天下りを受け入れることによって大学運営が円滑に進むという考え方があるのだ。また、許認可の手続きは複雑なため天下りの元官僚を使うことで情報を得て通りやすくしているのだ。 文科省の官僚が早稲田大学に再就職した件で天下りだったと問題になっている。内閣府の再就職等監視委員会は文科省が組織的な天下りをしていたことを公表した。天下りは違法だが、なぜいけないかわからない人もいるだろう。 天下りという語は元々神道由来の言葉で、天上の高天原に住む神々(天津神)が、地上に降臨してくることを言います。現代ではそれから転じて中央省庁の官僚が退職後、関係する民間企業や政府関係機関に幹部職員として再就職することを指すようになりました。かつて公務員として高い地位にあった人物が、退職後監督していた民間企業などに職場を移す様が、天から降りてくる神のイメージと重ねられたことで天下りと言っ … 官民癒着の温床となる天下りはもちろん論外だが、メディアの報じ方はどれも批判一色である。キャリア官僚を高度人材として受け入れるのは、日本だけではないはずだが、なぜこうも叩かれるのか。 でも、日本人としてこういう事実に目を背けてはならないのです。次回は、これだけ批判されているのに、なぜ官僚の天下りがなくならないのか、その驚くべき裏事情についてご説明したいと思います。 初月無料のお試し購読はこちら image by: Flickr 元国税が暴露。電通「中抜き」問題と官僚天下り問題との深い関係by 大村大次郎氏『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』20億円もの税金が「中抜き」された疑いのある、持続化給付金事業の委託問題。その説明の説得力のなさに納税者の怒りは高まるばかり 文部科学省の官僚の天下りのあっせんが世間を騒がせています。国家公務員や官僚の天下りの規制や禁止はどうなっているのでしょうか。今回の天下り問題でも、文部科学省の天下りに関わった9名の処分が決定しています。 20億円もの税金が「中抜き」された疑いのある、持続化給付金事業の委託問題。その説明の説得力のなさに納税者の怒りは高まるばかりですが、そもそもなぜ我が国では、このような杜撰な対応がまかり通るのでしょうか。今回のメルマガ『大…