2009年2月4日にはTV第1期本編全26話、スペシャル放映された『RIGHT OF LEFT』、各種映像特典を収録したDVD-BOXが12枚組で初回限定生産発売された。88Pのブックレット付き。『RIGHT OF LEFT』は前述した「完全版」を収録。2018年1月31日にはTV第2期本編全26話ほかイベントダイジェストなどの各種特典映像を収録した『EXODUS』BD-BOXが発売された。128Pのブックレット付き。 2019年4月17日には、下記の音楽関連CDを、ほぼ全て1BOXに同梱した「蒼穹のファフナー」シリーズ 究極CD-BOXが初回限定生産された(※究極CD-BOXには未収録 蒼穹のファフナー ジャンル ... の指揮の下で戦いに身を投じることとなった子供達。その中で羽佐間翔子 が命を落とし、春日井甲洋がフェストゥムに同化されて倒れる。二人の後に続き近藤剣司、要咲良、小楯衛がパイロットとなるが、仲間の犠牲よりもファフナーを重んじる総士の意志が分� 一期の真矢の台詞を読み返して気がついたのは、真矢は一期と『EXODUS』の物語開始時点で立場が逆転しても同級生とは一人だけ違う立場に置かれて孤独、という点は変わっていなかったこと。一期ではハンデがあってファフナーに乗れない。『EXODUS』では同級生でただ一人のレギュラー・パイロット。そのために「自分が戦えば一騎はザインに乗らずに済むのではないか?」と考えるようになっていったのだろう。真矢自身は自分の気持ちに気がついていないが、総士やカノンには丸見えだった。 しかし、真矢の「わたしが戦うから、一騎くんは安全な場所にいて」という気持ちはどこか母性的だ。『RIGHT OF LEFT』の時のインタビューで冲方丁は真矢についてこう語っていた。 この発言で注目すべき点は真矢は乙姫と同じく遠くから全員を見るキャラクターであるということ。冲方丁は一期の時のインタビューで乙姫を「放任主義的母性」( この場面での真矢はまず一騎が自分の意見を言えないようにしてしまった。それは明らかに子どものやりたいことを危険だと遠ざける過保護な母親そのものの姿である。それ故、『EXODUS』で真矢は一騎の精神的な親殺しの親の役割を振られてしまった。(  主人公のパートナーになるキャラクターには主人公が次に起こすアクションの起点となる言動、行動、事件が起きるという役割がある。一期~『HEAVEN AND EARTH』~『EXODUS』で一騎が自分から決断したり、行動した場面を見てみよう。 総士の考えがわからなくなった一騎は総士の知っている島の外を見れば理解できるのではないかと思い、島を出て行く。  総士がイドゥンによって北極へ連れ去られた後、一騎と父、史彦との会話。 父、史彦は一騎の訴えを受け入れるしかなかった。 『HEAVEN AND EARTH』で総士は不在だが、一騎は総士とクロッシング状態にあったため、総士の言葉を聞くことができた。  『HEAVEN AND EARTH』の時、一騎はアルヴィス上層部からザインに乗ることを禁じられていたが、一騎は総士から頼まれると迷わずザインに乗った。  『EXODUS』で一騎にザインに乗りなさいと命じたのは島のコアである織姫だったが、一騎が乗ると決めたのはやはり総士の言葉だった。  島のミールは一騎に(『HEAVEN AND EARTH』で帰還した後の)  それでは真矢が一騎に対して行った行動について、一騎はどういう反応をしているのだろうか。 真矢が目の前にいても、一騎の頭のなかにあるのは総士のことばかり(笑)  『HEAVEN AND EARTH』で真矢の一騎のために行動した場面はザインがニヒトを上空へ連れて行っ後、消滅した場面と「一騎くんを返して」とニヒトを攻撃する場面。いずれも一騎の次のアクションの起点にはなっていない。 『EXODUS』では第18話ラスト、一騎を殺害しようとした工作員を真矢が射殺したが、その後、一騎と真矢の心理的な距離が少し縮まった。 この場面で花を渡したのは真矢だった。残念ながら真矢のこの行動も一騎の次の大きな行動(『EXODUS』24話、キール・ブロックでの島のミールとの対話)の起点にはならなかった。 島外派遣組と竜宮島と合流する時の新国連とフェストゥムとの戦闘では真矢と一騎は別行動。真矢はアルゴス小隊に捕らえられ、一騎はアザゼル型を同化したものの、右腕を失い、昏睡状態に陥った。新国連の捕虜になった真矢を迎えに行くのは一騎ではなく総士だった。結局、真矢は『EXODUS』において実質的な主人公だった総士の次の行動の起点になっている。  以上のことからわかるように、一期から真矢の行動は一騎の次の行動への起点とはなっていない。一期~『HEAVEN AND EARTH』~『EXODUS』を通して、一騎の行動の起点はすべて総士だった。つまり一騎のパートナーという立ち位置にいるのは総士であり、真矢には一騎のパートナーという役割を与えられていないということである。  一期、『HEAVEN AND EARTH』、『EXODUS』の最終回で一騎と真矢の距離感がどう表現されているのか見てみた。一期の蒼穹作戦に参加したのは一騎、真矢、剣司、カノンの4人だったが、一騎を迎えに行ったのは真矢だけだった。 一期では明らかに真矢がヒロインという立場だったが、『HEAVEN AND EARTH』、『EXODUS』と作品が進むにつれて最終回での一騎と真矢の距離がどんどん遠くなり、ヒロインではなくなっていったことががよくわかる。 『EXODUS』第26話、ニヒトのコックピットを開けて、生まれ変わった総士を最初に見つけるのが、一騎と真矢だった場合、主人公とヒロイン、フェストゥムと人という関係を象徴していると考えることが可能なため、物語はフェストゥムと人が完全に和解して終わったという結論に達してしまう。しかし、『EXODUS』において一騎と真矢は主人公とヒロインという関係でもないし、フェストゥムと人はまだ完全に理解していない。一騎と真矢が象徴しているものを考えると、『EXODUS』は主人公とヒロインが未来への希望を手に入れて終わる形を取ることはできなかった。 一期のTV放送開始時、冲方丁は真矢の立ち位置についてこう話していた。『EXODUS』終了時に真矢はヒロインではなくなったものの、一期の物語開始時と同じく一騎と総士を遠くから見ている存在に戻ったと言える。  『EXODUS』1話と2話で溝口さんと真矢が載っていた戦闘機のコードネームがグレースとアローズ。アローズ(arrows)が真矢の名前から採っているのは一目瞭然だったけど、グレース(grace)は溝口さんの名前、恭介の「恭」の英訳だったとは。 ブログのファイル名は自分で決めているのですが、コラムのファイル名を決めるのが密かな楽しみです。 そして、僚達は敵との戦いよりも同化現象によるパイロットの死によって精神的にも追い詰められていく中、L計画最終日が訪れる。Lボート最終区画には参加者全員分の脱出を考慮した潜水艇が配置されていたのだった。同時にフェストゥムが現れ、僚と祐未が迎撃に出る。その間生き残った計画参加者達は潜水艇に搭乗し、アルヴィスも蔵前のマークツヴァイを発進させて潜水艇との合流を図る。そこで思いもよらない事態が発生する。海に適応できないはずのフェストゥムが海に現れたのだった。潜水艇の消滅を知った僚は島へ帰りたいと叫ぶ祐未を制止し、2人で海底へ降りる。同じ頃、公蔵は総士と蔵前に合流中止を言い渡すが、機体に残されたデータ回収の目的で、最悪の事態を考慮しつつマークツヴァイを向かわせた。 蒼穹のファフナー exodus 第26話-19「"あなた"から"みんな"へ」を書いていた時のメモ。メモとして書き始めたのですが、どういうわけか、かなりの分量になってしまいました。 ・真矢と乙姫 2148年、島の平和は守られたはずだった。総士は存在が消滅しながらも、いつか竜宮島へ戻ると一騎と約束をした。少年少女たちは取り戻した平和の中、日々を生きていた。その中でお盆祭りが行われる日、島で初めての自然受胎で生まれた子少年の名は一騎達の後輩である戦いの中、芹はフェストゥムが「いたい。たすけて」と泣いていることを知り、慟哭する。そして、コアの負荷を軽減すべくミールの元へ帰った操は仲間の痛みと憎しみに苦しむ中、真壁紅音だったミョルニアに問われる。「お前はなぜそこにいる?」と。操は北極ミールが消滅した後に初めて存在することを望んだフェストゥムであった。しかし、操はその問いに答えることは出来ず、痛みを消すべく竜宮島との決戦を決意する。 真壁一騎の幼馴染で、「声自体に甘みがあるような感じ」の声の持ち主。2131年11月11日生まれのAB型で、母の遠見千鶴と姉の遠見弓子の3人家族。趣味はロッククライミング。手先が不器用なため家事は不得意。明朗快活だが、人柄も不器用でやや天然ボケ。勇敢で芯が強く、過酷な状況を前にしても屈しない。天才症候群の才能で、周囲の人間が何を考えているのか顔を見ただけで何となく分かってしまうなど、高い洞察力を持つ。そのため仲間の気持ちの機微には敏感で、特に不器用な一騎は喋らずとも … 本放送当時に著:下記の全作品は2015年現在2009年2月にバタフライにより実機シミュレーションアプリ化されており提供先の ※究極CD-BOXでは「EXODUS」キャラクターソング集ディスクを新規作成、本編BDに同梱されていた曲と一まとめにして収録。 『EXODUS』18話以降のEDで 海中に隠れている基地全体が浮上した状態の島の全貌が見える。 一騎達がペルセウス中隊のパイロット、そして、島でも変化が起こる。新たな島のコア彗たちの同化現象が深刻化し、島を脱出する人類とフェストゥム双方から攻撃を受け続け、絶望的な状況に立たされた一騎達はようやく島を目前にする。島の人々と再会出来ると喜ぶ一同だったが、人類軍とアザゼル型が現れてアイが命を落とし、劣勢に苦しむ一騎たち。しかし、美羽とエメリーに呼ばれた二代目・来主操とボレアリオスが救援に現れ、島も合流したことで形勢は一挙に逆転する。だが、その戦いの背後で人類軍はジョナサンとビリーを拘束し、真矢を拉致する。ダーウィン基地で新国連事務総長一方、合流を果たしたナレインは史彦に、世界樹を根付かせる新天地もまた第三アルヴィスであることを告げ、総士は真矢を奪還するべく行動を開始する。しかし、一騎は度重なる同化現象の負荷により昏睡状態に陥っていた。総士や溝口達はダーウィン基地に向かい、交渉の途中で生じたバーンズによるヘスター暗殺未遂、プロメテウスの蜂起による混乱に乗じて真矢を助け出す。混乱の中でコアに支配されたジョナサンはマークレゾンを奪い、わずかに残った自我で真矢達を見送る。ヘスターが基地を放棄した後、バーンズは解放され、新国連から独立した人類軍のトップに据えられる。同時に島では第三アルヴィス上陸に向けた動きが進められた。途中の戦闘で暉が犠牲になるも、竜宮島の祝福を受けた一騎が駆けつけ上陸は成功。島に帰還した総士や真矢を含めた第1世代のパイロットが成人式を迎えた後、コアに支配されたジョナサンと人類軍が接近していた。人の恐ろしさを学んだ子供達に史彦は同時に信じることを伝え、アルタイルと対話すべく記載に関しては『EXODUS』公式サイトのキャラクターリストにある人物を基準とした「海上に出ている「島」と町並み島の擁するコアが同化した、偽装鏡面圏内にある島の空気中に存在する瀬戸内海ミールによって環境が保たれている。当初は新国連及び人類軍からは「API-1」と呼ばれ、『EXODUS』からは島の名前を英訳した「『EXODUS』終盤の第四次蒼穹作戦においてコアたる織姫の判断により、新たに宇宙から飛来した純粋ミール・アルタイルと交渉するための、美羽やアショーカといった「力」が十分に成長するまで、島民はプランデルタで脱出させた上で竜宮島はアルタイルとともに海中に沈め封印させることとなった。最終的にそれらの作戦は自ら残った澄美、芹をともに封印する形とはなったものの成功、自動潜行モードによって海中に没していった。